第三十四話
~第三章~
第三十四話『東京迷宮 雷光の遺跡・超光速の戦い その6』
アクア(ワタシとアイナ様も入れて下さい!!)
アイナ(私は別にいいですって・・・)
唯(・・・あたしのせいで、グリーンさんとノゾミさんがケンカしてしまって、うううっ)
アクア(唯ちゃん?? 泣いているんですか!!)
ノゾミ(別にケンカしてはいません・・・問題ありません)
グリーン(ええ、問題ありませんわよ)
アクア(あれ?? 違和感を・・・なんですかね??)
アクアちゃんだけは、わかってくれるかな
あたしの好奇心で、ノゾミさんが慌ててしまって・・・
グリーンさんが制して、あたしの質問を聞くって!!
わ~ん・・・何で、こうなるのよ~??
アクア(ノゾミ様、事情を把握したいので少しだけ外してもらっていいですか??)
ノゾミ(え、うう・・・わかりました)
グリーン(自分の口調が強かったみたいですわね・・・それで、唯ちゃんは何を聞きたかったのですか)
唯(ノゾミさんが、心配だと言ったけど・・・実際、どうなのかなって)
グリーン(どうとは?? イチャイチャ系なご質問な気がしますが・・・)
アクア(唯ちゃん!! 好奇心と言ってましたが・・・ノゾミ様は、真面目な方ですよ)
唯(・・・だって~、おんぶしたいけどダメだって言うんだもん!!)
グリーン(ああ・・・そういうことでしたか、ノゾミは無理してますわね?? 唯ちゃん、それを確認したかったので自分に質問と・・・申し訳ありません、気を使っていただいたみたいで・・・ですが、ここまでわかりましたら、後は個別で解決いたしますわ、うふふ♥)
アクア(唯ちゃん、お任せで・・・ね??)
唯(う~ん、そうする・・・グリーンさん、ごめんなさい)
グリーン(いえいえ、ノゾミの気持ちに気づかなかった自分の失態ですわ)
アクア(グリーン様・・・こっそりと、後で唯ちゃんへ報告だけお願いします??)
グリーン(ええ・・・期待してて、下さいな~!!)
アイナ(・・・本格的な、恋愛をしているのですね)
アクア(当然です、恋人同士ですから・・・あなたもそのような素敵な相手を見つけて下さい)
アイナ(ですね・・・見つかるまで、勉強させてもらいます)
あたしのせいで、少し変なことになってしまったけど・・・
グリーンさんが行うなら安心だよね
これからは、好奇心だけで動くのは注意しないとダメだね
ちゃんと反省して、あとで二人に謝っておかないと
それで、結局1周10キロは全員歩いて終了しました
グリーンさんの話は、後日デートをすることで決着させるそうです
明日いよいよレースが始まります
ラビリアさんが来てて、あたしたちの乗る車を持ってきてたんだけど
もう、ガレージに入ってるみたい
「メインコントロールはグリーンさんにお願いしてありますが、各車のピットクルーはそれぞれに担当を私の知り合いにお願いしますたので、各自紹介しておきますね」
ピットクルーって言ってたけど・・・
8人しかいないよ??
何か、たまに映像で見るレースのピットの作業って
たくさんの人が一斉に行ってた気がしたけど??
「唯さんは、実際のレース映像を見たことがあるようですね・・・あれは、人的に個体数が必要だから人数が多いんです、ここはデータの世界です左右に1名いれば作業は一斉に可能なので・・・明日、確認出来ると思いますので・・・今日は、ご挨拶だけで・・・ね??」
「はい・・・ラビリアさん」
やっぱり、科学力の違いなのかな
2人だけで、タイヤとか交換できるんだね
「まずは、唯さんのレッドカーバンクル号の担当ね・・・シャンファリーさんとイリスさんです」
赤髪の女性2人・・・やっぱり火属性なのかな??
「シャンファリー=ルベライト=ビウムと申します、唯様よろしくお願いしますね♥」
「イリス=スピネル=フォーリーですわ・・・よろしくお願いします!!」
「美紅 唯です・・・よろしくです~♪」
何で、メイド服なんだろう・・・
あたしがお嬢様になるの??
「名家アステールの当主であるベルさんの専属のメイドです、ベルさんのご好意で火属性の助っ人として派遣されたんですよ・・・明日はベルさんも来ますのでご挨拶できますよ」
「・・・本物のお嬢様ですか、何か緊張してくるよ~」
ベルさん、どんな方だろう
ステキなドレス着てるのかな
緊張はするけど、楽しみ~♪
「次は、ブルーリヴァイアサン号のクルーのスターリットさんとキャナルシアさんです」
「スターリット=アクアマリンだ、よろしく・・・」
「キャナルシア=ラピスラズリです、アクア様よろしくお願いしますね」
どうしたんだろう、アクアちゃんも緊張してるみたい
水属性同士ってあまり、会うことって少ないとか??
