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第三十八話

~第三章~

第三十八話『東京迷宮 雷光の遺跡・超光速の戦い その10』



アクアちゃんの練習の様子も見てみよっか??


唯(アクアちゃん~?? あとよろしく~♪)

アクア(え、何ですか唯ちゃん!?)


急によろしくって、何でしょうか??

ちょっと困惑しかありませんが・・・

ワタシの練習の様子をですか

わかりました


ワタシは、水属性のお二人

スターリット様とキャナルシア様がサポートに付いてくれています


この二人、ワタシと唯ちゃんのようにラブラブなカップルなようで

時折イチャイチャしていたりするので・・・少し、イラってなります!!

でも、的確なアドバイスや指示を頂けるので

言葉にはしていません


レースが全て終わったら、一発ずつ頬にビンタでもしてやりましょうか!?


なんて、密かに思ったりしていますが

ワタシはそんな野蛮ではありませんから、多分しないと思います


アクア(ここから、ワタシたちのターンのようです・・・)


スターリット(予定通りだぞ・・・唯にお願いしたからな、ふふふ)

キャナルシア(アクアさんに内緒でと言われましたので、申し訳ありません)


アクア(唯ちゃんの差金でしたか・・・それでしたら、ワタシは受けるのみです!!)


いつの間にか、ワタシのいないところで話が進んでいたとは・・・思いませんでした

それも・・・唯ちゃんが仕組んだのですか??

どこまで信用していいのかわかりませんが、こちらには専用リンクがあります

強引にさっきは切断されてしまいましたが

基本的には、繋がっているのです!!


アクア(唯ちゃん!! あなた、またワタシにナイショで何かしていますね??)

唯(・・・え!? あたしが何をしてるの??)


う~ん、これは・・・やらされてる感が満載ですね

と、言うことは知らされていない可能性が高い

だったら、唯ちゃんに探りを入れても無駄な感じです


アクア(すいません、ワタシの勘違いでした・・・コース覚えるのに必死だったので、ごめんなさい)

唯(ああ~あたしもそんな感じだよ~♪ じゃあ、頑張ってね~♥)


どうあれ、唯ちゃんに疑いをかけたワタシは・・・後で直接謝罪しておきましょう

それで、この二人は事情を知っているということになります

どっちが漏らすか・・・とりあえず、それとなく攻めてみますか??


キャナルシア(アクアさん、次は加速スキルの調整を行いたいと思います)

アクア(了解です・・・)


今周回しているのは練習用です

本番となる決勝と違い、加速スキル以外は不可となっていて

試せるのは、加速スキルのみ

後は、車とのマッチングとワタシ自身の慣れを行う感じですかね


スターリット(アクアの走りはクレバーで実にいいぞ・・・私は大好きだ~♥)

アクア(ありがとうございます・・・)


このスターリット様が主体と見ましたが

年齢的にこちらが若いみたいなんです

能力的な差ですかね

身分的な差ですかね

どちらもな可能性もありますが

共にワタシよりも強いみたいです

探りどころか、こちらの様子を把握されてしまうでしょう


それでも、唯ちゃんを疑わせた事に対して・・・一矢報いてみたい

だって・・・自業自得と言われても、やはり唯ちゃんを使うのは許せません!!


キャナルシア(アクアさん・・・まだ、私達に委ねるだけの信頼をしてはもらえていないようですね)

アクア(簡単にはできません、ワタシは単純な考えは無理なので・・・)


スターリット(アクア・・・無理しなくてもいいぞ、決勝で自分で決めろ??)


ワタシに近い考えかもしれませんね

言われるように、決勝で判断しましょう

全部預けるだけの余裕は、まだワタシにはないので・・・


アクア(信用や信頼に関しては別として、とりあえず指示は聞きます!!)


スターリット(それでいい、的確に勝ちを狙うのはこちらも同じ考えでいるからな)

キャナルシア(少し寂しいですが、仕方ありませんね・・・でも、アクアさんとはもっと近くに)


容姿から見る、簡単な性格通りな感じで

スターリット様はワタシに近いのかもしれません

キャナルシア様は若干ですが唯ちゃんのように思いました

そういう意味で、ワタシと唯ちゃんみたいかなって


だからでは、ないですかキャナルシア様には少しだけ惹かれてしまいそうです


周回しながら、コースも覚えてきて

加速スキルも順調に発動タイミングも揃えて、安定的に車に稼働できました


スターリット(一旦、ピットに戻ってこい??)

アクア(はい、わかりました)


微調整でもするんでしょうか

言われるままに、ピットに戻ることにしました


「アクアの走りは、ほぼ自分で完成してるな・・・決勝も自分でマネージメントしていいぞ??」


「こちらは、あくまでもピットサポート重視です・・・情報提供と作業を中心に行います」


「ワタシだけでは無理なので、予選後に時間を頂けませんか??」


本気でサポート専門なんですね

レース初心者のワタシに何を期待しているんですか!!

というか、この二人もレースの経験はないみたいですが・・・

この短い時間で判断したのかな??


「いずれにしても明日までは、アクアに専属だし・・・私も興味あるからな、3人で時間設けて話そう」


「ありがとうございます・・・」


ちょっと、スターリット様の視線が怖いです

しかも、何でワタシのお尻を触るんですか~!!


「すいません、お尻を触るのは・・・止めて頂けませんか??」


「女同士のスキンシップじゃないか・・・それに、シート慣れしてないだろ~♥」


ん・・・シート慣れ!?

