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第二十話

~第一章~

第二十話『東京迷宮 空中庭園再挑戦編 その3』



唯です!!

さっきの続きね・・・


あたしとアクアちゃんでジャンパーを使って

グリーンさんとノゾミさんを本当の空中庭園まで送って

そのあと、あたしとアクアちゃんは部屋で寝ちゃうんだけど

そんな間にあった、グリーンさんとノゾミさんのお話だよ~♪

あのね、グリーンさんの心の語りだから~


「ノゾミが先導しますから、グリーンがサポートお願いね☆彡」


「はい、その方が二人共噛み合うみたいですわね・・・うふふ♥」


戦力的にも、ノゾミを優先させた方がボス戦も優位でしょうか

自分の関連する遺跡ですが・・・これも女神への布石ということですわね


「デバイスに遺跡の情報を同調しましたわ・・・ノゾミの指示を受けて、自分は対応可能としておきますわ」


「うん・・・ありがとう、グリーンの遺跡だからね!! ちゃんと攻略するの~!!」


自分よりもこの手の行動は向いているのかもしれませんわね

性格的なところもあるのかしら・・・


この遺跡が二重となっているのに気が付きましたのは、先に向かった

この真下のダミーと思われる場所を映像で再確認していた時です・・・


アクアちゃんの水の遺跡は、しっかりとダンジョンとなっていましたわ

でも、ここはあまりにも殺風景で

中途半端な片減りした部分などがあったりと

不自然な感じでしたの

それに・・・上空で雲の上であったのですが

現地では把握できませんでした、影の存在


太陽の光を遮る??


そうしたら、上に何かあるのではと・・・

こんなに単純だったとは、自分は深く考えすぎていたんです


現段階で、難しいギミックはまだ無いと


「グリーン!? どうしたの・・・具合悪いのかな??」


自分が回想していたからですわね

申し訳ないことをしてしまいました


「ノゾミ、心配はいりませんわ・・・少し、考え事をしておりましたの」


「そう?? 足場が不安定になってるから、あなたこそ転ばないようにと・・・」


逆に心配されてしまって

確かに、足場が安定していませんわね

それに対して、フラフラと歩行しておりましたから


「本当に、申し訳ありません・・・ノゾミに心配させてしまいましたわね」


「お互い様じゃないかな?? ノゾミもグリーンを心配させてたから~♪」


無邪気な笑顔をされてますね

この笑顔は、自分にとっての安らぎですかね

それとも・・・心のかげりを照らす太陽ですかね

どちらもかもしれませんわ・・・うふふ


「グリーン・・・そんなことをノゾミに思ってたんですかぁ~??」


「あ・・・はい、想っておりますわ!! 常に・・・」


心が繋がっているのですわね

隠しても無意味

本音をノゾミに伝えるだけですわ!!


ダミーじゃない証拠に

雑魚敵が無数に出現していますわね

・・・ですが、ノゾミのパッシブで近寄ることすら出来ませんわね

自分の力ではありませんが、凄く優越感を覚えますわ


ホーリーライトというパッシブスキルが光属性にはありまして

ボスクラス以外の敵は近寄ることすらできませんの

ましてや、戦闘などありえませんわ

なんて、便利なスキルなんですの!!

自分もソロで攻略する時に欲しいですわね??


