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第二十七話

~第二章~

第二十七話『東京迷宮 迷宮の謎・解明編』



「アイナさんって、どんな方かな~??」


「剣士だとありますから、ワタシのように真面目な方ですよ・・・きっと」


やっぱりアクアちゃんは真面目だと主張するんだね

これは、ちゃんとアクアちゃんを観察して

本当に真面目かどうかを確認しなくちゃ~!!


「じゃあ、しっかりと挨拶と自己紹介しないとダメだよね??」


「そうですね、唯ちゃんがリーダーですし・・・まあ、当然かと思います」


「アクアちゃんが練習台になってくれる??」


「はい!! 断る理由はありません」


普段あまり、こういうちゃんとした挨拶とか自己紹介とかしないから

緊張してしまうね


「はじめまして・・・あたしは美紅みく ゆいでしゅ・・・あっ!!」


最後かんじゃった・・・

恥ずかしい~もう一回!!


「え~はじめまして・・・美紅みく ゆいといいましゅ・・・うっ!!」


あれれ・・・また??

あたしどうしちゃったんだろう~


「唯ちゃん、可愛いです・・・」


「アクアちゃん・・・やり直しますね」


「えっ、このままでいいのでは??」


「いや、恥ずかしいし・・・」


「好きっ!!」


わっ??

急にアクアちゃんが抱きついてきた

どうしちゃったの・・・


唯(アクアちゃん?? 何してるの・・・)


アクア(すいません、あまりにも可愛すぎたので・・・つい抱きしめてしまいました、大好きです唯ちゃん・・・)


何を言い出してるんですか??

あたしは、それでなくても自己紹介で二度も失敗してしまったのに~!!


「唯さん・・・もう少しリラックスされた方がいいですよ、きっと緊張して呂律が悪くなったんです」


「あ、ラビリアさん・・・ありがとうございます」


アクアちゃんよりも優しくアドバイスをくれたラビリアさん

急に好きだと言って抱きつく人とは大違いですね


アクア(唯ちゃん・・・ごめんなさい、どうしても可愛すぎて抑えきれませんでした)


唯(うふふ・・・わかってて思ったんです、アクアちゃんならね~♪)


あたしニコニコしてるみたいで・・・

アクアちゃんも別に怒ってなかったんだと、わかってもらえたみたい


「アクアさんも唯さんともっと仲良くしたいのでしたら、素直にするといいですよ」


「アクアちゃんは、いつも素直にしてますよ・・・そんな感じが好きなんだよね~♪」


思い切ってアピールしてみる

無理にあたしに合わせようとするから・・・

自分の好きなようにしていいんだよ


「迷宮の謎の解明は、まだ先でもよろしいのでしょうか??」


「・・・ん?? 謎ですか・・・そんなものは特にはありませんよ!!」


ラビリアさんが~!!

ここまできて、衝撃的な発言をした気がする

迷宮に謎がないって!?

どういうことかな・・・


「姉さま・・・冗談ですよね??」


「私が冗談をここで言ってどうなるんですか・・・」


「ライン様が言っておられたのは、何だったんでしょうか??」


「ノゾミもライン様から、謎について聞きましたよ~??」


みんな困惑してるみたい・・・

そうだよね、あたしもよくわかんないけど

いきなり、あったと聞かされたことがないんだって知ったら

う~ん・・・どうしたらいいの??


「ラビリアさん・・・どういうことですか??」


「どういう事と聞かれても・・・私も初耳ですから、後でラインに問い詰めてみますね!!」


何かラインさんが戻ってきたら・・・

ラビリアさんが、怖い感じになりそうです


「やっぱり・・・ラインさんを怒るんでしゅか??」


「ぷっ・・・怒りますよ、うふふ」


もうっ~!!

ラビリアさんに笑われちゃったじゃない・・・

何で、あたしこんなに噛んでるのかな


アクア(ワタシ・・・悶え死ぬかもしれません、唯ちゃんに殺されるなら本望です~!!)


何か・・・アクアちゃんに殺意を!?

いや、ない・・・絶対にない!!