あ、そういえばお尻少し違和感があったんです


「ごめんなさい、アクアさん・・・スターリットがどうしてもアクアさんのお尻にダメージがあるって心配していたんです」


「・・・スターリット様、そんな心配は無用でしたのに・・・わざわざ癒しスキルを直接触りながら」


黙って、恥ずかしそうにしているスターリット様

あれ!?

もしかして、照れ隠しだったの??


キャナルシア(アクアさんのこと気に入ったみたいです、ツンデレなので・・・まともな対応が、察してくれればと思います)


アクア(・・・そうですか、あなたも苦労されているみたいですね)


キャナルシア(そんなことはありません、昔からですし・・・好意がある方ですから、苦には思わないです・・・楽しく、思ってますし)


さらりと、好意があると言い出すし

ラブラブアピールが激しいですね・・・

スターリット様は、まだ恥ずかしがってるし


「それで・・・ワタシをピットに戻した理由は??」


「・・・あ、ちょっと戯れをしたかっただけだ!!」


「スターリット様・・・冗談は後で好きなだけ聞きます」


本当にツンデレなんですか・・・

唯ちゃんから聞いたツンデレという、謎の言葉ですが

実際に存在するんだと、少し驚きました

でも、可愛さがあるんですね・・・これは、勉強して唯ちゃんに披露してみましょうか


「スターリットがアクアさんを心配したので、呼んだんです・・・自分では気づいていないみたいでしたので、あなたの身体が予想以上に疲労しているんですよ??」


・・・ワタシの疲労ですか!?

デバイスで把握していたと思いましたが、これは車のモノだったんですね


自分の身体の様子を・・・え!?

何ですか、これ??


「ここは、恥とか言ってられないな・・・アクアの事が心配でというか聖域内に対応できんから」


「ワタシを気遣ってくれているんですね・・・感謝いたします」


どうしよう、ワタシこの手の行為に弱いです

これも作戦だったら・・・もう、罠の中です!!

諦めるしかないですね


「4人中でアクアさんが一番、適応できていないみたいです・・・二人でレース中耐え切れるだけの癒しスキルを施してみます、今日は予選終了までの時間にですから私だけで十分かと思います」


・・・これって、女神のスキルなんですかね??

ライン様にされたものと同じです・・・キャナルシア様にキスされました


口から直接体内へ作用するんですか

恥ずかしいスキルです・・・


「申し訳ありません、スキルは口づけでしか施せませんから・・・」


「いえ、女神のスキルはこうなんですよね??」


明日は、スターリット様からも口づけされるんですね

唯ちゃんには何て言ったらいいか・・・


された回数以上に唯ちゃんにキスしたら、許してくれますか??

罪悪感しか残らないので・・・どうするか、悩みます


「唯には許可もらってるから・・・安心はできないだろうけど、少しは気持ちが違うだろ??」


「アクアさん・・・後で私を殴るなり好きになさって構いません!!」


「そんなことしません!! ワタシはそんな野蛮ではありません・・・」


極端です・・・殴ったら、ワタシが痛いですよ

ノーガードだとしても、女神に勝てる気がしません

それに、ここまでのインファイターは一番苦手なタイプです

ああ・・・でも、思った以上に簡単な崩れ方でしたねワタシの心


「女神はこうやって、心を崩すんですね・・・ワタシも簡単に壊されましたよ、信用してもいいって」


「ふふふ、そうか・・・それはお前も女神の素質はあるってことだ、よかったな??」


「女神の誘いは基本的に女神になれる素材にしか通用しないんです」


ふふふ、ワタシも女神になれるんですね

という事ですか??

楽しみにしておきます・・・


「よし、残り時間は自由に走ってこい??」

「アクアさんが気になったら、こちらへ質問下さい・・・データは常に取ってます」


「わかりました、頑張って走ってきます~♪」


短い時間で仲良くなる方法は

相手にもよりますが、ワタシ用に二人でやってくれたのですね

これは、不可避じゃないですか!?


まあでも、不仲でレースするよりもいいです

信頼は100%かはわかりませんが

優勝を狙うなら

二人を信用はしないと無理ですし


今のところは敵ではないですから

安心していいですよね・・・


何か、単調な感じになってますが

ワタシに任せるのが悪いのです、唯ちゃんの方が楽しくやっているんでしょう


まだ、時間も半分以上残っていますね

周回を重ねて、よりコースに慣れるようにしないと


単独での走行に関しては、十分だと思います

トラフィックの回避も練習しておきましょう

本番ではどうなるかわかりませんから

できるだけ、場の雰囲気を体感しておきたいです


「唯ちゃんが・・・トップタイムですか!?」


今まで、自分で精一杯だったので

他を気にしていなかったのですが・・・

全体の周回を把握して

タイムをチェックしたら、何とも唯ちゃんがほぼ独走状態で・・・


しかも、まだタイムが縮まっています


「エリアボスとかよりも、唯ちゃんが最大のライバルではないでしょうか??」


ワタシのベストが34秒88なのですが

唯ちゃんは、さっきの周回で24秒01と

10秒差あります

他がほぼ35秒以上なので・・・

どこまで調整できるか、わかりませんが

これは、練習でも唯ちゃんを追いかけるようにしてみましょう


まずは、唯ちゃんを追走して速さの秘密を確認できればと思います・・・

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