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第三十七話

~第三章~

第三十七話『東京迷宮 雷光の遺跡・超光速の戦い その9』



まっすぐな部分と曲がる部分があって

曲がる部分は外側が少し坂になってる


安全設計なんだって

まっすぐだと、飛び出してしまう可能性があって危険だから

う~ん、飛び出すって・・・死ぬよね??


今は、コースを覚えるためなので

ゆっくりと走ってるから、飛び出すとかはないんだろうけど・・・


それでも、今・・・時速300キロくらい出てるんだよ

新幹線くらいかな


中と外は別世界みたいで

走ってる感じがしないんだよね

だからかな、300キロ出てても

怖い感じはしないよ


これが聖域って感じなのかな??


ソウルシステム最大の特徴なんだって

聖域というのは、絶対に犯すことのできない空間のことで

自分と同等かそれ以下の存在には一切傷つけることができないらしいよ


上の存在でも、強力な防御となって

簡単には壊れないみたい


今は、車のシステムなんだけど

女神になると、自分の周りに聖域を作ることができる

それも強さのひとつだったりするんだって


まだ女神には、すごい部分がありそうだよね~!!


それで・・・

練習走行が始まって30分

一応、グルグルしてコースは何度も見て

車とあたしで覚えたよ~♪


完璧じゃないけど、レースでちゃんとできるようにはしたいんだけどね

だから、デバイスでも記録はしてみたよ

個人的に走ってる以外でも勉強できるように・・・


シャン(唯様・・・そろそろ、実際に走ってみますか??)

イリス(サポートがしっかりありますから、ゲーム感覚で大丈夫ですよ!!)


唯(うん、じゃあ・・・やってみたいです~♪)


いよいよ、自分の運転で走ることになったよ~

レースゲームと同じようにすればいいって、言われたけど

自分が実際に車に乗ってるのに

ゲームの感覚って、不思議だね


シャン(決勝以外は、接触防止装置がコース全体に施されていますから・・・事故もありませんよ)


それって、決勝でもそのままでいいんじゃないのかな

事故とか危ないし

みんなゴールできるから


う~ん、あたしの考えが優しすぎるの??


イリス(加速スキルも試してみたいです、唯様のスキルの調整も兼ねますから・・・こちらの指示でお願いできますか??)


唯(は~い・・・わかりました、イリスさんの指示でやってみるね~♪)


あたし、すごくワクワクしてるかも・・・

不安もあったんだけど、自分で走ると違ってくるのかな

ステアリングを握りアクセルを踏んで、加速を始める


危ないと勝手に避けてくれるみたいだけど

決勝ではそうならないから、自分で避けて走る練習もしておこう~


あ・・・そうだ、一番の大きな差があるんだった

実際に走るときの身体にかかる負担がなくてね

重力の何倍も身体の、特に腰や首にあるんだって


聖域が、それも防いでるみたい

それだから、ゲームみたいにしてていいんだって言ったのかな


シャン(もう少しすると、コースにラバーグリップが地面に出来上がると思います・・・そこをレコードラインとしてなるべく走るようにしてもらっていいですか??)


イリス(加速スキルは直線になる際に使用が基本なので、まずはコーナーからストレートになる瞬間で確実に使えるようにこちらでタイミングを言っていきますね)


唯(二人共、説明しながら・・・わかりやすい、図解イメージまで、ありがとうございます)


図解イメージは、リンク状態でよくアクアちゃんとやりとりするんだけど

それを二人も使ってくれて


ラバーグリップは、少し黒くなってる部分みたい

沢山の車が周回するとタイヤが減っていくんだけど

そのタイヤが地面にくっついて

走りがよりよくなるらしいよ


加速スキルは、普通に考えればわかるんだよね

曲がるときに使っても怖いし!!

まっすぐで加速だよね??


よ~し・・・ちゃんと練習して頑張るよ~!!


イリス(モニタに加速スキルのタイミングを表示するので、唯様のスキルを通常使用するように行ってみて下さい、リンクしていますので車にスキルが反映されます)


唯(おお~、カッコイイかも・・・あたしのスキルが車に出るんだ~!!)


火属性の加速スキルってあるのかな??

今、リストを見てるんだけど・・・

何かそれっぽいのが、わかんないの


シャン(唯様・・・今、火属性の加速に作用するスキルをリストでピックアップしていますので、少しお待ち頂けますか??)


