第三十話
~第三章~
第三十話『東京迷宮 雷光の遺跡・超光速の戦い その2』
アクア(胸の事は、後日ゆっくりと時間のある時にお聞きしましょう??)
唯(そうだね~ラビリアさんも色々忙しそうだし・・・)
近いうちにまた会えるみたいだし
それ以外でも、これから会う機会は増えそうな感じだから
暇なときにじっくりと教えてもらいましょう・・・
「お二人共、室内で女性だけとは言え・・・服は着て下さいな??」
とグリーンさんに言われて・・・
あたしとアクアちゃんは下着姿だと思い出す
「申し訳ありません・・・っと唯ちゃんも早く服を着ましょう!!」
「うん・・・グリーンさん、ありがとう・・・すっかり忘れてたよ~♪」
慌てて服を着るあたしとアクアちゃん
そして、話を始める
「ノゾミとアイナ様もお呼びいたしましょうか??」
「そうだね、みんなで喋りたいよね」
「そうですね、全員で話したことないですものね」
グリーンさんは、一度部屋を出て
少しして、二人を連れてきた
「アクアさん、平気でしたか??」
「あ、はい・・・問題ありません」
アイナさんも結構心配してくれるんだよね
こういうのも性格なんだろうか??
「アイナ様のデバイスもリンクさせて、そちらで話をいたしますか??」
「あ・・・うん、そうだね」
リーダーのあたしがリンクを構築させるんだよね
えっと・・・追加メンバー登録っと
唯リンク:追加(久遠アイナ)登録完了
唯(アイナさん・・・!?)
アイナ(あ・・・唯さん、これは便利なツールですね??)
アクア(遠くでもすぐに対応できて便利ですよ、時間も流れが極端に違いますから)
グリーン(特に戦闘中に重宝ですわよ)
ノゾミ(でも・・・寝るときは遮断です、この前・・・グリーンが悪夢を見てて)
グリーン(ノゾミ!! それ以上は、本気で怒りますわよ!!)
アクア(ノゾミ様・・・お察ししますから、もういいです)
ノゾミ(うん・・・アクアさん、ごめんなさいです)
唯(正式な自己紹介ってまだだと思うんだけど、やっておきますか??)
アイナ(・・・う~ん、このデバイスの情報が正しいなら必要はありません)
アクア(デバイスの情報を確認する意味合いで自己紹介してみては??)
グリーン(そうですわね、微調整もそれで可能ですわよ!!)
唯(じゃあ、誰からする??)
アクア(それは、リーダーからだと思いますよ)
グリーン(そうですわね、リーダー??)
唯(・・・わかった~!! じゃあ、あたしからするよ~)
アイナ(お願いします・・・)
まあ、リーダーなら当然だよね
張り切って、自己紹介します~!!
唯(は~い・・・美紅 唯、元気いっぱい14歳です~♪)
決まったかな??
次は、誰がするのかな・・・
アクア(ではワタシが・・・アクア=ランスロットです、真面目な年齢はお察し下さい)
うふふ・・・アクアちゃん、本当に真面目だ~
さて、次は??
グリーン(順番的に、自分ですわね・・・グリーンです、記憶喪失なため詳細不明ですわ)
少し哀愁を感じる
女神になったら、記憶が戻るらしいから・・・もう少しだね
ノゾミ(グリーンの次は・・・ノゾミ、16歳、見習いシスターです)
ノゾミさんも真面目だ
神に仕えるんだもね、フォーディさんだったかな・・・
ステキな神さまだと言ってた
アイナ(最後ですね・・・久遠 アイナ、21歳です)
21歳!?
大人な女性じゃないですか・・・
高校生くらいだと思ってた
これは・・・言わない方がいいかな
アクア(名前と年齢だけで、いいんですか??)
アイナ(まずは、それだけでいいです・・・後は個別にお話したいから)
グリーン(個別にですか・・・楽しみですわね)
ノゾミ(グリーン!!)
アイナさんに迫るグリーンさんを制したノゾミさん
当然だよね・・・あたしもアクアちゃんが他の女性に迫ったら・・・全力で阻止するかもだし
アイナ(ノゾミさん・・・グリーンさんとは、ノゾミさんと一緒にしますね??)
ノゾミ(あ・・・察してくれるんですか)
アクア(ワタシは個別でも問題ありません!!)
アイナ(・・・あ、はい)
急にだから、アイナさん困惑してるよ
あたしとアクアちゃんが恋人同士だってわかんないからだよね
そこを説明しないとダメだよアクアちゃん・・・
どうする、あたしが言おうか??
アクア(グリーン様とノゾミ様が恋人でワタシと唯ちゃんも恋人なんです!!)
