第四十話
~第三章~
第四十話『東京迷宮 雷光の遺跡・超光速の戦い その12』
これ・・・唯さんから、アクアさんと来て
ノゾミでしょ??
次は、アイナさんですよね・・・
ノゾミ(アイナさん・・・お待たせしました~!!)
アイナ(急に、何ですか??)
ノゾミ(では、報告お願いしますね??)
アイナ(・・・わかりました!?)
って、引き受けてしまったんですが
唯さんからの流れで来ているようなので
仕方ありません
由佳(アイナちゃん、どうしたの??)
アイナ(え、いえ・・・何でもありません)
エリア(由佳ちゃんもアイナちゃんも・・・今夜、お時間開けて置いて下さいね~♥)
アイナ(夜ですか・・・レースのミーティングですね、わかりました!!)
由佳(そうね・・・夜は愛理ちゃんも合流するし、4人で楽しめるかな)
お姉ちゃんが来るんだ
この由佳さんは愛理お姉ちゃんとお友達だって言ってた
凄く優しそうな感じで
エリアさんもですが、レアな属性の私と同じだからかな
親近感とでもいいますか、より近くに感じます
エリアさんは、若干ですが大人な感じがして
少しだけですが、距離があるように思えます
柔らかい面持ちに積極的なスキンシップで
私に接してくれるので、愛理お姉ちゃんと違い感じですが姉な感じをさせてくれます
由佳さんは、同級生のように接してくれます
実際の年齢が近い部分もあるのかもしれませんが
それでも、本当のクラスメイトかなって感じるくらいにです
由佳(エリアさんをこの作品に・・・出しても平気なんでしょうか??)
エリア(由佳ちゃん~!? 同じ宝石だとしても、私の方が圧倒的に上ですわよ~!!)
由佳(・・・だって~!! 健全だってラインさんに言われたから・・・私もギリギリかもって思ってるんだよ??)
エリア(うふふ~文字情報で出さなければ問題ありませんわ~♥)
アイナ(あの・・・何を話しているんですか??)
由佳さんとエリアさんは、何を話題に会話しているんでしょうか
しかも、私を含む通信状態ですよ??
エリア(・・・ごめんなさい~アイナちゃん)
由佳(私とエリアさんが大人な魅力でみんなを惑わせてしまわないかって話です)
・・・本気で言っているんでしょうか??
確かに二人共、魅力的ではありますが
冗談でも言って、私の緊張を解すとかでしょうか・・・
アイナ(私は別に緊張していませんよ・・・冗談とか気を使っていただわなくても??)
由佳(ちょっと~!! アイナちゃん、私は本気で言ってるんです!!)
エリア(あら~、本気でしたの・・・アイナちゃんが困惑しるじゃないの~!!)
知らずに緊張していたんでしょうか??
ここまでして私をリラックスさせてくれるなんて・・・
終わったら、お礼をしなくてはいけませんね!?
アイナ(その話は夜に聞きますね、由佳さん??)
由佳(・・・アイナちゃん、まだ冗談だと思ってるでしょ!! 夜に本気で話すからね)
エリア(ふふふ~♪ ラインもわかっててのことですわよ・・・私だって、欲望の塊ではありませんし)
欲望の塊って・・・
でも、女神はそうなると言ってましたね
愛理お姉ちゃんにも聞いてみようかな
少し脱線してしまいましたが・・・
自分のための遺跡だとラインさんより聞いています
特に頑張らないといけません
ですが、私だけではないので・・・唯さん含め、みんなの中で誰から勝てばいいみたいです
由佳(アイナちゃんは・・・本気でレースをする気あるのかな??)
エリア(由佳ちゃん!! そんな当然な話、無用ですわよ・・・)
アイナ(それは、私のやる気が見えないと言うことでしょうか??)
由佳さんには、私の走りはやる気がないのではと判断されたんでしょうか・・・
少し心外ですが・・・もしかしたら、私の心の迷いがわかるのかな??
由佳(チームとして走るのか、個人で狙うのかでサポートする方も変わってくるじゃない)
・・・そういうことですか
私、由佳さんを誤解していました
別に私の走りがダメとかじゃなくて
自分でどうしたいかを、教えて欲しかったんだ~!!
アイナ(由佳さん!!)
由佳(ん・・・急にはっきりしたわね、だったらトップを狙うって伝えてくれるのかな~♪)
エリア(由佳ちゃん、嬉しそうですわね・・・アイナちゃん、団体戦ではなくて個人戦だと認識したんですわね~うふふ、私も全力であなたの優勝をバックアップするわよ!!)