あっても、感じません


アクア(本気で嫌なら、ワタシも自重します・・・恥ずかしいですから)


唯(いいよ別に・・・アクアちゃんが楽しんでるなら、あたしが気をつけるだけだし)


自分で、自由にしていいと言ったんだし

アクアちゃんが楽しいと思ってくれるなら、あたしのギャグだと思えばいいんだよ

かなり・・・いや、少しだけ嫌かもしれないけど

それでも、いいの


「唯さん?? 何で悲しそうな表情なんですか・・・って、あ・・・すいません、噛んだ事笑ったから」


「いいえ、ラビリアさんが悪いんじゃないんです」


「姉さま・・・ワタシが悪いんです、変な事思ってしまったから」


「アクアちゃんも悪くないよ!! あたしがミスしただけなんだから」


単純にあたしが言葉をちゃんと言えなかっただけなんだよ

だから、ラビリアさんもアクアちゃんも悪くはないの


「唯さん・・・わかりましたよ、誰が悪いのか・・・ラインがみんな悪いんです~!!」


「え、ラインさん?? 何でですか・・・」


「ワタシもそう思います・・・勝手な行動をしたからですよね??」


「そうです!! ラインがアイナさんを連れてくるなんてするから~」


ああ・・・あたしのせいでラインさんが悪者にされてしまうよ~!?

どうしよう・・・黙って、ラインさんが怒られるのを見るしかないの

それとも、ラインさんをかばってラビリアさんに意見したほうがいい


「ラビリア様・・・ライン様をかばうつもりではないですが、一方的に責めるのはどうかと思いますわ」


「一方的に責めているのではありませんよ、抑制しきれなかった私への戒めを兼ねているんです」


「そうですか、それならこれ以上自分は口出ししませんわよ~♪」


あれ??

グリーンさん、最初はラビリアさんに強めな感じだったんだけど

急に引いたみたいに思えるよ??


「グリーンさん、どうしたんですか??」


「あ、唯ちゃん・・・わかりましたか、ライン様とラビリア様の関係の深さを感じましたわ」


関係の深さ??

ラインさんに怒るラビリアさんは、自分を怒るってことかな

本当に深い感じだね・・・


「あ・・・ここで、怒ったりはしませんよ・・・ラインの立場もありますから」


「立場ですか、そうですね・・・それと姉さまも心苦しいだろうと思います」


「ええ・・・私が怒鳴ったりするとね、ラインは号泣したりしますので・・・そんな姿見せられません」


ラインさんも自分で弱い部分があると言ってたし

神さまであるラインさんのそんなところ

見たら・・・やっぱり、ダメなんだろうね


「ライン様はどのくらいで戻りますかね??」


「そうですね・・・アイナさんの居場所がすぐにわかれば早いと思いますけど」


アイナさんの居場所・・・

う~ん、お姉さんを探してるんだよね

だったら、人の多い場所かな

新宿とか渋谷とかは、こっちではどうなんだろう~??


アクア(それは、東京の街の名前ですか??)


唯(うん・・・ここから、東の方角にあるんだけど)


東側を見ると、昼間でも闇に包まれている感じで

様子がわからないんだよね


アクア(ラビリア姉さまに聞いてみましょうか??)


唯(あ、そうだね・・・何か知ってるかもしれないよね)


