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第二十八話

~第二章~

第二十八話『東京迷宮 最後の仲間・アイナ登場』



「ラビリアの膝枕、よかったか唯??」


「あ、うん・・・柔らかくて最高でした~♪」


アイナさんに挨拶しようと思って、立ち上がって準備してたところに

ラインさんの膝枕の感想を聞かれたので・・・


「あなたが唯さんですか・・・はじめまして、久遠くおん アイナです~!!」


そういえば、目見えないんだよね??

でも、ちゃんとあたしの手を取って握手してるよ??

これって、もしかして感覚でわかるとかかな??


「あ、はい・・・美紅みく ゆいです、よろしくね~!!」


よしっ!!

噛まなかったよ~

って、こんなことで喜ぶなんて

あたしも小さい感じだよね・・・


「天球ではなくて地球出身だと聞きましたが・・・本当ですか??」


「え、あ・・・はい、地球の東京です」


日本というべきだったのかな??

とも思ったけど、アイナさんも地球ではないけど

それと同じ天球の出身で、同じ名前の東京から来たそうです


「唯さんは、困惑されてるかもですが・・・天球と地球は同じものだと考えて下さい」


「お姉さんを探してると聞きましたけど、ラインさんから聞きましたか??」


急に握っていた手をラインさんの手を握って

・・・これって、握った手で色々わかるとかだったりして??


「そうか、まだ伝えてなかったな・・・お前の姉が天球から来るぞ!!」


「・・・本当ですか!! 愛理お姉ちゃんが来るの??」


「ああ・・・お前の話をしたら、即答で応えてくれたからな」


「それでは、早く女神への段階に移行したいです・・・ラインさん!!」


アイナさんは様じゃないんだね、あたしと同じように神さまではなくて姉か母みたいに思うのかな

ラインさんは、すごいとは思うけど・・・神さまという意識はなかったりするんだけど


「あ・・・唯さん、すいません」


「え?? どうして??」


「お姉さんに会えると思って、はしゃいでしまいました」


「当然じゃないの??」


家族との再会を喜ばない人なんて、あたしは一緒に冒険はできないよ

だから、はしゃぐくらいだったらね

仲良く一緒に冒険できそうです


「アイナさん・・・あなた用のデバイスです、これで意識的にではなくて視野がデバイスを通して実際に見た時と同じに把握可能になりますよ」


「・・・そういうことでしたか、お姉さんが即答でやって来ると言ったのは」


「お前の盲目は相当気にしてたみたいだったからな、ラビリアのデバイスでと話をしたら・・・」


「あなたの科学力は噂で聞いてみましたが、ここまで凄いとは・・・正直驚きです」


「私の事って、そんなに広まってるんですか??」


恥ずかしそうにラビリアさんはしてるよ

自分のことが色々な場所で知られているのは、恥ずかしいかもしれないね


「ラビリア、早速渡してやれよ??」


「ああ、そうね・・・アイナさん、これを左耳に装着して下さい」


あたしたちがもらったデバイスと同じ感じで、アイナさんも耳に付けている

見た目は同じに見えるね、中身が違うのかな??


「盲目用なので、ゴーグルタイプとなっています・・・稼働状態で視界を確保できます」


「起動はこれですか??」


デバイスのスイッチ押して・・・

お・・・眼鏡じゃなくて

サングラスみたいなのが出てきた~!!


「自分の意思で、遮断も可能ですが・・・基本的に稼働中は常に見える状態です」


「・・・はい、久しぶりに光を感じました~!! ラビリアさん、ありがとうございます~♥」


わっ!?

急にアイナさんがラビリアさんに抱きついた・・・

外国の人みたいなことするんだね

いきなりだと驚くけど


「どうしたんですか、急に私に抱きついて・・・そんなに嬉しかったですか??」


「はい~♪ ここまではっきりと裸眼で見ている感じに・・・見えていた頃と変わらないです~♥」


すごく嬉しそうにアイナさんが・・・

真面目そうに見えるんだけど、あたしみたいに感情をすぐに出す感じかな

ますます、仲良くできそうですよ~!!


