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第十七話

~第一章~

第十七話『東京迷宮 ノゾミと光のスカイタワー編 その5』



スカイタワーとの戦闘が開始して15分

思ったよりも早く、この塔を倒せそうです


システムログ:唯 フレイムキャノン 充填150/500%


ノゾミさんと最後に一緒に攻撃して倒すってことになったの

それで、一番強い攻撃を今準備中~♪


アクア(・・・もう、充填を開始してしまっているので止めることは無理にはしません)


唯(ごめんね・・・でも、あたしもちゃんと戦いたいの!!)


グリーンさんが空で攻撃を繰り返している

アクアちゃんは、あたしを守るために頑張ってくれている

ノゾミさんは、最初に攻撃して・・・最後も一気にしようとしてる


あたしだって、そのあとに攻撃はしたけど・・・やっぱりもっと攻撃をしてもいいよね


システムログ:グリーン 予定攻撃終了 シルフモード解除


空で攻撃してた、グリーンさんが降りてくる

最後、あたしとノゾミさんで決めるのがわかったのか

ノゾミさんに聞いたのか

塔の戦闘力100万まで減らして


「ノゾミ、唯ちゃん、後は頼みましたわ!!」


「グリーン・・・防御は完成していますので、そちらへ??」


「ノゾミ様は、攻撃も防御もどちらも完璧にできるんですね・・・どこがドジっ娘なんですか!!」


「うん、それ・・・あたしも思ったよ~??」


グリーンさんが、ノゾミさんがドジっ娘だと言ってたんだよね

どこがそうなんだろうって、あたしも不思議~!!


システムログ:唯 フレイムキャノン 充填300/500%

システムログ:ノゾミ ホーリーレーザー 臨界点 出力1000%


1000%!?

ノゾミさんって、身体は平気なのかな??


「ノゾミさん・・・身体は大丈夫なんですか~??」


心配で聞いてみたんだけど

不思議な感じでその質問に返してくれた・・・


「大丈夫って、何がですか~??」


「1000%って、10倍ってことですよね・・・死んだりしないんですか~!!」


「死にませんよ~、ノゾミはそんなに弱くないですぅ~!!」


あれ、何か怒ってる??

あたしが死ぬとか聞いたからかな・・・悪いこと聞いちゃったみたい


「ノゾミさん、ごめんなさい・・・そうですよね、簡単には死なないよね」


「はい、ノゾミは簡単に死んだりはしません・・・強いですから~♪」


そうだよね、光属性は特別ってことかな


システムログ:唯 フレイムキャノン 充填完了500% 臨界点到達


「ノゾミさ~ん、準備できましたよ~??」


「え・・・何の準備ですかぁ~!?」


え・・・って、こっちが・・・え、だよ!?

ノゾミさんが一緒にって言ったじゃない!!


「何って、ノゾミさんが一緒に攻撃をしようって・・・だから、あたし準備したんだよ!!」


「そんなこと、ノゾミは言いましたか?? ごめんなさい、忘れちゃった~♪」


本気で言ってるの・・・

あたし、バカにされた!?

どういうことなの??


アクア(これは、ドジっ娘というより・・・天然系なタイプかもしれません、もう唯ちゃんから打診したことにして・・・二人で塔を攻略しましょう、ノゾミ様へ攻撃を一緒にと)


唯(うん・・・アクアちゃん、ありがとう・・・唯がお願いすることにするよ)


あたしがリーダーっぽい感じな指示ってことになるのかな

それもアクアちゃんが思ってくれてるの??


う~ん、違うみたい

アクアちゃんが首を横に振ってる

まあいいか・・・


「ノゾミさん・・・最後、一緒にあたしと攻撃しましょう~??」


「あ・・・唯さんとの共同作業ですか~♥」


ううっ・・・アクアちゃんの視線が怖いです

でも、言ったのはアクアちゃんだからね

あたしはその通りにしただけだよ~!!


アクア(ノゾミ様の反応が気に入りません・・・くぅ~!!)


嫉妬かな・・・そうだよね

自分の打診でこうなってるから、余計にイヤなのかも


「ノゾミさん・・・あたしの合図でスキルを塔に放ってね~??」


「はい・・・よろしくで~す☆彡」


ニッコリとこっちを向いている

ノゾミさん嬉しそう


「じゃあ・・・ノゾミさん、攻撃をしますね~??」


「は~い!!」


あたしとノゾミさんの攻撃スキルを準備が完了しているから

手を塔に向けて前に伸ばして


「せ~の!!」


「フレイムキャノン レディ・・・」

「ホーリーレーザー レディ オープン!!」


あ、出遅れたみたい

ノゾミさんが先に指先から真っ白な光を放っている


「レディ オープン!!」


あたしも両手から・・・うわぁ!?