この世界に関しては、詳しいはずだから

聞いたら、ヒミツじゃなかったら教えてくれるよね


「姉さま・・・ここから東の方角に大きな街はありますか??」


「東ですか?? ええ、首都の中心部である地区になりますから」


「そうですか、アイナ様がいるなら大都市かと思いまして・・・」


「北の森部分が一時期は首都中心部だったのですが・・・今は昔の場所を使ってるの」


ということは、三鷹や調布の地区が首都の中心だったんだね

東京が首都だというのはそのままで

23区じゃなくて、多摩地区のこのあたりだよね


「アイナさんは、自分の覚醒遺跡にいるんじゃないですかね・・・ラインがそんな事言ってました」


「雷の遺跡ですね、府中という場所らしいですわ」


府中はこの調布の隣だよね

だったら、近くだから

すぐに戻ってくるかな


「府中は近い場所ですよ・・・」


「唯ちゃんは東京の地名を知っているのですよね??」


「多摩地区は微妙なんだけど、ある程度はわかるよ」


「唯さんは・・・新宿の出身でしたっけ??」


ラビリアさんは、あたしの住んでいた場所を知ってるのかな

どんな感じでわかるんだろう


「はい、新宿区ですよ」


「地球の情報をトレースして作った世界ですから、この空間は・・・だから、一通りは把握しています」


あたしの情報の地名がわかるだね

ここの新宿はどうなってるんだろう


「新宿が気になってるかしら??」


「あ・・・はい、別の世界でも同じ名前の地区だから」


「ここまで来たら、公開してもいいか・・・近いうちに新宿には行く事になりますよ」


「そうですか・・・では、お楽しみにしてますね」


新宿には闇属性の遺跡があるって情報だったよね

誰の属性でもないんだけど・・・どういう感じになるんだろう


「唯さん、闇属性が誰もいなくて気になってますね??」


「え!? 何で、わかるんですか~!!」


「普通に考えれば、そう思いますって・・・うふふ」


ラビリアさんの微笑み・・・

これが大人の笑顔ですか~??

ステキな魅力なんだよね、でも若干アクアちゃんに近い気がする

これが、姉妹みたいな急接近の理由??


アクア(それは、違います・・・ワタシが勝手にお願いしたんです、師匠と呼ぼうとしたら拒絶されてしまったので・・・強引に姉さまと呼ばせて欲しいと)


唯(師匠ししょうって、何をする人??)


アクア(師匠というのは、わかりやすく言えば・・・先生です、色々と教えてくれる感じです)


唯(あ・・・そうか、デバイスとシステムを教えてもらうって言ってたもんね)


アクア(はい、実際に教えてもらいました・・・だから、師匠なんですが・・・姉さまが拒否されましたから、お姉さんのようだからと今のにしてもらって)


これって別に隠すこともない気がするんだけど

アクアちゃんは恥ずかしいと思ったのかな・・・

それを教えてくれたから、ありがとうねアクアちゃん


アクア(別に、恥ずかしくはないんですが・・・これ以上に恥ずかしく思える事があるので、それだけはまだ言えません・・・すいません唯ちゃん)


唯(謝らなくてもいいんだけど・・・って、謝らないといけないことしたの??)


アクア(・・・ノーコメントです)


え~!!

何それ・・・

ちょっと~!! 本当にあたしに謝らないとダメなことをラビリアさんとしたってこと??

キスとかしちゃったの・・・

それだったら、謝っても許さないよ!!!


「ラビリアさんは、アクアちゃんとキスしたんですか~!!」


あたしが、急にこんなことを言ってしまったから

みんなビックリしてる

わかってるんだよ・・・でもはっきり聞かないと気がすまなかったの


「・・・唯さん、何を言い出すの?? 私とアクアさんがキスはしてないわよ、情報伝達はデバイスを通じての事だったし・・・膝枕はしましたけど、って・・・あ、ヒミツでしたね、ごめんなさい」


膝枕・・・ラビリアさんの足で!?

あたしもやってみたいかも~!!


「膝枕なら、あたしもお願いしたいんだけど・・・ラビリアさんの足で、いいかな??」


「アクアさんと同じ膝でということですね・・・私は別に構わないですよ」


「・・・唯ちゃん、怒らないんですね??」


「だって、別に普通にすると思うし・・・あたしも、こうやって~♪」


準備しててくれたから、ラビリアさんの柔らかい足に頭を置いて

膝枕をしてもらったよ・・・


「ラビリアさんの肌・・・スベスベしてる~♪」


「唯さん・・・アクアさんが泣きそうな感じで見てますよ??」


そんなこと知りません、アクアちゃんだってしたんでしょ??

だったら、あたしもするだけだもん~!!

泣いたってダメだからね・・・


「アクア・・・私でいいなら、膝枕してやろうか??」


あれ、ラインさんだ・・・戻ってきたんだ??

ということは、その隣の人がアイナさんだ~!?


「いえ、ライン様の膝枕は時間のある時にお願いします!!」


「そうか・・・真剣に私の太ももの枕を体感してくれるんだな・・・じゃあ、今度やってやるぞ」


ラインさんの膝枕も・・・アクアちゃんがするなら、あたしもお願いしてみよう~!!

っと、ラビリアさんのステキな肌触りを名残惜しみながら

アイナさんと挨拶するために、彼女の前に立つ


そして・・・

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