アイナ(はい・・・迷いがあったので、すいませんでした!! もう、中途半端な思いはありません)
由佳(迷ってたんだ・・・ごめんね、気が付かなくて)
エリア(真っ直ぐな思いは強いですわよ・・・あなたの本気を世界に示しましょう~!?)
ちょっとだけ溝みたいなモノを二人には感じていましたが
そんなもの、私が勝手に感じていただけだったみたいです
溝なんて存在しなかったんです!!
アイナ(二人に距離を感じていたんです・・・私だけ、変な溝を作ってしまっていました)
由佳(本当にごめんね・・・でも、強いんだね自らで打破できるなんて)
エリア(ラインもいぢわるな事しますわね・・・アイナちゃんの性格をわかれば、こんな事しませんわ)
どういう意味でしょう??
私に対して、ラインさんが意地悪をされたというのは・・・
ライン(おい!! 私を悪者にするな~!!)
由佳(あれ、ラインさん・・・話聞いてたんですか~??)
エリア(私は、嘘は言ってませんわよ・・・アイナちゃんをここで女神にさせるんですわよね!!)
ライン(ラビリアの計画では、遅すぎるんだって・・・エリアもわかってるんじゃないのか??)
私をここで女神にする??
遺跡では、属性覚醒はするとは知っていますが・・・
女神はその後じゃなかったの!?
ライン(アイナだけ、既に条件が揃ってるんだ・・・後はきっかけだけで)
アイナ(私が最初に女神へなるんですか・・・!?)
ライン(そのために、由佳と愛理をこちらへ呼んだんだ!!)
由佳(ラインさんに脅迫されて渋々・・・(ノД`)シクシク~うううっ)
何か、由佳さんが・・・どうしよう
戻った方がいいかな??
でも、私では何もできないかもしれません
エリア(ラインも由佳ちゃんも、アイナちゃんが困惑するからと何度言えばいいのかしら~!!)
ライン(私は、直接お願いしたんだぞ・・・天球まで行って)
由佳(アイナちゃん、ごめんね・・・ラインさんが真面目だったから、怖くて)
ライン(怖いって・・・由佳、私そんなにか??)
エリア(ちょっと~!! 二人、ここの会話で話さないの!? アイナちゃん、私だけの専用回線にしますわね・・・)
アイナ(わかりました)
由佳さんとラインさんが、謎の言い争いをし始めてしまったのを察して
エリアさんが、私と個人回線を繋ぎ直してくれました
エリア回線:(エリア⇔アイナ)
エリア(色々とすっとばしてしまったみたいですわ・・・私も若干ですが混乱してますの)
アイナ(・・・そうなんですか?? どういう事ですか??)
エリア(ラビリアの完璧なシナリオをラインが壊しましたの・・・全く困ったものですわ)
ラビリアさんが苛立ちを見せていましたが
順序が違うとか、計画が台無しみたいな感じな・・・
それって、私の事だったんですね
女神になる順番も私が最初になったようです
そのためというか・・・
おかげというか・・・
由佳さんが来てくれて
それに、愛理お姉ちゃんが後で来るって
エリア(でも、今に始まったことではないので・・・ラインの選択する行動が一番いい流れになるんですわ、だから・・・今回も素直に従ったのみですわ、うふふ~♥)
何と言っていいのか・・・わかりませんでした
流れが違うと聞かされても
実際に動いているのは、今のラインさんの変えた後なので
私にとっては、これが現実ですから
アイナ(私もこの流れに委ねるのみです・・・だから、エリアさんラインさんを責めないようにして下さいと・・・特にラビリアさんへ伝えて欲しいのですが??)
エリア(そうですわね・・・当人からの発言の方が強さを持ちますわよ、あなた方がラビリアに伝えたらいいんじゃないかしら・・・機会を作る事は致しますわ~♪)
アイナ(わかりました・・・セッティングはお願いします、ラインさんを悪く言う様な感じがどうしても許せないんです)
エリア(付き合いが短いからですわ・・・腐れ縁な私達は冗談っぽくですからね、アイナちゃんが真面目なんですのよ・・・ラインが聞いたら、泣きますわよ)
ラインさんが泣くんですか??
どうしてでしょうか・・・
エリア(自分の行動に対して、ラビリアに色々言われて・・・結構凹むんですのよ、だから擁護されて)
アイナ(良かれと思っての事なんですよね、曖昧な感じがダメなんですか??)
エリア(う~ん・・・それはラビリアに聞いてみないとですわね)
アイナ(それも含めて、ラビリアさんに話してみます)
エリア(真面目な上に、優しいのですわね・・・号泣かもしれませんわよ、うふふ♥)
ラインさんが涙もろいのですね
女神が感情をむき出しなるみたいで
より、起伏の激しいようになってしまうのですか??