真っ赤な光、というか

すごいことになってる


「きゃぁっ!?」


あまりの衝撃のスゴさで後ろに倒れそうになった・・・

でも、アクアちゃんがあたしを支えてくれたみたいで

倒れずに済んだ

これじゃ、あたしがドジっ娘じゃない!!


ここまで反動が大きいの


システムログ:ノゾミ 攻撃スキル・ホーリーレーザー 戦闘力1,000,000

システムログ:唯 攻撃スキル・フレイムキャノン 戦闘力450,000


45万!?

あたしも45万まで出た~!!


シーカーシステム:スカイタワー 光属性1,000,000 火属性450,000 残0

シーカーシステム:ターゲット ブレイクダウン

シーカーシステム:戦闘終了


わ~いっ!!


「やりましたわね・・・」

「唯ちゃん、お疲れ様です」


「やった~!! 勝ったんだね~♪」


「・・・ノゾミの属性解放ですね、みんなのおかげです~♪」


巨大な塔が消えて

水の遺跡にあった祭壇が出てきた!?


ノゾミさんがその祭壇でお祈りしてるよ

アクアちゃんと同じ方法だよね


戦いは大変だけど

難しい迷路とかだと、もっと大変だよね

風の遺跡は、それで一旦断念したんだもん

グリーンさんもイライラして、少し怖かったし


「ありがとうございました~♥」


祭壇から属性を解放して

あたしたちのところへ戻ってきたノゾミさんが

みんなにお礼と深く頭を下げている


「ノゾミのドジ力もアップされるのですかね・・・自分は不安ですわ」


グリーンさんがノゾミさんを抱きしめて

泣いていた


「グリーンは、心配しすぎなんです!? ノゾミは、ドジっ娘ではありません!!」


こういうのが姉妹なのかな・・・

恋人というよりも、あたしはそんな風に見えたよ

恋愛よりも家族愛に近いのかも


あたしとアクアちゃんは、ラブラブな恋人で恋愛だよね~??


グリーンさんとノゾミさんが抱き合っているから

あたしも、アクアちゃんに抱きついた~♥


「唯ちゃん!? どうしたんですか・・・って、わかっていますが」


「何となく~♥」


もう、理由とか必要ないと思うんだよね

好きな相手に抱きつくのにね

キスとかも、できるかな


「・・・それは、まだ確認をしてからでお願いします」


「・・・うん、わかった」


やっぱり、特別な行為ってことかな

まあ、あたしも簡単にはできそうにないよ


これでアクアちゃんとノゾミさんが属性を解放して

次は、再挑戦のグリーンさんの風かな

あたしの火もあるんだよね


それに、まだいない5人目も


この属性解放って、女神になるための準備なんだよね

あたしやアクアちゃん、グリーンさんとノゾミさんと5人目の

みんなが女神になるんだよね


でも、そんなに簡単になれるのかな

なれないから、準備が必要なのかな

誰もがなれるわけでもないみたいだから

宝石が重要って話みたいで

あたしたちの五大宝石は特別みたいだね


貴重な宝石ってわけではないんだよね

どういう意味があるんだろう


考えても、あたしには答えは出ないだろうから

今度、ラインさんはラビリアさんに聞いてみようかな??


「ノゾミを休ませたいですわ・・・戻りましょう??」


「あ・・・ノゾミさん、やっぱり負担あったんじゃないですか!!」


「唯ちゃん・・・ノゾミ様はみんなに心配させたくなかったのではないですかね」


ここへ来た時と同じようにグリーンさんが高速移動スキルで調布の宿に戻ったよ

ノゾミさんが疲れて眠っている

グリーンさんは、続きとばかりに一人で空中庭園の謎をまた研究している

だからね、こっちの部屋に3人いるの


「・・・唯ちゃん、今なら楽にノゾミ様を葬ることができるのですが??」


「アクアちゃんでも、本気で怒るよ!!」


冗談でも、あたしは・・・そんなこと言うアクアちゃんは嫌いになっちゃうからね

わかってる??


「すいませんでした・・・さっきの戦いで嫉妬してしまいまして、少しばかりの殺意が・・・もう、しませんので、嫌わないで欲しいです・・・それに殺意も無くしますから」


「あたしの好きなアクアちゃんが、そんなことしないでよ!!」


土下座をしているアクアちゃん

あたしも少しだけ、アクアちゃんをこのようにしてしまったことがあるので

完全には怒ることはできないのかもしれない

だからかな・・・アクアちゃんを今は許すから

次はないよ!!


「はい・・・寛大な唯ちゃんに感謝します」


「怖い感じのアクアちゃんはあたしが管理します!!」


戦いに不安のあるあたしをアクアちゃんが守ってくれて

嫉妬や危ないことを考えるアクアちゃんをあたしが管理する

二人はお互いを想いながら、相手を守るために頑張る


これで、より深い愛であたしもアクアちゃんも楽しめるかな??