イリス(・・・戦闘経験の少ない唯様をしっかりとサポートしないといけないのでしたね、申し訳ありませんでした・・・こちらでスキルも指示しますので、ご安心下さい)


丁度、どうしようかって思ってたから

よかった~♪


唯(ありがとうございます・・・今、どんなスキルがあるんだろうって思ってたの)


イリス(それは、ご足労をさせてしまったようですね)


何か、あたしに対して・・・気を使ってくれて

これが・・・メイドさんなのかな??

あたしはご主人様じゃないんだけど

ベルさんは、同じようにしてくれるって言ってたから


それでってことで、あたしに優しくしてくれてるんだよね


シャン(今の時間のスキルに関しては、イリスの出した指示でお願いします・・・決勝用にリストを作成しましたので、後でシステムに入れておきます)


唯(わかりました・・・今日はイリスさんの指示で使ってみます~♪)


イリス(・・・どうしましょう、唯様が可愛すぎます・・・公私混同してしまいそうです)

シャン(何を言い出すの!? 唯様を混乱させてしまうでしょ!!)


唯(可愛いって言ってくれるのは、嬉しいけど・・・あまり仲良くするとアクアちゃんに怒られるから)


イリス(そうですよね・・・しかも、身分も違いすぎます)

シャン(身分とか、唯様は関係ないと思ってくれるかと・・・イリスとお友達になってくれますか??)


唯(シャンさんとイリスさんとは、レースだけのお付き合いじゃなくて・・・お話とかしてみたいし、今後お友達としてだったら、アクアちゃんも大丈夫だと思うよ~♪)


シャン(ありがとうございます・・・イリスもそれなら、我慢できますよね??)

イリス(・・・はい、社交辞令でも嬉しかったです、唯様)


社交辞令って・・・う~ん、あたしってそんな風に思われるの??

まあいいや、実際にお話はしたいし

時間作って、会えばいいよね


唯(あたし、そんなことで言ったりしません!! 変なこと言うと本当にそうしますよ~!!!)


シャン(うふふ・・・イリスさん、本物ですわよ・・・唯様は嘘など言ったりしないみたいです)

イリス(純粋な方なんですね、失礼致しました・・・お言葉の通り、お友達としてよろしくお願いします)


唯(うん・・・だって~同じ火属性なんだもん、仲良くしなくてどうするのって感じじゃないですか!!)


シャン(火属性とですか・・・これはベル様にも報告は必須ですわ~♥)

イリス(他のメイドもみんな火属性です・・・♪)


ベルさんも火属性・・・しかも他のメイドさんも火属性

これは・・・遊びに行きたい!!

あとでお願いしたいかも~♪


シャン(ベル様なら、大歓迎してくれますわ・・・ステキなティータイムをご提供します)

イリス(すいません、少し席を外していいですか??)


シャン(唯様・・・イリスはトイレです、ふふふ)


唯(え、じゃあ早く行かないとダメだよ~!!)


イリス(シャンファ・・・後で覚えてなさい!!唯様、ごめんなさい)


どうしたんだろう、イリスさんトイレじゃないのかな??

シャンさん笑ってるし


シャン(本人の前で言えませんでしたので、今告白しておきますと・・・唯様のお気持ちに感動されたみたいですわ、イリスは涙ぐんでしまって・・・少し、泣く時間を与えて下さい??)


・・・あたし、そんなにすごいことした??

普通だったと思うんだけど

イリスさん、寂しかったのかな


シャン(唯様のような方との接触がほぼ皆無に近いのです、同じようなお友達発言は多いですが・・・実際に再会することが無くて、あのような事を言ってしまったんですわ・・・それはお許し下さい)


唯(じゃあ、嘘にならないように本当にベルさんにお願いしないとダメだね・・・遊びに行って本当にしないと・・・あ、あたし、いいこと思いついたよ~!?)


シャン(どうされましたか??)


唯(あのね・・・あたしが優勝して、お祝いをベルさんとメイドさんとしたいかなって、思ったの)


シャン(うふふ・・・大胆な事を言いますのね、これは全力でサポートしなくてはなりません)


アイナさんのためと思ってたけど

それ以上にイリスさんのためにも、あたし優勝を狙うよ!!


