第五話
~序章~
第五話『東京迷宮 遺跡編 その2』
「女神となる素質のある唯ちゃんだったら・・・負けても仕方ないわね」
ニッコリとあたしの頭をナデナデしている
あたしのせいで、落ち込んでしまったんじゃないのかな・・・
でも、あたしが何を言っても~ううっ
アクア(気にないでいいと思います・・・)
唯(ええぇ~でもぉ~??)
アクア(本気で落ち込むくらいなら、一緒に同行してくれませんから)
唯(そう~??)
アクア(ワタシは少なくとも、そうです!!)
う~ん、直接聞くこともできないし
難しいね
「自分の自信に関して、悩むことはないですわ・・・気にしてませんから、ふふふ」
あ、また・・・
やっぱり、心が読まれてるんじゃないのかな
でも、気にしてないって
じゃあ、大丈夫だよね??
「では、先に進みましょうか~??」
グリーンさんがまた、前でアクアちゃんとあたしがそれについて行く
それにしても、遺跡ってどんな目的で作られたんだろう~??
アクア(すいません、ワタシもそれに関しては不明です・・・)
唯(そうだよね、昔の人のだもん)
デバイスでも詳しい情報がないみたいだったから
グリーンさんは知ってるかな??
休憩するときがあったら、聞いてみよう
「ライン様の情報だと、ボスが出るそうです・・・そのボスが謎の断片を保有していると」
「それで、遺跡に行くように指示されたのですね」
このラインさんの話をする二人は・・・
あ、アクアちゃん
もう、嫉妬とかじゃないからね??
語りもなく、喋らず・・・ニッコリして頷いている
何か、怖いよ~アクアちゃん
「ボスも火属性でしたら・・・さっきみたいにすぐに終わるんだろうけど」
「そんな、ギャンブル的なことを唯ちゃんに託さないで下さい!!」
ギャンブルって、あたしは面白いと・・・ううん、アクアちゃんごめん
何か、アクアちゃんに謝ってばっかり
これが気を使っているってことか~??
「あたしの知っていることわざ・・・勝負は時の運、これ大好きなの~♪」
「そんな、曖昧な唯ちゃんは嫌です・・・」
「そうかな~、リーダー的には常に常勝ってことだと・・・強運って最強ですわよ!!」
唯(もう、アクアちゃんのご機嫌は取らないから・・・あたしについてくるんだったら)
アクア(・・・ううっ、何でですか??)
唯(うふふ・・・少しだけ、困らせてみたかったの~泣かないで)
アクア(意地悪です・・・うわ~ん゜(゜´Д`゜)゜!!!)
「(;´Д`)わ~ん!! 唯ちゃんがイヂメてくるよ~!!」
ええっ~??
あれ・・・本当に泣いてるの
あたしが泣かしちゃった
「アクアちゃん・・・あ、ごめんなさい」
「ちょっと、痴話喧嘩!? どうしちゃったの・・・」
座り込んで、大泣きしてしまったアクアちゃん
急遽、休憩です
「あたしがギャンブル的な話がダメみたいで・・・曖昧な唯は嫌だって」
「ふ~ん・・・真面目なアクアちゃんだから、唯ちゃんは純粋なままでいて欲しかったんじゃないの」
「ええ~、だって・・・運次第の方がかっこいいと思うんだけど??」
「そうだとは、思いますが・・・唯ちゃんには似合わないとは思います」
そうなの・・・
あたしって、そんなに真面目で純粋に思えるのかな??
でも、アクアちゃん
あたしはあたしだから・・・そこも含めて好きになってよ~!!
泣いたって、無駄だからね!!
「ううっ・・・唯ちゃん~見捨てないで??」
「あたしを好きでいてくれるなら、そんなことは絶対にしないよ~!!」
見捨てるって、どういうことよ!!
そんなにあたしが冷たい人じゃないよ・・・
アクアちゃん・・・ずっと一緒だって言ったじゃない
もう、泣き止んでよ~!!
「簡単には人前では泣けないからね・・・それだけ唯ちゃんを思っているんですわよ、アクアちゃんの方がより純粋じゃないのかな」
そういうこと??
あたしを想っているから、泣いてるの・・・
だったら、どうしたら泣き止んでくれるのかな??
「あたしが・・・いや、ダメ!!」
「唯ちゃんも、思ったよりも頑固ね~ふふふ、仲直りというか・・・アクアちゃんが使えるようにならないと、再開は難しいわよ・・・どうしますか??」
どうしますかって・・・あたしが決めるの??
う~ん、リーダーがあたしだからか・・・
だったら、アクアちゃん・・・従ってもらうわよ!!
「グリーンさん、再開しましょう・・・アクアちゃんはあたしがおんぶして行きます!!」
「そう・・・じゃあ、それに従うわよ」
立ち上がり、歩き出すグリーンさん
あたしは、泣いているアクアちゃんを無理に背負って
後を付いていこうとした・・・
「う、ううっ・・・歩けます、唯ちゃんが思った以上に強引だったので・・・ご心配をおかけしました」
涙を両手で拭っている
目にゴミが入ったら危ないんじゃないかと思って
ハンカチを手渡した
「アクアちゃん・・・これ使って??」
「うん・・・はぁ、いい匂い♥」
って・・・何で、匂い嗅いでるの??
