第二十五話
~第二章~
第二十五話『東京迷宮 迷宮の謎・苦悩編 その2』
「ログとして欲しいのでリンクを構築してくれませんか??」
「アクアさんも構築できますよね、自分で私との専用リンク作りますか」
アクアちゃんとラビリアさんが別室(グリーンさんの部屋)で二人だけで会話している
語りをあたし唯からアクアちゃんに変更しておきますね~♪
新規リンク:アクア・ラビリア専用(アクア⇔ラビリア)
アクア(女神のスキルだと思ってました)
ラビリア(これは、世界規模の存在にのみ構築可能なスキルなんです)
世界規模の存在!?
ワタシがそれに該当するんですね・・・
どういう仕組みなんだろう、気になります!!
アクア(世界構築のシステムはラビリア様がこの世界をということですか??)
ラビリア(・・・半分はそういうことです、でも世界自体はリーアさんの能力ですよ)
リーア様の能力・・・
あのお方はエルラウンドのジオではないんですね
全ての世界を創造した存在だったみたいです
ラビリア(あくまでもジオで抑えていたようですよ、女神の力は新たな数値で表現するんですが・・・)
アクア(新たな表現ですか・・・戦闘力とは違うということですか)
ラビリア(そうですね・・・戦闘力では数字を表現するのに演算が追いつかないので、単純なクラス分けを行うシステムがLの技術であるようです、それを女神専用のものとしたいかなって)
制限されているライン様の数値ですら、測定不能に近い状態だったから
単純な記号かソウルレベルクラスな表現は合理的にいいかもしれませんね
ラビリア(女神階級という覚醒状況で1~10段階の表示になってます)
アクア(女神を1~10だけで表記するんですか、凄く合理的ですね・・・)
思った以上にスマートな表現方法です
ライン様はどのくらいなんですかね??
アクア(ライン様のパワーランクはどのくらいなんですか??)
ラビリア(・・・ラインは今は3です、制限していますので本来は10まで出るはずですよ)
あの状態で3・・・
それに制限を無くすと10って、最強じゃないですか~!!
アクア(リーア様も10ですか??)
ラビリア(彼女も抑えているみたいですが、ラインと同じだと思いますよ)
やはり・・・世界を作った存在と同等なライン様が唯ちゃんに介入するということは
唯ちゃんもその辺に匹敵する可能性があるということですよね
そんな存在とワタシは恋人とかいいんですか・・・
ラビリア(深くは考えなくてもいいんですよ、唯さんに対して特別扱いだと思ってますよね・・・間違いではないですが、それでもあなたに任せるとラインは言ったの)
アクア(ライン様がワタシに唯ちゃんを託したんですか・・・)
ラビリア(心の成長を一番可能性にあなたが最適だと判断したんです、繋がりも最高でしょ??)
ある程度はワタシと唯ちゃんの関係を把握している感じの話ですよね
まあ、世界を統べる存在なら仕方ないかと思います
それだから、独立したリンクを新たに構築した
アクア(ライン様はラビリア様とのコンビで女神にですか??)
ラビリア(・・・それは、私だけではなくてもう一人の三人でラインの女神覚醒は成されました)
三人!?
特殊な状況だから、ライン様はパワーランク10まで上がったのではないですかね
でもワタシと唯ちゃんはどうなのかなって思いましたが・・・
五大宝石が大きく関係しているのかな
5人全員で女神になるみたいだから
その繋がりが高いパワーランクを生み出すと・・・
ラビリア(アクアさんが女神になった時に、詳しい話ができると思います)
アクア(女神だけの情報ってことですか・・・ラビリア様も女神だったりするんですよね??)
この質問も最初から聞きたかったのですが・・・
半分予想していたような答えでした
ラビリア(私は女神じゃないですよ、存在的には近いものですか・・・女神ではありません)
アクア(・・・そうですか、ジオでもないですよね??)