それとも・・・あたしよりもステキな女性だからか!!
アクア(基本、人見知りなんです・・・察して下さい、唯ちゃん以上は今のところありえませんから!!)
っと、アクアちゃん怒ってるし・・・
人見知りだなんて、初めて聞いたし・・・
今言われても、困るし・・・
「アクア=ランスロットです、レースの際はよろしくお願いいたします!!」
「この二人は、南半球を防衛する戦艦アクエリアスの艦長と副艦長です、水属性のアクアさんの話をしたら・・・興味を持ったみたいで是非参戦したいと、わざわざ来てくれたんです任務を放棄してまで」
あ・・・ラビリアさん、怒ってるね
軍隊の人が任務を放棄って、大丈夫なのかな
「次はホーリーアーク号ですね・・・エンシアさんとエルードさんです~!!」
「エンシア6世じゃ・・・よろしくな」
「エンちゃん、あっさりしすぎ・・・あ、エルード=ダイヤモンド=ストームだよ~♪」
子供!?
あたしよりも・・・同じくらいかな
アクアちゃんみたいにエルフ??
でも、耳普通だし・・・う~ん
「唯ちゃん・・・お困りだね、エルちゃんが答えを提供しようじゃないか~!!」
「わっ!!」
「うふふ・・・エンちゃんもエルちゃんも女神だよ~光属性の女神は貴重なんだからね!!」
「女神・・・ラインさんと同じ神さまですか??」
あれ、違うのかな??
ラインさんの名前を出したら、急に黙っちゃった
「唯さん・・・一応同じですが、二人共ラインとは対立関係にあるので・・・」
「あ、ごめんなさい・・・あたし知らなくて、神さまってラインさんくらいしかわかんなかったから」
「うふふ・・・唯ちゃんって可愛いね、まあ知らないなら仕方ないよ、沢渡一華って女神とラインが頂点争いしててね・・・エンちゃんとエルちゃんは一華に加担してるんだ!!」
「エンシア的に、ラインは母であるから本来は対立したくはないのだが・・・一華を助けるために仕方なかったのだ、じゃがな・・・一華はいいヤツだから、今度会うといいぞ」
女神同士で争いしてるんだ・・・
あたしも、そこに加わるのかな
何か嫌だね
「では、最後ライトニングストームのクルーですが・・・同じ属性というのは貴重だったので特別に天球から一人助っ人に来てもらいました、エリアと由佳さんです」
「エリア=サンドライトですわ~、同じアレキサンドライト保有者として仲良くね~♥」
「福岡 由佳です~!! 私も同じ宝石なので、一緒に電光石火しましょう~♪」
「・・・天球、もしかして愛理お姉ちゃんの知り合い??」
「愛理!? 久遠愛理だよね・・・同級生だけど、てか親友と言ってもいいくらいかも~」
「私、妹の久遠アイナです・・・お姉ちゃんの親友ですか、でも名前が違う・・・もう一人火属性の」
「アイナ・・・それ以上は、シークレットだ!!」
わっ、ラインさん来た
シークレットって、かなり情報が出ている気がするんだけど
それでも、なんだね・・・でも、あたしも知りたいかも
「ラインさん・・・お久しぶり~由佳です!!」
「おお、由佳・・・アイナの助っ人か、わざわざすまない」
「ううん、面白そうだったし、同じ宝石だって聞いたから・・・それに、愛理も後で来るって聞いたから」
「そうだな、妹に会いに来るんだ!!」
「髪色違うから、一瞬わかんないけど・・・アイナさんと愛理似てるかも」
この由佳さんもアイナさんと同じアレキサンドライトなんだ
あと、エリアさんも・・・
って、このエリアさんってラインさんよりもお胸が大きい!?
世界にラインさんよりも大きなお胸が存在してるんだ
「あの・・・エリアさん、唯ですよろしく~♪」
「唯ちゃん?? はい、よろしくですわ~エリアです」
「初対面でこんなことをお願いするのも、なんだけど・・・一ついいかな??」
「どんなお願いかしら~?? 私でできることなら、あなた可愛いからいいわよ~♥」
ここまで来て、今更いいっていうのもおかしいよね
怒られてもいいから、お願いしちゃおう~!!