ちょっと~!!
アクア(唯ちゃんの匂いがします・・・ワタシ頑張れそうです!!)
や~ん・・・アクアちゃんが変態さんみたいですぅ~うう
何で、匂いで頑張れるのよぉ~!!
アクア(恋人の匂いは、元気になります・・・)
唯(涙を拭くために渡したのにぃ~!!)
もうぅ~やだぁ~アクアちゃん
「このハンカチ下さい・・・宝物にします??」
「う、うん・・・あげるけど、匂いはダメです!!」
ちょっと残念そうにしてるよアクアちゃん・・・
見えないところでね、あたしの目の前では絶対にダメだから
逃げ道作っちゃった・・・って
同調してるから、無理なんだけどね
アクア(やっぱり、唯ちゃんは・・・意地悪ですぅ!!)
唯(だって~、匂いだったら・・・あたし自身を嗅げばいいんじゃない??)
「そうでしたね!! ワタシの恋人だったら、本物の方が・・・」
「きゃぁ・・・」
抱きつかれて、思わず体勢を崩してしまった
「うう~ん、唯ちゃんの匂い・・・」
首筋のあたりの匂いを嗅いでいる
アクアちゃん・・・怖いって~
「イチャイチャするのは、構いませんが・・・そこまで大胆な行動は、宿屋とかでして下さい」
流石にグリーンさんも呆れてしまっているかな・・・
アクアちゃん・・・話聞いてましたか??
宿屋ってホテルのことかな・・・そこまで我慢して下さい
「わかりました・・・我慢しますのでハンカチを許して貰えませんか??」
「う、うん・・・今回だけよ・・・もうっ!!」
何か、あたし泣きそう・・・
何で、あたしの匂い嗅ぐのよ!!
アクア(唯ちゃんは、ワタシの匂いは嗅ぎたくありませんか??)
唯(・・・ありません!!)
アクア(ヽ(´Д`;)ノ アゥ...)
唯(あたしは変態さんじゃないわよ・・・アクアちゃんは嫌いじゃないけど、匂いって!!)
「唯ちゃん・・・話できましたか??」
「あ・・・え~と、途中ですが、もう終了でいいので、進みましょう!!」
「え!? 唯ちゃん・・・」
そんな悲しそうな顔で・・・ダメですって
何でスカートをめくろうとしているんですか~!!
あたしのスカートめくらないの!!
「すいません・・・めくるつもりはありません」
手を離してくれた
匂いがダメだからって・・・
今度はパンツ見たかったの??
本当の変態さんにじゃない!!
アクア(ですから・・・スカートを掴んでしまっただけです)
唯(・・・本当に??)
アクア(先ほどの行動から、察してしまわれたら・・・挽回の余地もありませんが、誤解なんです!!)
唯(・・・本当に??)
アクア(ううっ・・・若干は、出来心的な感じはありますが・・・見るなら、堂々とお願いしますので)
唯(それも、嫌なんですけど・・・)
アクア(ワタシは裸を見られたのですから・・・そのくらいは、いいかと思いますが)
唯(そんなことは知りません!!)
アクア(でも、見ましたよね??)
唯(・・・うん、綺麗な肌してたよ)
あ、普通に言っちゃった・・・
アクア(ワタシ綺麗でしたか・・・でしたら、もういいです)
唯(あたしも見せれば、おあいこってことだよね・・・)
恋人同士だったら、裸くらい見せ合うこともあるよね
お風呂とか一緒に入ったりとか
女の子同士なら、着替えも一緒でも平気だよね??
アクア(はぁはぁ・・・)
唯(何で興奮してるんですかぁ~!!)
アクア(あ、すいません・・・着替えとかお風呂とか言われましたから)
唯(やっぱり、変態さんですね・・・アクアちゃん、嫌いになっちゃいますよ??)
アクア(嫌いにならないで下さい・・・)
唯(なりませんよ)
「では、行きましょうか」
「はい」
「え・・・唯ちゃん!?」
困惑しているアクアちゃんの手を握り引っ張って
グリーンさんの後ろをついて行く
「まずは、上に行くみたいですね??」
「上ですか・・・階段かな」
行き止まりの部屋に来てしまったのかと思ったら
どうやら、階段があって
上の階に行けるみたい
「空間掌握のスキルが使用されています・・・危ないです!!」
「アクアちゃん・・・何??」
階段を登ろうとしたら
急にアクアちゃんに止められたよ~??
何が危ないんだろう
「聖域以上に厄介ですわね・・・どうしますか??」
「・・・グリーンさん、普通に入れますけど!?」
何か罠とかだったのかな??
