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第十五話

~第一章~

第十五話『東京迷宮 ノゾミと光のスカイタワー編 その3』



「皆様、お待たせ致しました・・・スカイタワー攻略なのですが、総力戦となりますわ」


「塔自体との戦闘は未経験なのですが、具体的にどのようにするのでしょうか??」


タワーと戦うって、何なんだろうね??

映像って出るだっけ・・・


スカイタワー(田無タワー)・・・電波塔って

東京タワーとかと同じってこと??

少し前にできた、スカイツリーとも違うのかな??


こっちのほうが古いのね


アクア(電波塔というのは・・・どのような電波を流していたんでしょうか??)


唯(テレビはないんだよね・・・え~とね、これでわかるのかな)


あたしのイメージで伝わるのかな??

この機械に映像と音声が流れてくるんだよ・・・


アクア(う~ん、仕組みは不明ですが・・・娯楽や連絡とかを配信しているんですね)


ある程度のことは伝わったみたいだけど

やっぱり、全部は無理だったかな


アクア(すいません、地球の科学は情報が不足でわからない部分が多いです)


他の世界の科学のほうがすごい気もするけど

違う世界で違う科学がそれぞれあるんだね~


「こちらから、攻撃を仕掛けないと・・・戦闘が始まらないみたいですわね」


「攻略の意思を示さないといけないということですか??」


「そのようですわ・・・ノゾミのスキル限定となります」


光属性のノゾミさんが攻撃すると

戦いが始まるんだね


「弱点は闇属性なので、後はひたすら攻撃あるのみですわ~!!」


「グリーン様・・・大雑把過ぎませんか??」


「単純にHPの高いだけの塔ですわ・・・遠距離被弾さえ気をつければ問題ありませんわよ」


何か簡単そうに思えるんだけど

こういうのって、逆に難しかったりするよね

でも、ノゾミさんのためにみんなで頑張ろう~!!


アクア(それは、普通にみんなに聞こえるようにでいいかと思いますが・・・)


唯(あ・・・そうだね~アクアちゃんにしかわかんなかったんだ、ふふふ~♪)


普通に話す感覚でアクアちゃんと心で語ってしまうから

何か、違和感なく思ってきて

それに、グリーンさんもノゾミさんもこの流れに普通に入ってくるんだよね

最初は別な時間があるのかと思ってたんだけど

あたしが強く意識していないとダメみたい

でも、すごく疲れるから・・・最近やってないの


「4人いますので、唯ちゃんとアクアちゃん二人と自分とノゾミと二人で左右に展開しましょうか??」


っと、作戦会議の途中だったんだ

何か、アクアちゃん話すと時間とか他の事とか忘れちゃいそうになるんだよね~


「それが無難な分け方かと思います、ワタシも賛成です」


「ノゾミもグリーンとなら、いいよ~!!」


アクアちゃんとノゾミさんはいいみたいだね

あたしもアクアちゃんとなら問題はないかな

緊張しないでできそうだし


「あたしも、その組み合わせでいいと思います~!!」


「唯ちゃんが言うのでしたら、決定でいいですわね・・・では、すぐにでも参りましょうか??」


あれ・・・あたし待ちだったの??

もう、みんな準備してるし

アクアちゃんまで・・・


「唯ちゃんを騙したわけではありません、ちゃんと話を聞いていましたか??」


「え!? あたし、話聞いてなかった?? ごめんなさい~」


う~ん、しっかりと話を聞いていたんだけど・・・

どこかで抜けた部分があったのかな??

わかんないよ~!!


アクア(って、わかってませんでした・・・騙したのはワタシです、すいません)


唯(アクアちゃん?? どういうこと!!)


あたしのわかんないに付き合ってくれたのかと思ったんだけど

違うみたい・・・どう説明してくれるのかな??


アクア(流れで話してしまいました、すぐにはグリーン様の意図を理解できていなくて)


唯(って、あたしに対してではなくて自分に言い聞かせた感じだったの!!)


アクア(少し違いますが、唯ちゃんが思うなら・・・それでいいです、ワタシが全部悪いんです)


唯(別にいいよ・・・心が繋がっているんだから、隠し事はできないんだよ)


アクア(あ・・・ワタシを試しましたか?? ううん、唯ちゃんはそんな事・・・)


唯(ふふふ・・・どう思いますか?? アクアちゃん)


あたしの悪い癖みたい

どうして、アクアちゃんを少し意地悪したくなるんだろう

短い付き合いで、もう何回これをやってしまったんだと

また、アクアちゃん泣いちゃうかな・・・


アクア(大丈夫です!! ワタシも耐性くらいできますから、でも・・・唯ちゃんなら、ワタシに意地悪してもいいんです、恋人同士の戯れだと思いますから)


唯(戯れって・・・こんな感じなの?? アクアちゃんがいいなら、あたしもいいのかな??)