ラビリア(世界の謎というか、Lの存在に近づく事になりますから・・・女神になった際にお話します)
さっきから出てくるLって何ですかね
主要な頭文字は多分そうだと思うんですが・・・
リーア様もライン様もラビリア様も
危険な香りがしますしますから、これは待ちみたいですね
アクア(デバイスに関してを特に聞きたく、ラビリア様とのお話をと思ったんです!!)
ラビリア(私と同等な方だとしたら、科学者になる道を選択するなら・・・今後、私達との同行も視野に入れておいてね・・・あ、唯さんもですよ)
ワタシと唯ちゃんがライン様とラビリア様と行動を共にするんですか・・・
これは、面白くなってきました~!!
具体的に何をするのかはわかりませんが
アクア(女神でないワタシには制限される情報が多いみたいですね、可能な部分でいいのでお願いします)
ラビリア(わかりました、私もそのつもりで来ましたから・・・)
唯ちゃんがライン様と話された際にラビリア様も一緒にと打診してくれたのは
ラビリア様がワタシに教えるためという事ですかね
アクア(それで、実際にワタシが得られる情報をお願いします??)
ラビリア(無駄な感じがなくていいですね、合理的な行動は好きよ~♪)
そう言うと、ニコニコしながら
デバイスの事やスキルの事などを詳しく教えてくれた
それと、こっそりと迷宮の今後の展開についてのヒントを貰いました
アクア(頂いた情報は後でしっかりと整理しておきます、ありがとうございました)
ラビリア(補足で欲しいなら、リンクで語りかけてよ!?)
アクア(助かります・・・師匠と呼ばせて下さい!!)
ラビリア(師匠?? そういうのはやめてもらえませんか・・・恥ずかしいです)
先生も同じですよね・・・どうしたらいいですか??
思い切って、距離を縮めてみましょう・・・
アクア(では、お姉ちゃんと呼ばせてもらいます・・・ダメなら、自害も辞さないです!!)
ラビリア(自害って、あなた・・・嘘でもそんなこと言ってはダメよ!! それをしないと絶対に約束できるなら、私を好きに呼んでいいわよ!?)
アクア(・・・すいませんでした、試すような事をしてしまいまして、自害は取り下げます)
ラビリア(約束でいいんですね?? それなら、師匠でも先生でも姉でもいいわ)
死について話題を出したからかな
ラビリア様が急に怒ってしまいました
そして、悲しい表情でした
申し訳なく思います・・・ワタシを大事に見てくれてるんですね
本当の姉のようにお慕いしたいです
アクア(ラビリア姉さまでよろしくお願いします・・・)
ラビリア(わかりました、私も本当の妹として接してみます)
実際に妹さんはいるんですかね・・・
いるなら、嫉妬してしまうくらい羨ましいです
だから、聞かないことにします
個人的な希望でいないと信じて・・・
ラビリア(そろそろ、合流しましょうか?? それとももう少し二人だけで話す??)
温かい優しさに包まれた空間のようで
ほぼ即答で、こう言いました
アクア(姉さまの膝枕を堪能したいのですが・・・ダメでしょうか??)
唐突な要求だったからか、拍子抜けした感じでワタシを見ている
断られてしまうでしょうか・・・
ラビリア(気丈にしているけど、甘えん坊なんですね・・・)
ニッコリと微笑み、正座した状態で太ももを軽く叩いている
これは・・・OKということですよね??
やりました、ラビリア姉さまのお膝にダイブです~!!
アクア(失礼いたします)
ラビリア(どうぞ・・・あ、唯さんにはナイショにした方がいいですかね)
アクア(・・・はい)
うかれて忘れていました・・・唯ちゃん、ごめんなさい
これは浮気ではありません
純粋に姉の温もりを感じたかったんです
ああ・・・ラビリア姉さまのお膝、柔らかくスベスベです
ラビリア(本当に妹がいたら、あなたみたいな感じなんですかね・・・)
アクア(実際の姉はいませんが、エルフは一族が家族のような感じなので)
ラビリア(そうなんですか・・・戻る気あるの??)
