第三十二話
~第三章~
第三十二話『東京迷宮 雷光の遺跡・超光速の戦い その4』
ライン(じゃあ、今度はレース予選で会おう!!)
アクア(ありがとうございました、ライン様)
唯(は~い、またね~♪)
色々と教えてくれた、ラインさんは帰っていきました
あたしの倒れた理由は結局不明みたいです
でも、可能性として
ルビーの多重人格に、何らかの作用があるとか
それと、お胸を大きくする方法~♪
これは、アクアちゃんも真剣に聞いてました
あたしとアクアちゃんはこれを今日から、頑張って続けてみようと思いました
アクア(ライン様って、思ったよりも素敵な方じゃないですか~♪)
唯(アクアちゃん・・・態度が変わりすぎじゃない??)
アクア(自分にどれだけ有意義になるか次第ですから、仕方ありません!!)
あたしは・・・まだ、信用はできないかな
だって~教えてくれる内容は、いいことだとしても
それが、ラインさん自身がいいこととは限らないから・・・
アクア(唯ちゃんは、そういうところのブレは無いんですね)
唯(自分が変わらないようにしたいから、自分が判断するの)
アクア(それにワタシは賛同するのみです・・・でも、一応自分優先ということは忘れていませんよ)
少し前に、あたしだけ優先しているから
アクアちゃんに、自分を優先することをお願いしたんだ・・・
それは、ちゃんと守ってくれているのかな
実際はわかんないけど、心がけてくれることは
重要だと思うから
グリーン(よろしいですか~??)
アクア(グリーン様・・・どうしました!?)
グリーン(ノゾミが目を覚ましましたの!!)
唯(あ、そっち行ってもいいの??)
グリーン(はい、直接見て下さい)
あたしとアクアちゃんは、ノゾミさんの寝てる
グリーンさんの部屋に移動する
ドアの前に到着すると・・・
ノックする前に、ドアが開く
「お二人共、入って下さい」
「グリーン様、一応ノックくらいは待ってもらえないでしょうか??」
「・・・いち早く、と思いまして」
すごく嬉しそうにしてるね
そうだよね・・・恋人が急に倒れたんだもん
目を覚ましたら、あたしだって・・・ね??
「すいません・・・お騒がせしちゃったみたいで」
「ううん、無事なら・・・あたしもアクアちゃんも心配だったから安心したよ~!!」
「はい、本当に無事でなによりです!!」
あたしとアクアちゃんも嬉しそうにしてるから
それを見て、ノゾミさんも笑顔になってる~♪
「女神になる準備の反動に耐え切れなかった・・・みたいですね」
「特殊な事例だと聞きました、もしかしたら光属性だからではないでしょうか??」
光と闇の属性は特殊で
基礎六属性ではあるけど
上位と呼ばれる、少し特別な属性なんだって
アイナさんのように組み合わせた属性とは違って、単体での属性だから
負担が大きいのかもって・・・
「ドアが開いていましたので、勝手に入りました・・・ノゾミさん回復したんですか??」
買い物をしてくれていたアイナさんが戻ってきたみたいです
入口のドアが開いていた・・・あ、あたしだ閉めてなかった
「アイナさんも、心配してくれたんですね・・・」
「はい、唯さんにノゾミさんが目覚めたらと買い物をしてきました」
甘いものが好きみたいだったから
起きたら、平気そうだったら何かお菓子とかケーキとかと思ったんだけど・・・
流石に、倒れての復帰では無理だったかな
「唯ちゃん・・・ノゾミのために、ありがとうですわ・・・でも、食べられるかしら??」
「もう少ししたらにします」
そうだよね・・・
自分を基準で考えちゃった
あたしは、病気で寝込んでて起きたら??
いや、あたしも無いわ・・・
アクア(そんな唯ちゃんも可愛いです・・・ワタシは好き!!)
唯(何か、嬉しくない~!!)
アクア(それでも、好きです)
はぁ~!!
アクアちゃんは、励ましてくれてるのか
ジョークなのか・・・よくわかんないけど
あたしのこと好きなのはわかったよ~♥
「あ・・・そうだ、みんなにこれを買ってきたんでした~♪」
アイナさんがみんなに何かを配ってる
あたしにも・・・小さな紙袋??
これなんだろう~♪
「アイナさん、これ開けていいの??」
「はい・・・お揃いのアクセです、全員でどうかと思って」
アクセ!?
袋を開けて、中身を見てみる
これって、シュシュかな
「シュシュ?? 唯ちゃん、これがそういう名前なんですか!!」
「手首に付ける飾りですわね・・・自分には少し似合うか微妙な気もしますわ」
色違いだね・・・しかも、これって属性に合わせてある~♪
あたしは赤っていうかピンクっぽい感じ
アクアちゃんが水色かな
グリーンさんは薄い緑
ノゾミさんは光沢のある白
アイナさんのは・・・赤と緑の混ざってる~!!