唯(加速スキルなんだけど、イリスさんが戻るまで自分でタイミングやってみる)


シャン(はい・・・すいません・・・ ・・・ ・・・)


あれ・・・シャンさん??

急に黙ってしまったの・・・

どうしちゃったのかな


シャン(・・・唯様、ごめんなさいね・・・シャンファリーももらい泣きしてしまったようです)


イリスさんもシャンさんもあたしのために頑張ってくれるんだもんね

それに、何か泣いてしまうくらい嬉しかったみたいだし

本気で優勝するよ・・・あたしが一番速いって~!!


唯(少し、自分で走ってみるね・・・泣いてていいから~♪)


・・・

すすり泣く感じかな、シャンさん返してくれなかったけど

まあいいか、とりあえず自分で走ってみる


実際に決勝で走るときは、自分でだもんね

練習走行って言ってるんだし、練習しないで意味ないもん


車も何台も走ってるから


「ハンドルを握ると性格が変わるって・・・こういうことかな??」


あたしも、その人になるっぽい

自分で冷静に見てるのが怖いんだけど

どんどん楽しくなってる

そして・・・興奮してるの~♥


「速度上げてみよ~!!」


周回ごとに加速スキルを使って、どんどん時速が上がってくる

曲がるときに坂を使うとね・・・

ほとんど速度が落ないで走れるんだよ!!


「うふふ、時速1000キロになった~♪」


ほかの車を避けながら

順調じゃない、あたし・・・

これなら、本当に優勝出来るんじゃない~♥


「加速スキル~!! もう、名前とか・・・どうでもいいかも~♪」


何かあたしおバカなキャラみたいのなってるね

最初は、こんな感じだったし・・・別にいいかな

無駄なことを考えなくてもいいし


最初にセットすると

次から、加速って思うだけでスキルが出るんだよ

これは・・・戦いにも使えるんじゃないかな??


イリス(唯様・・・お待たせ致しました)


唯(イリスさん、自分で走ってみたよ~♪)


イリス(・・・はい、唯様の周回記録を拝見していますが・・・ベストラップが1位です)


唯(1位!? 一番速いってこと??)


イリス(タイムアタックをしている車も数台ありますので、唯様の走りがそれ以上だという事です)


わ~い!!

あたしNO.1~!!

って、全部じゃないのか・・・少し残念だね

でも・・・上位にはなるって


シャン(・・・唯様、素敵ですわ~本気で優勝狙えますよ!!)

イリス(ええ、加速スキルの演算も完璧です・・・こちらでタイミングを出す必要は無さそうです)


唯(あの・・・イリスさんの指示もやってみたいです??)


せっかくだから、イリスさんのやり方も試してみたいよね

あたしよりもすごいかもしれないし


唯(お友達になった記念ってことで、イリスさんのやり方で走ってみたいかなって~♪)


シャン(また、トイレ行きますか??)

イリス(シャンファ~!! 唯様にバラしたな・・・もう、許さないからな~ううっ)


唯(シャンさん、あまりイリスさんをいじめないで・・・あたしが悲しくなるから)


シャン(はぁ!! 申し訳ありません、イリスは幼馴染で腐れ縁なんです・・・これがスキンシップだと思って下さい、でも唯様が不快に思われるようなら・・・ラブラブモードで接しますわ~♥)


イリス(おい!! シャンファ!? それはやめて欲しいです・・・)


ラブラブモードって、楽しそう~♪

でも、イリスさん嫌なのかな??


イリス(あ・・・唯様、別にシャンファを嫌っているとかではありませんので・・・仕方ありません、ラブラブモードは人に見せるものではないのですが、唯様の誤解を無くすために全力で愛してね??)


シャン(うふふ、久々に本気の愛を人前で披露するのね・・・唯様、少し過激になりますがお許し下さい)


唯(うん・・・キスとかしちゃうの??かな~♥)


ワクワクというか、ドキドキしてきちゃった

シャンさんとイリスさん、幼馴染でラブラブするって

もう、あたしの想像じゃ・・・きゃぁ?!


まともに運転できないじゃない~!!

でも、興味あるから・・・


唯(仲良しな証拠、あたしに示してね??)


イリス(はい!!全力で・・・)

シャン(イリスが気合入ってます・・・うふふ、快楽に溺れそうですわ)


何か思わぬ方向になってきちゃった・・・

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