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ノーナイタイムスリップ  作者: 桜里 花
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2017年5月28日

「おい!島村!聞いてんのか!」

その声で私は目が覚めた。正確に言うと半分寝てただけだから目覚めたとは違うのかも。今は、補習を受けている。そして、さっき私の目を覚ましたのは竜崎先生。うちのクラスの担任で数学教師。そして、私の大嫌いな先生。

「やっと起きたか。何回呼んだと思ってんだよ」

「…すいません。」

小声で私は答えた。でも、本心ではすごいイラっとしている。

「で、この問題まだ解けないの?これ、基礎中の基礎だぞ。」

「だって私、数学苦手だし。ていうか赤点免れたのになんで補習?」

「平均点に対してお前の点だけ異常に低かったからだ。だいたい、こんな簡単なテストで30点はないだろー。」

「え、難しいですよ。」

「どこが難しいだよ。平均点80点越えしてたぞ。」

「ていうか、たかが小テストで補習とか…」

「あのなー、先生は定期テストで赤点取らねーよーに補習してやってんだよ!」

そう言い、私のおでこに人差し指でつっついた。

「そうは言っても私、ちなと柚と帰る予定だっなのに…」

「定期で引っかかったら、夏休みが潰れるかもよ。そうゆう意味では俺に感謝しろよ。じゃあ、これ終わったら提出。わかんなかったら職員室来い。」

そういい、ドアを閉めて出て行った。

「…腹立つ。何様だよ!はぁ…」



「やっと終わったー!ってもうあれから、一時間半も経ったのかー。」

そうして、少し晴れやかな気分で職員室に向かった。

「竜崎先生!これ終わりました!」

「なに、清々しいような顔してんだよ。遅すぎ。それに間違えすぎ。もっと勉強しろよ。」

そう言って必死にやったプリントの束で軽く頭を叩いた。


(…はぁ!?なんなのあいつ!こんな時間まで補習させといて、その言い草!?本当に腹立つ!)

そう、怒って家に帰った。先生のせいで無駄に疲れたからその日の夜は早く寝た。

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