「アイナ、良かったな・・・どうだ、みんな可愛い女子ばっかりだそ??」


「・・・何で、私の趣味を知ってるんですか~!!」


アイナさんの趣味って、何だろう??

ラインさんは可愛い女子って言ってるから、普通に女の子好きなだけかな


「アイナさんは女性が好きなの??」


「・・・う、うん男性は苦手です~どうしてもダメです」


「そうなんだ・・・だったら、みんな女性好きだから大丈夫だよ~♪」


アクアちゃんもグリーンさんもノゾミさんも頷いてるよ

ラインさんとラビリアさんは、ちゃんと結婚して旦那さんがいるんだよね

でも、女性も好きみたいな感じもする


「唯、アクア、グリーン、ノゾミ・・・少しでいいから、アイナも愛でてやってくれよ??」


「愛でる?? う~ん・・・できるだけ頑張ります」


「唯ちゃんの次でいいなら・・・唯ちゃんと一緒に愛でるように努力します!!」


「ライン様のお願いですものね、全力でノゾミと一緒に愛でて差し上げますわ~♥」


「グリーンがするなら、ノゾミもします!!」


アイナさん・・・歓迎されてるよ

あとで、色々お話したいから

楽しみにしてよう


「5人で世界を掌握しちゃいましょうか~!!」


掌握しょうあく?? 危ないことでないなら、いいですよ」


「掌握というのは、全てを自分のモノにすることです・・・唯ちゃんなら可能だと思います」


「ラインさんも掌握するのかな・・・あたしならできるの??」


「ははは・・・私からは言いにくいが、お前に多分不可能はないだろうな・・・」


「私とラインは、唯さんがそこまでの器なら・・・覚悟を決めていますので気にせず掌握して下さい」


「唯さん・・・地球出身なだけはありますね~♪ 本気で世界を掌握できそうです、ふふふ」


「まあ、唯になら・・・この世界70億の命も任せられるし、私も自由になれるからな~あはは」


「70億の命って!? この世界の人類ですよね・・・あたしがそれを??」


「ああ、私を掌握したら・・・お前がこの世界の神さまだからな~!!」


あたしが・・・この世界の神さまになるの??

女神になるんだから、その可能性はあるんだよね・・・

70億の命を背負う覚悟が必要ってことかな


「なってみないとわかんないから、なってから悩むことにするよ~!!」


「唯ちゃんになら、何でもできます・・・ワタシも付いていきますので」


「そうですわね・・・唯ちゃんに無理なことってあるんですかね、うふふ」


「フォーディ様よりも信仰対象として相応しい存在になって下さいね~♪」


「ダイヤモンドのお前に言われると説得力があるな・・・唯、五大宝石を従える女神は無敵だぞ!!」


「そうですね・・・ジオクロニクル史上最強のユニットになりますよ」


「愛理お姉さんの狙うあの方よりも上な存在となりますね・・・」


「アイナ!! お前、さらりと怖い事言ってくれるな・・・最重要機密だぞ、それ??」


アイナさんのお姉さんって、暗殺者なの??

狙うって、漫画であった・・・有名なスナイパーさんみたいな感じ??

それとも、お仕事的な・・・カッコイイ音楽と共に斬ったりするのかな??


「アイナさんのお姉さんって、殺し屋さん?? だったりするの・・・」


「・・・え!? 違いますよ、そういう役を演じる役者さんです!!」


「女優さん!! おお~、女暗殺者・・・映画ですか??」


「・・・ああ、そうかもしれません」


愛理さんって、女優さんだったんだ~!?

サインとかしてくれたりするのかな・・・

アイナさんに聞いてみよう


「お姉さんってサインとか頼んだら、書いてもらえますか??」


「・・・う~ん、サインって契約書じゃないよね??」


「アイナ、最後まで突き通せよ・・・サインなら私からお願いしておくぞ、妹の友達ならOKしてくれる」


「わ~い!! ラインさん、ありがとうございます~♪」


「唯ちゃんが、この手の事に興味があったなんて・・・ワタシもサインというのを貰えるのかしら??」


「愛理お姉ちゃんに私も頼んでみます・・・」


違う世界だけど、有名人のサインが貰えるのは嬉しいね~♪

映画に出る女優さんだよ!!