その答えは、すぐに出来なかった
これこそ即答でありませんと言ってもいいんですが
まだ、未練があるんですね・・・
アクア(唯ちゃんと一緒に地球で暮らすと決めました・・・)
ラビリア(それは、無理かもしれないわね)
アクア(どういう事ですか!!)
ラビリア(唯さん次第となりますが、女神となる存在はLへ向かうことになる可能性が高いので)
何を言っているんでしょうか・・・
女神がLへ向かう??
勝手に巻き込まれてしまった唯ちゃんは、どうするんですか!!
ワタシは別に構いませんが、これは理不尽です
アクア(唯ちゃんは自らここへ来たんじゃないんですよね??)
ラビリア(それに関しては、私にはわかりません)
姉さまでもわからないという事は、もっと上の存在でないとダメですかね
微かな記憶にある、入口の管理者に聞くしかないだろうか
アクア(電脳異空間の番人を知っていますか??)
ラビリア(・・・これは、女神になればわかりますよ)
そうきましたか・・・
迷宮の謎も女神覚醒を先みたいですね
女神だけの知る情報が多いようです
ワタシはラビリア姉さまの膝でいつの間にか眠ってしまっていました・・・
ラビリア(どうしましょうか・・・ラインに確認するかな)
寝ている間に、ラビリア姉さまがそのままベッドにワタシを寝かせてくれたみたいです
それで、膝枕の事はヒミツにしてくれた
ライン(アクアは寝てしまったのか・・・お前の膝は寝心地よかったんだな)
ラビリア(もう~ライン、冗談はいいの・・・話は済んだの??)
ライン(一通りはしたぞ、そっちもだろうが女神になってからだろ)
ラビリア(アクアは私と同じ気質みたいです、女神以上に重要な存在となりそうですよ)
ライン(・・・そうか、唯とアクアはリーアに勝てると思うか??)
ラビリア(可能性は、私達以上だと思います)
ライン(超える存在なら、我々も倒される覚悟だぞ??)
ラビリア(あなたの方が未練ありますよね・・・唯さんにお願いしてみますか!!)
ワタシの寝ている間にライン様が部屋に来てたのかな
それとも対話のみだったのかな
起きた時に存在を感じたんです
・・・
「アクアちゃん~?? 夕食の時間だよ~!!」
でも、その存在は唯ちゃんだったんです
それでは、ワタシから唯ちゃんに戻しますね
「・・・唯ちゃん、ありがとうございます」
珍しく寝起きの良いアクアちゃん
って、何で服来てないの!?
「ねぇ、アクアちゃん・・・ラビリアさんと何してたの!!」
「ん・・・デバイスの話を聞きましたよ」
「それだけ??」
「はい・・・ですよ??」
う~ん、あたしの考えすぎだったみたい
どうしちゃったんだろうね
アクア(・・・ワタシの服でしたか、いつの間に脱いでいたんですかね??)
唯(無意識で脱いだの??)
あ、ベッドの下にアクアちゃんの上着があった~♪
唯(服、下にあったよ~)
アクア(ありがとうございます、唯ちゃん)
慌てて服を着るアクアちゃん
一緒にお風呂入るから、裸は見たことあるけど
それでも改めて見るアクアちゃんは、キレイなんだよね~♥
「アクアちゃんの肌、キレイだよね・・・」
「急に何を言い出すんですか~!?」
「だって・・・裸、見ちゃったら~♥」
アクアちゃんの顔が真っ赤になってる・・・
あたしも真っ赤だったらしい
二人して、何してるんだろう!?
「唯ちゃん・・・みんなのところへ戻りましょう」
「うん」
部屋を移動して、合流したよ
ラインさんもラビリアさんもまだ残っててくれたみたい
「お・・・来たか」
「最後に簡単な説明をと、待っていました」
何だろう??
ラインさんとラビリアさんはあたしとアクアちゃんを待ってたみたいだけど
簡単な説明って・・・