第四十一話
~第三章~
第四十一話『東京迷宮 雷光の遺跡・超光速の戦い その13』
そろそろ、唯さんにお任せしたいと思います・・・
私では盛り上がりに欠けるのではと
アイナ(唯さん、戻しますね・・・また、よろしくお願いします)
唯(は~い・・・アイナさん、ありがとう~!!)
アクアちゃん、ノゾミさん、アイナさんと練習の様子を自分で伝えてもらったよ
それぞれの感じはわかったかな??
予選は2周だから、すぐだし・・・
明日の決勝で勝手に移してみようね
アクア(勝手にですか・・・唯ちゃんも怖い事しようとしていますね??)
唯(そうかな~?? だって・・・レースで必死だったら、話しかけられないじゃない!!)
アクア(知らずに移っていれば、問題ありません・・・ワタシはそのままレースしてますよ??)
唯(それでいいよ・・・臨場感が伝わると思うんだよね~♪)
あたしは別に盛り上げるためのことをしたいんじゃないんだよ!!
みんなで楽しくしてるとことか
必死になってることとか
真面目にしてるのは、カッコイイと思ったの
アクア(唯ちゃんの考えは、素敵ですね・・・ワタシは知ってしまいましたので、こっそりお願いします)
唯(あ・・・そうだよね、ノゾミさんもアイナさんもだけど・・・いつの間にかなってると思うよ)
アクア(それなら問題ありません・・・ワタシもドキドキしながらレースできます)
失敗した~!!
アクアちゃんに話しちゃったよ・・・
まあでも、本当にこっそり??もしくはやらないかもしれないし
ドキドキしてくれるなら、それも面白いよね??
「唯・・・どのくらい食べるんだ??」
「ラインさんと同じくらいは食べますよ~♪」
あたしとラインさんの前に同じくらいの箱が置かれてる
火属性は、結構食べるみたいだって
自分では普通だと思うんだけどね・・・
「レッドを想定して作りました、足りないと困るかなって思って」
「そうか・・・あいつは私以上だし、安心だな」
レッドさんというのは・・・ラビリアさんの旦那さんですか??
その彼も火属性っぽいのかな、しかも男性だよね
だったら、あたしよりもラインさんよりも食べるんだろうってこと・・・
「レッドさん・・・元気なんですか~??」
「由佳は平気だったよな・・・レッドは元気にしてると思うぞ、ちょっと最近会ってないけどな」
「ですね・・・レッドは用事で別の場所にいるんです、連絡を聞く限り元気だと思いますよ」
「そうなんだ・・・順子ちゃんはまだ諦めてないからって、一応報告しておきます・・・私はこれに関しては、こちらの味方に徹していますから」
「順子も懲りないヤツだな・・・ラビリア~今度またやっつけに行くか!!」
「由佳さんの前で微妙ですが、順子さんには・・・そろそろ懲りていただきたいです!!」
「うふふ、順子ちゃんに諦めるって存在しないよね~♪」
「由佳ちゃん、楽しそうですわね~順子ちゃんの登頂を試みたいですわ~!?」
順子さんって、山なんですかね??
登頂って・・・登山だよね??
アクア(危険な意味が少しわかりました、エリア様の言っているのは比喩ですね・・・その順子様は多分、ライン様やエリア様のようなお胸をなさっているんだと思います・・・お胸を山に見立てて、触りたいって事だと・・・エリア様は女性のお胸に興味があるんだと・・・)
唯(・・・アクアちゃん、怖いよ??)
アクア(何でですか!! ワタシの言っている事は間違っていないと思いますよ)
ちゃんと確認しないとね
エリアさんの登頂の意味を聞いてみます!!
「エリアさん、登頂って順子さんのお胸を触りたいんですか??」
「あら・・・そんな、ストレートな質問するんですのね・・・ライン、答えていいの??」
「唯の質問だからな・・・正直に答えてやってくれ、折角の濁しなんだが」
濁しって、どういうことなのかな??
普通にお胸に触りたいって・・・あっ!?