アイナ(あら・・・本当ですか、それで歓迎ムードなんですね・・・でも、少し寂しい気がします)
2組の恋人に入るんだから、寂しいと思うのは当然かもしれない
お姉さんが来るまで待ってもらえばいいかな
姉妹でラブラブって・・・変??
アクア(ワタシと唯ちゃんがアイナ様をもてなします・・・ちょっと、あなたに興味があるので)
あ・・・アクアちゃん、珍しくあたし以外に興味を示してる
でも、あくまでもあたし込みで考えてくれてるみたい
だったらいいかな・・・あたしもアイナさんに興味あるし
唯(アクアちゃんが浮気しないか、見張るよ~♪)
アクア(はっ!! しません!! 絶対しませんから・・・)
アイナ(唯さん・・・あまりからかうのはいけませんよ!!)
唯(・・・少しだけ、あなたに嫉妬したんです)
アイナ(そうですか、何か申し訳ないです・・・)
アクア(ワタシも、すいません・・・)
何か・・・あたしに二人で謝罪してる
嫉妬してるなんて言ったからか、本当に少しだけだよ
あまり気にしないで欲しいな~
アクア(唯ちゃんに、少しでも思わせてしまったんです・・・ワタシの責任です!!)
アイナ(アクアさん・・・自己紹介は冗談かと思いましたが、本気で真面目じゃないですか~??)
アクア(嘘を言ってどうするんですか・・・!!)
アイナ(ですよね~私もしっかりとしないとですね)
アクアちゃんとアイナさんは仲良しさんみたいです
あたしは、ここに入らないほうがいいかな??
アイナさんが仲間として普通にできるといいな~♪
グリーン(イチャイチャするのを聞くのは嫌いではありませんが、アイナ様の言う様に個別でお願いしますわ・・・これから、雷の遺跡の話を伝えなくてはなりませんの??)
アイナ(・・・はい、申し訳ありません)
アクア(グリーン様・・・すいません)
グリーン(遺跡でカーレースをするそうですわ・・・)
本当にレースするんだ!?
車の運転できるのかな・・・
アイナ(雷の遺跡は・・・地球では競馬場で、ここではサーキットでした)
アクア(速さを競うのですね・・・今、レースで検索してみたんですが)
グリーン(ですわね・・・1周10キロのオーバルコースを200周してトップを競うみたいですわ)
何それ!?
どれだけの距離を走るの・・・
10キロ×200周=2000キロだよね??
時間かかりそう
アクア(車の平均速度次第ですが・・・どのくらいで走るのでしょうか??)
グリーン(スペックは仮想段階でしかわかりませんが、平均時速は1000キロくらいですわよ)
アイナ(凄く速度の出る車ですね・・・私、怖いかも?!)
唯(時速1000キロって、車で出せるんだね・・・やっぱりラビリアさんの科学力ってすごい!!)
ノゾミ(グリーンのスキルほどではありませんよ・・・)
グリーンさんのスキル・・・
あまりいい思い出はないかも
一瞬で移動できるんだけど
あたしは、どうしても苦手だよ
アクア(唯ちゃん・・・車の速さに耐えられますか??)
唯(う~ん・・・ダメかも、あたし死んだらアクアちゃん悲しむよね)
アクア(ちょっと~!! 唯ちゃん・・・そんな事言わないでくれますか?? ワタシ本気で泣きますって・・・グリーン様、車の安全性について教えてくれますか??)
グリーン(唯ちゃん・・・アクアちゃんを泣かせないように、多分死ぬことはありませんわ)
アクア(それは、本当ですか!! 唯ちゃんは死なないんですね??)
ううっ・・・アクアちゃん必死だ
ごめんね、アクアちゃん
半分冗談で言ったんだけど、本気にしちゃったみたいだね
あたし、死なないらしいから安心して??
アクア(わかりました、唯ちゃんが死なないのでしたら・・・問題はありません、続けて下さい)
アイナ(アクアさん、本気で唯さんを愛してるんですね・・・素敵です~♥)
グリーン(より詳しい情報は実際に車を走らせる時にしますわね、今はラビリア様からの伝言という形で)
唯(あたしが変なこと言ったから、アクアちゃんが慌ててしまって・・・ごめんなさい)
アクア(唯ちゃんは悪くありません・・・速い車が悪いんです!!)
グリーン(・・・コメントしにくいですわよ)
ノゾミ(ノゾミ・・・眠くなってきた、すいません・・・)
あ!? 嘘??
ノゾミさん、体調悪いのかな・・・
急に倒れちゃった
グリーン(・・・お話は後でしますわね、ノゾミを寝かせてきますわ??)