「エリアさんのお胸を触らせて欲しいんだけど・・・ダメかな??」
「あらっ!! 唯ちゃんのエッチ~特別だからね~?!」
って、言ってる間にあたしの手を掴んでエリアさんのお胸に・・・
ラインさんのもだけど、エリアさんのも
未体験の柔らかさ~♥
世界にこんな物体があるんだ~って感じにすごいね
「あの!! ワタシも触りたいのですが・・・よろしいでしょうか??」
あ、アクアちゃんも来たね
ラインさんのときも興味あったみたいだし
これは、あたしと同じなのかな・・・
「え~と、アクアちゃんでしたわね・・・あなたも可愛いから特別よ~♥」
「エリア様、ありがとうございます」
そういえば、今わかったんだけど・・・
エリアさんの服って、巫女さんの服だ~!!
可愛いというよりもカッコイイかな
「エリア様の方が、ライン様よりも素敵です・・・これ以上のお胸はあるんでしょうか??」
「ね~!? ラインさんの触ったときに同じこと思ったけど・・・エリアさんのお胸が世界一??」
「そうね~この世界では、と言っておきましょうか・・・私よりも標高の高いヤマがあるんですのよ」
標高、ヤマって・・・お胸が別のモノになってるよ~!?
登山するとか言い出すのかな・・・イチャイチャも楽しそう
「ジオクロニクル最大の標高は、テスロー=ネズルスというサードニクス保有の女神がいますわね」
「テスローさん・・・エリアさんよりも上なんですか??」
これ以上のお胸って何!?
もう、頭よりも大きいよね
エリアさんのも、もう頭と同じかそれ以上な感じだもん
どうやったら、こんなのできるの
ラインさんには教えてもらってけど
エリアさんにも、聞いてみたいよね
「エリアさん!! あとででいいので、あたしとアクアちゃんにお胸の大きくなる方法を伝授して欲しいんですが・・・??」
「あらあら・・・私にですか~?? う~ん、どうしようかな~」
「何だ、私にそれ聞いてたじゃないか・・・大きいからって、エリアに聞いてもダメだぞ」
「なんですの!! ラインは私に嫉妬してるんですの!?」
「違う、お前・・・唯とアクアにエッチなことしようとしてるだろ??」
「・・・って、そんなことするはずがありませんわ」
何で、一瞬止まったんだろう
エリアさん・・・本当にあたしとアクアちゃんのエッチなことする気だったの??
アクア(このエリア様という人は・・・ライン様以上に危険かもしれません、ラビリア姉さまが警戒するようにとワタシに緊急通信を入れてきました)
唯(危険・・・じゃあ、お胸に関してはお断りします・・・怖いし)
アクア(是非そうして下さい、ワタシも怖いです)
「エリアには私から言っておくから・・・唯とアクアは自分たちの車に行ってていいぞ!!」
「あ、ラインさん・・・ありがとうございます~♪」
「ライン様、感謝します」
「ちょっと~!! 二人共~私が伝授しますわよ~!?」
「エリア・・・お前はこっちだ!!」
ラインさんが、アイナさんのところに連れてってる
エリアさん・・・優しそうだったけど、エッチなのはね・・・怖いかな
あたしに登るヤマなんてないよ~!!
アクア(唯ちゃん・・・自虐的な発言はしないで下さい、ワタシも悲しくなってきます)
唯(だって~登山家が登る山が無いんだよ~!! 悔しいじゃない・・・)
アクア(そのように言われても、まだこれから標高は上がると思うんです)
これ、虚しくなってくる・・・もうやめよう
アクアちゃんも頷いてるし
レースに集中しよう・・・
「ごめんなさい、レースの話をするのに余計なことしちゃって・・・」
「いえ・・・唯様は優秀とお聞きしましたので、わたくし共は楽しみにしてまいりました」
「はい、シャンファも私も唯様の優勝を目指して精進しますので・・・」
シャンファリーさんもイリスさんも
あたしのために頑張ってくれるみたい
これは、本気で優勝を目指すしかないんだけど・・・
車ってあたしでも運転できるの??
「車って運転したことないんだけど・・・あたしでも勝てるのかな??」
一瞬、二人共ビックリした感じだったけど
すぐに、イリスさんが
「唯様の世界の車がどのようなものなのかわかりませんが、ラビリア様のシステムは心に直接作用します、ですから・・・思うようにすれば、車は動きますから・・・すぐに慣れると思います」
「じゃあ、明日の練習で大丈夫??」
「ええ、十分ではないですかね・・・オートパイロット機能もありますし、最初はコースを記憶させますので・・・その際に操縦法などをこちらでお教え致します」
「うん・・・わかった、よろしく~♪ シャンファリーさん、イリスさん!!」
優しそうなお姉さんで良かった~
運転は少し不安だったんだよね
でも、ラビリアさんの車だったら・・・このデバイスも簡単に使えるようになったし
二人も教えてくれるって言ってるし
よ~し・・・頑張ろう~!!