「そこまで考えてくれているんですね、ワタシは凄く嬉しいです・・・」


ノゾミさんがベッドで寝ているのは、今は忘れるくらいな感じで

あたしもアクアちゃんも抱き合っていた

塔を攻略したあとに抱き合ったのは、単純にその場の勢いだったけど

今は気持ちの流れのままにかな

アクアちゃんも、その気持ちだったらいいんだけど・・・どう思ってるのかな??


「唯ちゃんと抱き合えるなら、さっきの流れから思えばワタシは最高です」


そうだよね、嫌いになるとか

言っちゃったもんね


「あたしのほうこそ、嫌われたりしないのかなって・・・思っちゃった」


「ワタシが唯ちゃんを嫌うことはありません・・・絶対にありません!!」


アクアちゃん・・・絶対って、重いよ

どんなにそうだと思っても、なかなか絶対って言わない感じだよ

でも、そこまでなんだ


あたしだから特別扱いでいいの??


「はい、特別です!!」


抱き合ったまま、アクアちゃんはあたしをジッと見つめていた

見つめられて・・・

自分から、抱きしめたのに恥ずかしくなってきたよ~!!


「・・・ノゾミも仲間に入れて欲しいですぅ~!!」


「Σ(゜д゜;)うわっ!! ノゾミさん、どうしたんですか~??」


「(゜Д゜)ノちょっと、ワタシの唯ちゃんに触らないで下さい!!」


ノゾミさん、寝ぼけてるみたい

グリーンさんは今、研究中でいないんだよ~!?


「夢遊病ですか・・・それだとしても、唯ちゃんに密着するのは禁止です!!」


「気持ちはわかるんだけど、アクアちゃん・・・やっぱり怖いよ」


そっとベッドにノゾミさんを戻して

疲れてるんだから、ちゃんと休んでて欲しいんだけど

これって、どういう状態なんだろう


「唯ちゃんの心配を無駄にはさせられません、ワタシのスキルでしっかりと休息できるようにします」


「アクアちゃんのスキルで??」


頷いて、アクアちゃんがノゾミさんにスキルを使ってる

これって、あたしに使ったスキルかな

ヒーリングだっけ・・・

色々あったけど、優しいアクアちゃんだからね

ノゾミさんを心配はしてるんだよね


ふふふ・・・アクアちゃん、無理しなくてもいいよ

あたしに合わせてただけなんだね


心配してるんだよねって、あたしの言葉で

一瞬、反応したよね??


アクア(久々に出ましたね、黒い唯ちゃん・・・唯ちゃん以外に対しての想いはありませんよ!!)


唯(あたしだけっていうのは、嬉しいけど・・・少しでも仲間も思ってね??)


でも、無理はして欲しくないから

今のままでもいいかな・・・あたし、わがままだね


無駄な時間を使っちゃったかな

折角、アクアちゃんがノゾミさんをスキルで回復してくれてるのに

あたし、黙ってる・・・


「・・・唯ちゃん、心の語りは継続されても構わないんですよ」


「・・・ ・・・」


「ちょっと~!! ワタシが真剣にやらないと喋ってくれないんですか??」


「・・・ ・・・」


「わかってて、やっているんですか?? ワタシ、疎外感に弱く泣きますよ!!」


・・・


「何で、唯ちゃんは頑ななんですか・・・ノゾミ様への治癒スキルはしっかりとやりましたよ??」


・・・って、もういいよね

ごめんね、アクアちゃん

別に試したとかじゃないから

本当に心配してて、アクアちゃんがスキルをちゃんとしてくれたから


アクア(思っていないみたいですが、唯ちゃんはワタシを試していますよ・・・でも、それを含めてワタシは唯ちゃんのために頑張りました)


唯(やっぱり、わかるんだね・・・本当にごめんなさい、試すようなことして)


「あはは~!! はははぁ~、ははは・・・うううっ~」


急に笑って・・・泣き出してしまっちゃったよ

また、あたし失敗してしまったかな

どうして、アクアちゃんにこんなことしちゃうんだろう??


「・・・ううっ、唯ちゃん気にしないでいいの、ありのままのあなたでいいの」


「アクアちゃん・・・また、あたし泣かしてしまったね」


「うふふ・・・罪悪感を思うなら、ワタシをもっと愛して欲しい」


「え~、もっと?? これ以上愛したら・・・あたしはアクアちゃんしか見れなくなるよ~!!」


って、それがアクアちゃんの目的だったりして・・・

あたしがまだ完全な独占じゃないのが、イヤなんだね

でも・・・今は仲間もいるから、すべてが終わったらだよ!?

アクアちゃんだけをあたしが想うのは、すべてが終わったら・・・

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