そんな事、普通に言わないよ
エリアさんのスキンシップなんだよね
あたしもラインさんのお胸は、登頂したくなっちゃうもん
エリアさんのお胸もすごいよね!?
「唯ちゃん・・・正直にとラインからだから、お胸の形が山みたいですわよね??」
「あ、うん・・・あたしのは山じゃないけど」
「活火山なら、これからですわ・・・女神覚醒前ですし」
活火山って、エリアさんは本当に登山家なんじゃないの??
お胸の山を登るって、どういうことなんだろうね
色々興味はあるけど・・・
「エリアさんを登山してもいいですか??」
「唯ちゃんは、唐突すぎますわね・・・話も途中ですのに~!?」
あ、あたし暴走してる??
何言ってるんだろう・・・
アクア(大丈夫です、ワタシも同調して・・・うやむやにしますから)
って、何で先行してエリアさんのお胸をモミモミしてるんだろう??
う~ん・・・
「アクアちゃん~!? 何してるのかな~私の胸を鷲掴んで~ちょっと・・・??」
「唯よりも興味あったのか・・・私のも一緒に触ってたし、ラビリアのもついでに触ってみるか??」
「私のは、遠慮してください・・・アクアさん!!」
ラインさん・・・
面白いけど、ラビリアさん困ってるね
「楽しい感じですわ・・・ラビリア様は自分が登山しておきますわね~♥」
いつの間にか、グリーンさんがラビリアさんの背後にいる
しかも、両手がお胸にあって・・・これが登山!?
「ちょっとグリーンさん!?」
「ふふふ~♪ 自分・・・興奮してきましたわ~♥」
嫌がるラビリアさんは押さえ込まれて、グリーンさんにお胸をモミモミされてます
これって、あたしがアクアちゃんにしたら・・・
アクアちゃんはどんな風にするかな??
アクア(・・・すいません、出来ればご遠慮下さい)
唯(エリアさんのお胸を登山してるアクアちゃんに拒否権はないよ!!)
グリーンさんもだけど・・・
恋人の前で別のお胸をモミモミするの!!
あたしも便乗でラインさんのお胸を登山してみようかな~♪
でも、それじゃ・・・面白くないよね
ふふふ・・・身体を張って、アクアちゃんの心を乱してみるよ
謝るなら今のうちだよ!?
絶対、後悔するからね~♪
ライン(唯!! あまりアクアを揺さぶるなよ?? お前少し、いや・・・かなり無謀な行動をするだろ)
唯(ラインさん!? わかってるなら、止めないでよ!!)
ライン(単なる好奇心で、浮気では無いんだぞ・・・お前だって、私の胸に興味あったじゃないか!!)
唯(・・・それは、そうなんだけど~!! だって~、アクアちゃんが楽しそうなんだもん!?)
ライン(やるなら、私の胸を触るに留めとけ・・・それだけでも十分アクアに伝わると思うぞ)
唯(う~ん・・・じゃあ、アクアちゃんにあたしが触っている間の感想を伝えてよ!!)
ライン(・・・唯、お前怖いぞ)
唯(あたしもアクアちゃんを独占したいの・・・ラインさんもラビリアさんには負けたくないんでしょ)
ライン(お前・・・何でそれを知ってるんだ!!)
唯(よく、わかんない・・・同じ人を取り合ってますよね??)
ライン(深く追求するな、私を掌握する気か・・・)
唯(よく、わかんない・・・まだ、時期尚早ですから??)
あたし、また誰かに乗っ取られてるみたいになってるよ!?
これ・・・勝手になるから、あたしじゃないんだよ・・・
ライン(リーア対策だったが、私には扱いきれない器のようだな・・・唯)
あたしって・・・そんなに危ない存在なの!?
ああ~ん、ラインさん~!!
唯(もう、あたし面倒になってきました~!!)
ライン(おいおい、自暴自棄になるなって・・・ちょっと、触るのは構わんが優しくするんだ?!)
無我夢中でラインさんのお胸を鷲掴みして、思い切りモミモミしてしまいました
女神だって、お胸を強く揉まれれば痛いんです・・・ごめんなさいラインさん
後でちゃんと謝っておきました
あたし、どうしちゃったんだろうね??