あ、でも・・・ソロなんてすることはもうありませんわね

これからは、ノゾミとペアが確定だと思われますから

それに、唯ちゃんとアクアちゃんもいますものね・・・


今回みたいな空は、ノゾミと二人ですわね

・・・ノゾミと二人きりですわね~♥


「グリーン!! 気が散るから、ラブラブするのは・・・戻ってからじゃダメなの~??」


「・・・気持ちが抑えきれませんわ、ノゾミとデートしている気分なんですもの~♪」


「うん・・・ノゾミも同じように思ってるから、隠しきれないのよね・・・グリーンもノゾミの心を知ってるから、今みたいな事思ってるんだよね??」


「当然です!! お互いで恋愛感情を思わなければ、たとえ大事な遺跡攻略中であってもです!!!」


自分って、ここまで恋愛にまっすぐだったんですわね

それにノゾミもほぼ同じ事を想ってくれていました


相思相愛、完璧な恋人同士ですわ~♥


「想っても、怒らないけど・・・サポートも同時にやってよぉ~!!」


「・・・自分がここまで恋に溺れるなんて、思いませんでしたわ~うふふ♪」


ボス以外の敵には遭遇する事はありませんわ

ルートも階層が存在しませんから

単純な迷路だと思えば・・・地図をスキルで投影させて

正解の・・・ボスが、どこにいるかですわね??


「ノゾミのスキルでお願いできますか??」


「流星群?? じゃないよね・・・裁きの光かな!?」


どちらも光属性のスキルですわ

流星群ライティングコメットは光の粒子を流れ星のように降らすスキル

裁きの光ジャッジメントライトは聖なる輝きで悪を裁くスキル


どちらも効果範囲が広すぎるので

使用に関しては、注意する必要があるのですが

空中で、他に対象物がない場合なら・・・問題ありませんわよね??


いっそのこと、両方試してみましょうか~!!

なんて、思ったりして


「グリーン~!! 冗談でも、ノゾミは怒りますよ~!?」


「自分は、真剣に思ったのに・・・心外ですわ」


ここのボスが、多分・・・自分では倒せないみたいなので

ノゾミの強力なスキルをと思ったのに・・・遊んでいると思ったのですか?? 

冗談でそんな事、言いませんわよ!!


「本気だったんだ・・・ノゾミが真剣に戦いをしないと勝てない相手ですか??」


「自分には、そこまではわかりませんわ・・・直接対峙しませんと」


どのようなギミックかは、不明ですが

この庭園の迷路は、空中移動ができませんの??

仕切りとなるブッシュを乗り越えれば、簡単にボスのいると思われる場所まで行けるのですが

土属性のスキルがあれば可能なのかもしれません


「でも、グリーンがルートを導いてくれるんでしょ??」


「・・・はい!! 自分にお任せですわ」


ノゾミに、自分のいいところを見せるチャンスですもの

女神へなるまでは、自分がノゾミの足を引っ張ってしまいますものね・・・

どうあっても光属性には及びませんわ


単純と言いましたが、実際に歩くと

思った以上に時間がかかってしまいました

う~ん、1時間過ぎましたわね・・・


「迷わず進んで、この時間なんだよ?? グリーンが道を示さなかったら・・・ノゾミはここで生涯を終えることになってたんじゃないのかな~!?」


「大げさな表現ですわね・・・」


身体は飛べなくても、スキルは問題なかった

それが、幸いでしたわね

風のスキルで迷路を上から見ることができました


少し開けた場所

いかにも、出るって感じですわね


「接触は、多分グリーンからですよ・・・属性に関わりのある存在だと思うんです!!」


「ですわね・・・自分が少し、散策してみますわね??」


ノゾミには待機してもらって

自分がこの空間を少し歩いてみました・・・


「アクションが必要なんですかね?? 自分のスキル・・・それとも、何か気を引くとか??」


自分にはさっぱり、わかりませんわ

ああ~、ここまで来て・・・二の舞はゴメンですわよ!!


「グリーン・・・徹夜で解読したんじゃなかったの?? ねぇ、考古学者なんでしょ!!」


我ながら、素敵な恋人を持ちましたわ

考古学者だから、遺跡の事を何でもわかるみたいな言われ方をされています

理不尽です・・・!?

未知の遺跡でも知っているとでも思っているのですか!!


と、ノゾミに当たっても仕方ありませんわ・・・


「石碑もありませんし、ボスもいませんわ・・・自分が風のスキルを使えば、ボスが出現してくれるんですかね・・・試しに、やってみましょうか」


簡単には死なないだろうと

試しに、風のスキルをここで使ってみる事にしましたわ


・・・


一通りに、自分の使えるスキルを試しましたが

特には変わったことは起こらず・・・自分が疲れるのみですわね


「グリーン・・・この遺跡、下に移動してないかな??」


「下に??」


標高を見れば、わかりますわね


システムログ:海抜12110m~12109m~12108m・・・


あれ?? ノゾミの言う通りですわね

1mごとで下ってます


どういうことでしょうか!?