アイナさんもステキな女性だし

そんなお姉さんだったら、女優もするよね


「女優といえば・・・ライン様もモデルではありませんの??」


「あ・・・ああ、自社ブランドのモデルはしてるけど」


神さまが会社を経営してるの??

そんな会社、最強じゃないのかな・・・


「ラインはね・・・自分で着る服を自分で作って、それがそのまま会社まで発展したんです」


「ラインさんって、身長もあるし美人さんだし・・・モデルさんに最適ってことかな??」


「まあ、そうなりますね・・・それにカリスマ性もありますから、特に女性にファンが多くて」


「ああ~わかる気がしますよ・・・あたしも憧れますし、ラインさんの作った服なら着てみたい」


「そうそう、そうやって世界一のアパレルブランドに成長しました・・・」


「唯には少し早いかもしれないけど、特注でお前のコーデしてやろうか??」


「・・・本当ですか!? だったら、アクアちゃんとお揃いでお願いします~!!」


「おし・・・アクアのも唯とお揃いでコーデしてやる」


「ライン様・・・ありがとうございます」


「ふふふ、次の遺跡で披露できると思うからな・・・楽しみにしてていいぞ!!」


次の遺跡??

雷の遺跡だよね、アイナさんの属性の・・・


どういうことなんだろうね??


「ついでだから、参加するメンバーの分も全部私がコーデするぞ~!!」


「うふふ、ラインったら・・・久々にコーデできるからって、はしゃぎすぎですって??」


「・・・ははは、仕方ないだろ私の大好きな趣味なんだから」


「ですね・・・まあ、色々ありましたが後でお小言だけで勘弁してあげます」


「うっ!! 根に持ってるな・・・勝手に進行を変えたこと??」


「当たり前です・・・次の遺跡の準備まだなんですよ!!」


「あまり、ここで喋るな!!」


次の遺跡の準備??

何でラビリアさんが遺跡を準備するの・・・

って、謎がないってことは

これは・・・ラインさんとラビリアさんの仕組んだことなのかな??


「この質問は、返答次第で・・・あたしの考えも変わります!!」


「・・・どうした唯??」


「ラビリアさんの今の発言と、さっきの迷宮に謎はないと言ったことで・・・あたしはひとつの考えが浮かびました、それは・・・この迷宮はラビリアさんのシステムによって構築されたモノで、あたしたちを女神へと導くことが目的に、ですよね??」


「何を言い出すんだ、唯??」


「ライン、黙ってて・・・唯さん、続けてください!!」


「はい・・・断片的にあたしも記憶が戻ってきてるんです、どうしてここへ来たのか・・・ツイールの存在、天球に集う女神たち、それにLという楽園の存在も・・・あとは、アクアちゃんの星のリーアさんという世界を創造した女神のことも・・・ラインさんもラビリアさんもその人を倒すためにあたしたちをここへ呼んだんですよね??」


「唯・・・覚醒前なのに、ラビリア?? どうしよう・・・」


「ライン・・・私に任せてください、唯さんはやはり特別な存在ですね・・・遺跡も女神も遠い状態なのに・・・既にそこまでの情報を開示されていたなんて」


「それは謙遜と言いたいところですが・・・あたしも頂点を目指す女神になる器として、知る権利を主張したいだけですよ・・・だから、まあ言える範囲でいいので」


「そうですか・・・詳しい話は、火の遺跡攻略の際にしますね」


「火の遺跡はあるんですね・・・それだけわかれば十分です、無理に覚醒状態を引き出してしまったので・・・そろそろ、彼女も限界かもしれません」


この時のあたしは、別の人みたいだった・・・

意識はしっかりとあったんだけど、全く思わない知らないことを話してた

そして、すぐに倒れちゃうんだよね


「って、おい・・・唯!?」


「唯さん?? どうしたんですか・・・」


「唯ちゃん~!!」


「あらあら・・・力使いすぎですわね」


「唯さん・・・とりあえず、ベッドに寝かせましょう」


アイナさんがベッドにあたしを寝かせてくれたんだね

自分の意識はなかったけど

デバイスを稼働させていたままだったので

その時の様子はあとで把握しました


それから・・・ほぼ1日眠ったままだったらしい

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