色々、不安定な部分があるみたいだね
あたしが女神へ覚醒する直前の予兆のような感じらしいけど
ライン(世界を掌握するだけの能力を持っている唯に潜む存在は、確実に大きな事象に関わるだろうし)
唯(ラインさんのお胸柔らかくてスベスベしてる~)
ライン(・・・いつの間に服の中に手を入れている唯!? 直接触るなら、別の機会にしてくれ)
あれ・・・ラインさん悶えてるのかな??
完全にあたしが悪い人みたいじゃないの
この展開を終わらせる事ができるのだろうか
暴走する子供を止める大人が現れる感じにね
ラビリア(唯さん、ラインから少しだけ離れてもらえますか??)
唯(嫌です・・・あ、ごめんなさい・・・離れます)
一瞬、何か新たな暴走が生まれそうになったけど
理性がまだ残っていたのかな・・・ラインさんから手を離しました
ライン(唯が女神になったら、最後まで楽しもうな・・・)
あたしをニコニコしながら見つめると
急に真面目な顔に変わるラインさん
「ラビリアがご立腹のようだ、私が強引に終了させる!!」
ウインクひとつで場面が強制終了する
府中のレース会場ではなくて
調布の宿屋に戻っていた
「唯ちゃん、ワタシと一緒にお風呂に入ってくれますか??」
「うん、いいよ~♪」
さっきの時間から日も落ちて
夜になっていました
ラインさんって時間も操作できるみたいで
あたしが触れていたから、それが使えなかったみたい
だからラビリアさんが離れて欲しいと言ったんだね
個室のお風呂もあるけど
地下に大浴場があって
でも、混浴だからまだ一度も利用していなかったの
「自分が貸切にしておきましたわ~ふふふ・・・みんなで一緒に入りましょう~♥」
「グリーンが入るならノゾミも入ります!!」
「交流を深めたいから、丁度いいかもしれません」
グリーンさんがフロントにお願いして
大浴場を貸切にしたらしい
一応、メンバーが揃ったから
裸の付き合いだって
一番の仲良くなる方法だと、ラインさんから聞きました
今の段階では
あたしが知ることもなかった
未来の話で、ラインさんから聞いた感じだと
女神になったら全てわかるぞって言われたの
好奇心はアクアちゃんほどではないけど
あたしも十分な気持ちじゃないかな
「どうしましたか??」
「・・・え!!? ああ、少し考え事してたの」
急にグリーンさんがあたしを覗き込むように見つめていて
少し・・・ほぼ、驚きもなくて
真面目にしていたから、余計に心配されてしまったみたい
「グリーンさん、唯ちゃんの心配は無用です!!」
「うふふ♥ そうですわね、後はアクアちゃんにお任せしますわ~♪」
何でアクアちゃんが少し怒り気味にしていたのかを
どうしても、ではなかったのだけど
思わず聞いちゃった・・・
「心配してくれたグリーンさんに対して、どうしてそんな態度なのよ!!」
「・・・唯ちゃん、違うのです・・・別に怒ったわけではありません」
慌てて、アクアちゃんがあたしに説明している
怒ってはいないみたいだけど
何か変だよね
「怒りというか、嫉妬ですわよ唯ちゃん・・・自分が出過ぎましたわ」
「グリーンさん、やめて下さい・・・恥ずかしいではないですか~!?」
嫉妬・・・あたしを想うからってことだよね
アクアちゃんの強い感情が爆発している証拠かな
だったら、これは率先して行くべき??
「アクアちゃん、身体の洗いっこしましょ~♪」
「!? 唯ちゃんと洗いっこ、ですか?? 是非、お願いします!!」
隅々までアクアちゃんをゴシゴシしちゃうぞ~
凄くワクワクしてきた・・・
「相変わらず、他人の恋路を優先するのですね・・・逆にこちらでワタシがノゾミさんとの仲を結びましょうか?? 無意味な気もしますがお礼も兼ねてですが・・・」
「・・・こちらは、問題ありませんわ」
ノゾミさんとアイナさんを従えて
グリーンさんがニコニコしている
これは・・・こちらを本当に優先してくれるみたいですね
「アクアちゃん・・・他に気を向けると、あたしが拗ねてしまうからね!!」
「嘘・・・じゃあ、すいません唯ちゃんに専念します」
グリーンさんに頭を下げて
あたしに突撃してくるアクアちゃん
この素直な気持ちをもっとお互いで普通にできるといいな~
場所を地下の大浴場の脱衣所に移動して
みんなで服を脱いで・・・
浴室にやってきたよ~!!