落下しているのですかね

でも、この下はダミーの遺跡がありますわよ・・・

そこまで・・・下るのですか


「ノゾミの言う様に、下に向かってますわ・・・」


「ボスは、本来の姿の遺跡で戦うのじゃないのかな??」


上と下が合わさって、一つにですわね・・・可能性はありそうですわね

う~ん、時間がかかりすぎますわよ!!


「加速させても、問題ないと思う・・・グリーンはどうだと思う??」


遺跡に加速スキルを使うんですの??

もう、今更な感じがしますわ・・・


加速スキルを遺跡の上部に使って、真下への移動を早めてみた


1mが10m、100mとなっている

これ以上の加速は、自分が怖いから・・・


「今、8000mを通過したよ」


「下の遺跡は・・・5500m付近ですわね、減速は必要ですの??」


もう、このままぶつけてもいいのではと・・・自分は少し思うのですが

どうなんでしょうね??

ボスもびっくりの衝突が見られますわ・・・


「減速は無用じゃないかな・・・ギミックでなくても、ノゾミがグリーンを守ります!!」


「そうですか、ではこのまま加速を続けますわ」


ノゾミは、何かを把握しているようですわね

ここは信じて任せましょう

それにです・・・自分の加速スキルの限界を知りたいです


落下の係数も加わり、怖そうな速度となりそうですわね


「自分のスキルの限界を超えた速度に、興奮が止まりませんわ~うふふ♥」


デバイスで計測されている、自分が移動している速度

ほぼ音速に近いくらいまで出ている

興奮というか、身体の異常による震えですわね・・・


「どうしましたか?? ノゾミ・・・」


「空間が別に存在してしています、時速1400kmを超えなければ・・・ここに到達できないんです」


ノゾミって、何でそんな事を知っているのでしょうか??

自分も解明できなかった、ボスエリアに到達する方法を・・・


「それで、減速を止めたんですわね・・・流石ですわねノゾミ!?」


目の前にボスですわ・・・

急すぎて、対応に怖りますね

ノゾミも速度で少しクラクラしてますのに


あ、でも・・・襲ってきませんわね!?

戦う意思を示さなければ、遺跡のボスは攻撃をしてこないみたいですわね??


「グリーン・・・クラクラするぅ~速かったねぇ!?」


ノゾミ・・・どこ見て話してるのかな

自分はこっちですわ??


ジャンパーでは、平気でしたのに・・・


「風の癒しスキルで、高速酔いを治してみますか??」


「あっ・・・お願い、グリーン、できますか!?」


もしかして、上下の移動に弱いんですかね

ノゾミの弱点だったりして・・・

様子を見たほうがいいかもしれませんわ


ヒーリングで、ノゾミの身体を回復できますか・・・


「うん、できたよ~!! グルグルはなくなった~♪」


「それは、よかったですわ・・・では、ボス戦と参りますわ!!」


「・・・それ、ノゾミが言いたかったのに~ずるいよグリーン!!」


「自分のスキルで攻撃が始まるんですわよ・・・えぃ!!」


エメラルドシステム:エメラルドドライブ アクティブ シルフストリーム アタック


「ジェットストリーム レディ オープン!!」


今思えば、最初の遺跡で・・・気付くべきですたわ

次の遺跡でも普通に行ってましたので

最後の遺跡になるまで、わかりませんでした・・・


ボスに攻撃するのは、別に誰でもよかったという事に


でも、誰でもいいという事は

自分でもいいという事ですわよね

だからでしょうか、特にそこを考える意味はなかったですわ


ということで、ボスの情報を開示しておきますわね??