ライン(私の話してるんだろ??)
エリア(もう~!! 勝手に入ってこないの!? ライン嫌われますわよ)
アイナ(専用回線でも関係ないんですか・・・女神って怖いです)
ライン(由佳と和解したから・・・報告をと思って)
エリア(これだから、自由奔放ってラビリアに怒られるんですのよ??)
ライン(だって~アイナに嫌われたくないんだよ!!)
アイナ(別に嫌ったりしませんよ・・・私そんな素っ気ない感じに見えるんですか??)
そういう事では無いんだってわかるんですが
思わず聞いてしまいました・・・
エリア(逆ですのよ・・・あなたの行動を擁護してくれましたわ、しかもラビリアに文句するって)
アイナ(はい、私はラインさんの事・・・好きになりました~♪)
この言葉、軽い気持ちで言ったんですが・・・
走っている私にでも伝わるくらいのラインさんの反応が
明らかに変わった感じです
ライン(・・・そうか、私は少し外すぞ)
エリア(アイナちゃんは私が守りますの・・・ラインは、好きだと言われて態度が明らかに違いますわ)
私、大丈夫かしら
これは・・・
グリーン(アイナさん、ピットに一度戻ってくれませんか??)
割り込みかと思いましたが
普通にレース用の回線からでした
アイナ(あ、はい・・・わかりました)
何か調整でもするのでしょうか??
時間的にも戻る感じでしたので
丁度よかったかもしれません
ピットレーンに入る際
前に唯さんの車があり、一緒にピットに入っていきました
グリーン(今日の最終調整をして、時間ギリギリまで走るようにと思いまして・・・)
アイナ(それで、全員戻したんですね??)
私の後ろにノゾミさんとアクアさんも続いて入ってきていました
最初の追走以来の集合ですかね
4台が揃ってピットに集まった
グリーン(すぐに調整しますわ、みんなは搭乗したままで構いませんわ)
唯(乗ったままね、は~い・・・わかりました~♪)
アクア(ワタシ少し疲れました・・・)
ノゾミ(ノゾミも、疲れたかも~)
グリーン(時間、まだ残ってますが終了にしますか?? 情報も練習も十分だとは思いますが??)
アイナ(私は、どちらでも構いませんよ・・・)
1時間40分を経過して
練習の時間は後20分ありますが
周回もかなり出来まして
予定していた、加速スキルのマッチングも
トラフィック回避など
実戦を視野にしたプログラムは全て行いました
唯さんもアクアさんもノゾミさんも一通り行えたようです
この後の予選もありますので
少し早いですが、これで午前の走行を完了となりました
グリーン(では、みんな降りてきていいですわ・・・午後の予選まで休憩してて下さい)
一斉に車を降りる
元気そうな唯さん以外は
アクアさんもノゾミさんも少し身体がだるそうな感じです
「予選の時間まで、精霊の加護で身体を休ませますわね??」
エリアさんって、巫女さんだったんですね
精霊の加護を受けることのできる特殊な存在です
アレキサンドライトは属性が上位に当たるため
より強力なことも可能だそうです
ピット裏にある休憩所にみんなで集まって
午後の予選が始まるまで
昼食を含め、数時間一緒に過ごすことになる
「あたしのきまぐれで、みんなの様子をって・・・勝手にやってごめんなさい」
「ワタシは面白かったから、明日もやってもいいですよ~♪」
「そうですね、ノゾミも面白かったから交代で楽しくやってみましょう~♪」
「私は普通だったです、やるなら問題はありませんよ」
唯さんのきまぐれって・・・
そんな事、まあリーダーなら別にやっても悪いことではないですよね
みんな、楽しんでいたみたいですし
他の車も徐々に周回を終えてピットに戻ってきているみたいで
エリアボスも含め時間前で全車の走行が終了した
時刻は午前11時前
走る車のエンジン音が止み、静かな空間になっています
「お昼は、どうするの??」
唯さんが不安そうにしている
どうしたんでしょう・・・お腹が空いているんですか??
お昼前ですし、仕方ないですか
「唯は何が食べたいんだ??」
「あたしはごはんが食べたいかな~何か運動会みたいにお弁当風がいいな・・・!!」
ごはんというのは、稲科の植物であるお米を炊いたものですよね
って、何を私は説明しているんですか・・・
「唯さんのご要望にご期待できるかと思います、私が和食を基本としたお弁当を沢山用意しました」
ラビリアさんがタイミングよく登場です
これって、何人分のお弁当なんでしょうか??
凄い事になっています・・・