「室内の水浴びは、ここで初めてでしたが・・・広い方が皆さんで入れますから」
説明しているみたいで
不思議なアクアちゃんだったけど
横目でグリーンさんが合図をしていたから
強引にアクアちゃんに抱きついてみた
「えい!?」
「きゃっ!!」
ふふふ、スベスベしているアクアちゃんの素肌
ほんのり汗の匂いがするけど
今から、キレイにしますからね~♪
ファンタジーの世界だけど
この大浴場はテレビで見た銭湯と同じような感じだった
あたし、銭湯には行った事なかったけど
こんな形で初体験するとは思わなかったよ
あたしとアクアちゃんで隣同士
少し離れて、ノゾミさんとアイナさんが隣同士
二人の背後にグリーンさんが立っている
片手でノゾミさんとアイナさんの髪を洗い始めている
凄く器用に左右の髪を丁寧に洗っている
それに見とれるわけには、いかない
あたしもアクアちゃんをキレイにする使命を
全力で頑張るよ
個室では、何度かアクアちゃんと一緒に入ったこともあったから
別に初めてではないけど
ここまで広い場所で
全身を隅々まで、キレイに・・・するというか
アクアちゃんの身体を触り放題にできるなんて
あたしって、エッチなのかもしれないね
興奮してきて
湯船に入る前に、のぼせてしまうかもしれないよ
「唯ちゃん・・・触り方が、少し怖いです」
「・・・アクアちゃん、ごめん、無理」
もう、理性というものがなくなってしまったみたいで
思っている事をそのまましちゃっていて
お胸をモミモミしたり
腰をスリスリしたり
泡だらけのあたしとアクアちゃん
「ワタシだけでは、こちらの理性も耐えきれません・・・えぃ!!」
「うわっぁ!!」
反転して、アクアちゃんがあたしの身体を触りだして
お互いをスリスリしたり
イチャイチャしているように見えていたみたいです
「唯ちゃんの身体、柔らかくてスベスベで素敵です!!」
アクアちゃんの目が怖い
血走っていて、息も荒く
あたしもだけど、それ以上にアクアちゃんが激しいよ
このまましばらくお互いの身体を泡だらけにさせて
キレイに・・・なっているのかな、と少し疑問もあったけど
汚れを知らないアクアちゃんの身体だろうから
あたしは、自分でしっかりと落とそう
「唯ちゃんも汚れなんてありません!!」
自分を洗おうとしたら、それを制するように抱きつかれました
すると、急に上からお湯が大量に降ってくる
「わぁ~!!」
「ひゃぁ!!」
驚く、あたしとアクアちゃん
どうやら、アイナさんが
見るに見兼ねて、泡を落とすようにお湯をかけたらしい
「風邪引くと明日のレースに差し支えます・・・早く入りましょう!!」
と、見るとグリーンさんとノゾミさんは先に湯船に浸かっていた
まあいいか・・・あのままで本当に風邪になるのも嫌だもんね
「アイナさん、ごめんなさい・・・アクアちゃん、入ろうか??」
「そうですね、はしゃぎ過ぎました・・・」
5人で湯船に浸かる
もう、何日経過したかわからなくなってしまったけど
別の世界の東京に来てしまって
不安だらけの時間を過ごしてきて
でも、アクアちゃんやグリーンさんやノゾミさんとの生活は
楽しくて
更にアイナさんとの生活も楽しみにしてるから
戻りたい気持ちも沢山あるけど
このままでもいいかなって、思うときもあるの
巻き込まれた感じだけど
本当に運命というものがあるのなら
これは、アクアちゃんと出会う運命だったのかなって・・・