フラッと倒れてしまったノゾミさん
眠くなったからって、こうはならないよね
大丈夫かな・・・心配です
アイナ(ノゾミさん・・・あまり喋らない方だと思ってましたが、体調不良でしたか)
アクア(喋らないは、ある程度は当てはまりますが・・・)
唯(グリーンさんの癒しスキルで回復するよね??)
アクア(ワタシにも癒しスキルありますから、ダメならワタシも施します!!)
アイナ(グリーンさんは風でアクアさんが水・・・相性はいいので相乗もありですよ??)
アクア(グリーン様次第です・・・こういう時は二人きりにさせるのも必要かと)
さっきとは違って冷静に対応しているアクアちゃん
あたしのときだけは、慌ててるんだよね
唯(とりあえず、グリーンさんが戻るまで待ちましょう??)
アイナ(そうですね・・・私たちが無理に介入してもどうなるとも思えませんから)
アクア(ワタシは、必要とされればスキルの提供は惜しみません!!)
元気にしてると思ってたけど・・・
ノゾミさん、実は持病とかあったりして??
それとも、ただ体調悪くなっただけかな
今は、グリーンさんにお任せしましょう
唯(何もしてないと、心配なので・・・お話でもしたいかなって思うの??)
アクア(はい・・・それでしたら、その方がいいかと思います)
アイナ(私も泣いてしまうかもしれませんので・・・)
気持ちは3人とも同じだったね
特に話題とか考えてないんだけど・・・
何か話してみるかな
唯(あ!! アイナさんのお姉さんの話をもう少し聞きたいかな・・・)
アイナ(愛理お姉ちゃんですか・・・そうですね、わかりました)
女優さんがお姉さんって、すごいよね
あ、でも・・・もしかしたら、別れたあとに女優になったって可能性もあるのかな
どうしよう、悪いこと聞いちゃったかも
唯(無理に話さなくてもいいんだけど・・・大丈夫なら女優の活動について知りたいな??)
アイナ(女優ですか・・・すいません、あれって嘘なんです!!)
唯(はい??)
アイナ(ラビリアさんには止められましたけど、実は本当に暗殺者なんです・・・お姉ちゃんは)
あれれ??
急に真剣に話してる・・・女優さんじゃなかったんだ
どうして、嘘を言ったんだろう
あたしを怖がらせないため??
アクア(アイナ様も同じだと思われたくなかったのですか??)
アイナ(私も暗殺者ですよ・・・今は依頼がないので普通の人ですけど)
アクア(それは、姉さまも止めるわけですね・・・あなた、心が病んでますよ??)
アイナ(そうかもしれません・・・二面性を常に持つ訓練をしてきて、暗殺者であることを悟られないようにするために)
アクア(普通に話すなんて、失格じゃないですか・・・最後まで隠して下さいよ!!)
アイナ(デバイスのリンクから通じた、唯さんとアクアさんの心で・・・真実を話してもいいかなって)
唯(こういうの、知ったら消されるとかないよね??)
アイナ(ありますけど・・・仲間なら平気です、それに二人共・・・私の好みのタイプだから~♪)
アクア(まあ、あなたでは唯ちゃんを暗殺することは不可能だと思いますけどね!!)
唯(・・・あはは、ジョークはこのくらいでいいよ)
アイナ(そうですか・・・まあいいです、お姉ちゃんが来ればわかりますし)
アクア(その頃には、みんな女神です・・・死ぬことはありませんよ)
アイナ(うふふ・・・楽しみだね)
この会話・・・怖い!!
笑顔で、してるのが余計に怖いです
アクアちゃんは平気なのかな
あたしは、今にも泣きそうですよ??
アクア(アイナ様・・・あまり唯ちゃんを怖がらせると、大変な事になるので注意です!!)
アイナ(・・・あ、それはラインさんに聞きましたので、わかってますよ・・・あの人よりも強いみたいだと、それに手出しするのは愚か者のする事です・・・唯さんは絶対に敵にしたくない存在ですよ)
唯(何か、あたしが怖いみたいな言いかたじゃない!!)
アクア(実際、怖いですから・・・唯ちゃんに逆らわない方が)
唯(アクアちゃんまで~!!)
アクア(あ・・・違うんです、ワタシは怖いとは思ってません・・・あくまでも威圧的な意味で言っただけで、この方が唯ちゃんを守れるかと思っただけで・・・)
アイナ(それは、そうですね・・・女神になっていない時点では、本当の強さではないので危険もありますよ、アクアさんの優しさじゃないですか・・・私も乗っかっておきますから)
実際の力だけが示すのではなくて
言葉の巧みな感じで、あたしを守ってくれてたんだ
でも、あたしの印象が悪いのは変わらないよね・・・
アクア(大丈夫です・・・女神になったら、可愛さをアピールすればいいんです!!)
ううっ・・・何か、納得できません
でも、気持ちはありがとうと思ってるから・・・