「アイナさん・・・みんなの属性に合わせて用意したんだね~♪ ありがと~!!」
「はい・・・私のだけ2個混ぜましたけど、あとは色合わせました」
「アイナさん、ありがとうございます」
「アイナ様・・・素敵な装飾品をありがとうございます」
「自分も感謝して装備致しますわ~うふふ♥」
あたしもだけど、みんなでシュシュを手首につけた
可愛い~♪
「仲間というか、お友達みたいだと思いまして・・・色違いですがお揃いのアクセがいいなって」
「お友達ですか・・・より近くに感じる作戦ですね、ワタシもそれなら納得です」
5人の仲良しなお友達・・・
未来のことはわかんないけど、今は折角出会ったんだもん
楽しくしたいよね
「5人のお友達~♪ これから、楽しくできるといいよね~!!」
「唯ちゃんが楽しいと思えば、楽しめますわよ」
もし可能だったら、来週のレースにこれ付けて出ようかな~??
あ・・・でも、汚れちゃうかな
どうしよう
アクア(ワタシが全員のモノに汚れないように水のスキルを施しますから、安心して装備してて下さい)
唯(アクアちゃんのスキルって、そんなこともできるんだね~♪)
アクア(水の防御で汚れに対抗します!!)
唯(じゃあ、それみんなに伝えていい??)
アクア(はい、もちろんです~♪)
よし、早速みんなに言ってちゃんと付けててもらおう~
「アイナさんにもらった、シュシュなんだけど・・・アクアちゃんが汚れないスキルを使ってくれるんだって、だからできるだけずっと付けてて欲しいの??」
「本当ですか・・・私もそれは嬉しいです、みんなでずっと付けててもらえるのは」
「わかりましたわ」
「ノゾミも、可愛いから・・・ずっと付けています~♪」
アクアちゃんのスキルで汚れがつかなくなり
しかもね・・・防御も上がるんだって
その日から、レースを行う日までは
特に変わったことはなく
珍しく、普通に生活してました・・・
前日に、レースの詳しいことがラビリアさんからデバイスに情報として送信されて
内容を見ると・・・
2日間で予選と決勝をするんだって
初日にまずは、午前中に練習で2時間走って・・・コースを知る??
そうそう、それで・・・これから下見をすることになったの
みんなで府中に行って
コースを歩いてみようってなったから
それで、練習が終わって
午後になると予選が始まるの
1人2周して、走った時間の短い人から順位が付いて
次の日に、まずは調整を含めた練習を午前中に1時間あって
午後に決勝が行われます
昨日の順位で並んで、ローリングスタートという方法でレースが始まるんだって
順位のまま走った状態でスタートするみたい・・・面白そうだけど
少し怖いかも
ラビリアさんの注意があって・・・
このスタートのときに
一斉に走る車から起こる風が、安定感を減らすから
走りに大きく影響するので
近くの車と衝突しないようにって
30台くらいで走るみたいで
プロのレーサーもこれに悩まされるくらいなんだって・・・
プロじゃない、あたしはどうするのよ~!!
1周10キロのオーバル(楕円形のコース)を200周を走る
それでね、決まったルールがあって
車のタイヤを3回以上交換することと
燃料の給油を2回以上することが最低条件で
え~と、タイヤは柔らかいのと硬いのを1回以上装備で走る
あと・・・え!?
スキルは使用可・・・って、普通にレースじゃないよね??
ソウルカーだから、宝石を核としたエネルギーで走るんだけど・・・
搭乗者のソウルスキルは基本的に自由に使っていい
アクアちゃん・・・あたし出なくてもいいかな??
怖すぎるんだけど~!!
アクア(モノローグに急にワタシを呼ばないでくれませんか!! ビックリしましたよ~)
唯(ごめんね・・・だって、レースの説明読んでたんだけど・・・怖くて~!!)
アクア(気持ちはわからくもないですが、このレースはかなり重要なものとなりますから)
唯(うん・・・でも、やっぱり怖いって)
アクア(あくまでも目的はエリアボス討伐ですから、ワタシたちは協力して走ればいいんです)
ラビリアさんからの情報にもあったけど
目的は、メンバーの誰かがレースの優勝をすることと
エリアボスの車よりも先にゴールすることなんだよね
だから、みんなで一緒に頑張ることはできるんだけど・・・
アクア(グリーン様は不参加らしいです、ピットでレースをサポートしたいと)
唯(じゃあ、あたしとアクアちゃんとノゾミさんが出るの??)
アクア(そうですね、アイナ様も出ます)
グリーン(割り込み~!! 自分は車に酔うので申し訳ないですが、レースコントロールに徹しますわ)
唯(車に弱いんですか??)
グリーン(自分で動く分にはいいのですが・・・その代わりにしっかりと優勝に導きますわよ!!)
アクア(当日は、リンクで常に交信出来る状態で・・・レースを把握しますから、グリーン様の完璧なマネージメントを期待します・・・あとは、唯ちゃんの独走を狙います!!)
グリーン(ですわね、アイナさんか唯ちゃんが速さでは特化すると思われますから)
唯(そうなのか~?? じゃあ、頑張ってみるね)
ノゾミ(準備してくれますか・・・コース下見に行くんですよ??)
グリーン(そうでしたわね・・・唯ちゃんとアクアちゃんも支度して下さいな)
唯&アクア(は~い!!)
出かける支度をして
5人で府中のコースのある場所に向かった・・・