シーカーシステム:ビジョン フルオープン


風のエリアボス・空中庭園の本体

風属性 弱点:土 

戦闘力3,000,000

 

「ノゾミが残り減らしますね~!?」


システムログ:グリーン ジェットストリーム 戦闘力500,000

シーカーシステム:エリアボス・空中庭園の本体 戦闘力 残2,500,000


正直、戦闘はあまり得意ではありませんの

風属性は戦いのエキスパートとよく言われます

しかし、自分はどちらかといえば頭脳派の部類だと思われます


「自分の分まで、お願いですわ??」


「グリーンのために、頑張る~♪」


白く輝くような笑顔で、自分を見つめてくれて・・・

せめて、補助スキルでサポート致しますわ


とはいえ、ノゾミのパッシブだけでも十分の効果がありますわ

自分の風でできるのは、自分に被弾するのを防ぐぐらいですわね・・・悲しいです


とか、言っている間に・・・ノゾミ、少しはペースを考えて行動をして欲しいですわ

説明する自分の事をって、そんなこと待ってたら

死んでしまいますわね


ログチェックで確認しましょう・・・

もう、倒してしまったようですから

うっんん~!! ノゾミったら、もう・・・


「グリーン・・・あなたのために終わらせましたよ~♥」


「はい、感謝しますわ・・・ノゾミ」


ここは、抱きしめるのがセオリーですわね

ですが、そっと軽い抱擁で留めました


夜にでも・・・と、唯ちゃんも確認するんでしたね??

今のは、聞かなかった事にして下さいね・・・特に唯ちゃんだけ


「と・・・祭壇は??」


何か拍子抜けなボス戦でしたわね

一瞬すぎて・・・ノゾミの活躍もわかりませんでしたわ!!


「祭壇は、あれじゃないのかな・・・グリーン!!」


ノゾミが上を指している

空中に逆さまな庭園があり、そこに水と光と同様の祭壇がありました


「シルフモード展開中ですわね、ノゾミ・・・行ってきますわ!!」


加速スキルの際、ボスに最初の攻撃の際

戦闘用のシルフを使ったままでしたわ

まあ、好都合とはこんな時に使うんですわねぇ


天地が逆転した状態で、自分は祭壇に祈りを捧げる


エメラルドドライブ:エレメンタルパージ アクティブ

エメラルドドライブ:ツインカム パッシブ セット

エメラルドドライブ:フィーバーシステム レベル16⇒18


風属性ストームエレメンタルの最高値レベル18までの出力が可能となりましたわ

女神以外では最も強力な状態と言えます

エンゼルクラスは、別の属性のスキルも可能となるのですね


あれ・・・アクアちゃんとノゾミも使えるということですか??

黙って、教えてくれなかったんですわ!!

後で二人に追求します!!

アクアちゃんを少しだけ、お借りすることになりますわ

唯ちゃん・・・先に謝っておきます


「ノゾミ・・・終わりましたわ、帰りましょう??」


「うん・・・ノゾミは黙っていたんじゃないんだから!! 後でグリーンもわかるから」


どういうことなんだろう

これって、話せないようになってるのかしらね??

唯ちゃん・・・どうやら、秘密のようですわ

残念です


地上に向けてのジャンパーは

被害を考えると、できませんわね・・・

このままノゾミを抱いて、飛行スキルで戻りましょうか


「グリーンが抱いて運んでくれるの??」


「はい、安全な方法かと思いますわ・・・」


自分はノゾミをお姫様抱っこをして

・・・ちなみに、非力な自分では軽いノゾミでも厳しいのでスキルで対応しましたわ・・・


一気に二人の待つ宿に急降下

これでわかったことは

やはり、ノゾミが上下運動の加速に弱いことですわね

地上に到着した時に、気絶してました・・・


自分の部屋に戻り、ノゾミを寝かせ

唯ちゃんアクアちゃんに報告をするために

二人の部屋に向かったのですが・・・

寝てたようで、反応がありません


そういうことでしたら

自分もノゾミと一緒に朝まで寝てしまおうと

再び自分の部屋に向かい

寝ているノゾミの横に入り

そのまま、朝まで


「皆様、おやすみなさい~♪」

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