別に何もないんだけど・・・って、もっと早く言って欲しかったな~
二人共・・・危ないなら
止めるよりも言われるよりも先に進んでしまった、あたし
「唯ちゃん・・・何で入ってるんですか!!」
「う~ん・・・またパッシブですわね」
パッシブって、勝手に起こるんだっけ
あたしにそんなのあるんだ
さっきのだけじゃないんだね・・・
「唯ちゃん・・・そのまま、オープンしてくれませんか??」
「え、あ、うん・・・アクアちゃん、やってみるね~!?」
デバイスを見て・・・
パッシブのスキルを展開させるんだよね??
え~と・・・ワールドコントロール!!
何、このスキル・・・
世界を掌握できるって??
あたしの自由にできるの~♪
「ワールドコントロール レディ オープン!!」
急に周りが明るくなった気がする
どんな効果があるのかな・・・
「女神のスキルがパッシブであるなんて・・・唯ちゃん、凄すぎますわ!!」
「遺跡のボスの結界のような感じですかね・・・唯ちゃんのスキルの方がより強いから解除できました」
あたしのスキルって、そんなにすごいの??
自分ではわかんないから・・・どうなんだろう
「これは・・・早期解放が危険な意味がわかりましたわ、どれだけ抑制できるかの勝負だと」
「・・・ワタシたちが、早く制御できるまでに成長しなくてはならないということですか??」
「そのようですわ・・・アクアちゃんの解放を早く進めたほうがいいのですかね」
「ワタシの解放もギミックだったりしませんか??」
「五代宝石の時点で、自分も含めて解放に関して・・・ギミックですわよ」
二人で何を話しているのかな・・・
確認してもいいけど、聞いてもあたしにはわかんないだろう
でも、聞く!!
唯(教えて??)
アクア(・・・いくら、心が同調しているとは言え・・・もう少し会話をして欲しいです)
唯(あ・・・だって~、イライラしてくるんだもん~!!)
アクア(知らないことだらけでの、二人の会話はキツイですか??)
唯(うん・・・泣いてしまうくらい、嫌です!!)
アクア(そうですか・・・でも、この世界のかなり重要な話なので・・・困りましたね)
唯(デバイス同士で会話できるよね??)
アクア(あ、はい可能です)
唯(グリーンさんとさっきの話をするときに、それで会話しててよ??)
アクア(ですが・・・それでも、唯ちゃんにもワタシと同調しているので筒抜けなんですが・・・)
唯(え、ダメなの・・・じゃあ、我慢する)
アクア(申し訳ありません・・・徐々に理解されると思います)
唯(だったら、待ってる・・・あたしでも会話に参加できるまで、聞くだけで)
アクア(できるだけ、わかるように説明はしてみますから)
唯(ありがとう~♪)
このアクアちゃんとの会話は
頭の中だけでされていて
時間の一瞬で行われるんだって
だから、長い話をしてしまったと思っても
ほとんど時間は過ぎていないんだよね
「どこまでが仕組まれているのか、わかりませんが・・・」
「ライン様が関わっている時点で全て仕組まれているのだと思うわ」
「そうなんですかね・・・では、あと二名仲間に加わるってことですか??」
「もう一人は、別の遺跡を攻略中だと思うけど・・・自分が先に合流するようになったので、途中で別れました・・・多分、ダイヤモンドだと思います」
ダイヤモンド!?
高い宝石だよね・・・
どんな人なんだろう~??
ちょっと興味がある
アクア(それは、ワタシもあります!!)
ダイヤモンドは特別だよね・・・
何か輝いてるイメージだよ!!
アクア(それは、どうなんですかね・・・)
「布教活動をしているって言ってましたわ・・・別の世界の宗教らしいです」
「宣教師ですか・・・シスター様ということですね、素敵な聖母のようなお方ですか??」
「う~ん・・・微妙かな、君たちに年齢とか容姿とか近い感じだったわ」
「シスター見習いですかね・・・でも、清楚な感じではないのですか??」
「う~ん・・・思っているイメージではないですわね」
教会でお祈りしている人だよね??
悩みとか聞いてくれて
そのうち、会うってことだったら・・・お楽しみってことかな
「遺跡は五箇所あるようですわね・・・」
「では・・・属性解放というよりは、ピンポイントにワタシたちがターゲットではありませんか??」
我慢するとは言ったけど
衝動を抑えることが、あたしにどこまでできるんだろう~!!
ダメなら・・・何かみたいに暴走するだけだ~!?
何かって、なんだろう??
アクア(暴走なんて、絶対にさせませんから・・・本気で我慢できなくなったら、ワタシが止めます!!)
唯(うん・・・お願いしていいかな、手段とか考えなくていいから)
アクア(できるだけ、ストレスを発散できる方向で何か考えてみます)
唯(発散・・・そうだね、気持ちが爆発するんだったら、その前に出せばいいんだ!!)
そうか~!?
でも、どんな方法があるんだろう
デバイスにはないかな・・・
アクアちゃんにも聞いて、どっちもいい方法だったら
両方やってみるから
できるなら、抑えきってみたいね
上の階にやって来て
また、階段を探す
何度か敵が出たけど
グリーンさんが倒してくれた
両手から銃が出るのは、かっこよかった~!!
あんなこともできるんだね・・・
あたしも武器とか出せるようになるのかな??
次の階への階段を発見して
また、階層を重ねていった・・・