何か、まだよくわかんない・・・

それもだけど、今はこれからの戦いに気持ちを持っていかないとダメだよね


「準備できましたら、作戦をお話しますわね??」


「ノゾミは、準備できました~♪」


「もう少しお待ち下さい・・・」


「あたしは・・・」


準備と言っても

着替えくらいで

特に何をすればいいんだろう


アクア(戦闘に関しては、デバイスでほぼ網羅できますので・・・ワタシも着替えくらいですよ)


唯(グリーンさんもノゾミさんも特に準備とかないよね??)


アクア(装備にギミックがあるくらいで、基本的には着替えだと思いますよ・・・)


「準備できたみたいですわね・・・それでは、戦闘の概要からお話しますわ」


グリーンさんは本当に心を読むスキルを持ってると思うんだけど

無いと言ってたけど

実は隠してるんじゃないのかな・・・

どうやったら、わかるんだろう~??


アクア(女神になれば、わかりますよ・・・それまで、辛抱です)


唯(う~ん、わかった・・・我慢するよ~)


割り込みから、相手の気持ちを察して話すところから

グリーンさんはかっこいいです


「塔の最大射程外から、ノゾミに攻撃してもらいます」


「は~い!! ノゾミ頑張りま~す!!」


「そうしましたら、戦闘開始となりますわ・・・」


「そうですね、それでどのように距離を詰めるのですか??」


「自分が3人担いで、塔の真下まで移動しますわ」


「あの移動するんですか??」


思わず聞いちゃった

森の遺跡からこの街に移動した

瞬間移動みたいな速度で・・・


「唯ちゃんは、苦手ですか・・・感覚的には、問題はないのですが??」


「それでしたら、ワタシがスキルで対処します!!」


「では、お願いしますわ・・・一気に距離を縮めておきたいので」


時間が早いほうがいいんだね

アクアちゃんに任せれば、あたしも安心できるよ・・・


「自身の足元へはむやみに攻撃はできないと思われますわ、ですからできるだけ早く塔の下へ向かいたいのですわ・・・なので、自分の高速スキルを使わせて欲しいのです??」


「概要はわかりました、それで後はひたすた攻撃ですね??」


「はい・・・皆様の攻撃をできるだけサポートできるようにしたいですわ」


ノゾミさんが攻撃をして

グリーンさんがみんなを連れて高速移動

塔の下でひたすら攻撃


これが、作戦ってことだよね


デバイスに登録されたよ

これって便利だよね

ケータイ以上に使いやすいし

慣れれば、この方が色々面白いし

眼鏡もオシャレでデザインも素敵だから


それに・・・アクアちゃんとも心で繋がれたし


アクア(作戦の進行度も表示されるから・・・わからなくなったら、参照にするといいですよ)


唯(うん・・・でも、アクアちゃんに聞くからいいよ~♪)


アクア(・・・わかりました、できるだけ答えるようにします)


唯(あ~!! 攻撃中とか、危ないよね・・・無理のないようにするね??)


アクア(いえ、気にせず・・・です、唯ちゃんのペースで構わないですよ)


唯(嬉しいけど・・・あたしもアクアちゃんの邪魔したくないから)


光属性の遺跡の上にある塔

エリアボス:スカイタワー(光属性)

戦闘力:2,500,000

有効射程:半径1キロメートル


250万って何!?

倒せるの、こんなの~??


「唯ちゃん・・・4人いますわ、総力戦で協力して倒しましょう~!!」


「唯さん・・・そうですよ、皆さんで頑張りましょう~!!」


「唯ちゃん・・・大丈夫です、勝てますよ!!」


何か、みんなであたしを見てる??

そして、やる気に満ちています!!

そうだよね・・・一人で戦うわけではないんだもん


「うん・・・使えないリーダーかもしれないけど、あたしも頑張るよ~!!」


「そんな事はないですわよ・・・本当の強さを持っている唯ちゃんですから」


「はい、唯ちゃんじゃなければ・・・ワタシも頑張れません」


「そこまでのカリスマ・・・ノゾミのお仕えするフォーディ様にも匹敵するかも~??」


フォーディ様って、誰だろう??

あたしと同等ってこと・・・う~ん、相手に何か悪い気がします

こんなあたしと比べるなんてね・・・


アクア(フォーディ様は、ノゾミ様の信仰される神様のお名前です・・・それだけ、唯ちゃんが凄いってことだと思いますよ、ノゾミ様もわかっていますね~唯ちゃんの素晴らしさを・・・)


唯(神様と同じって・・・あたし、恥ずかしくなってくるよ~!!)


アクア(今はまだ、実際に女神になっていないから・・・仕方ないですよ)


実際も何も、あたしがそんな風になるとか・・・

あるのかな??

でもでも、やっぱりおかしいよ~??


何か、戦いに集中できなくなってくるじゃない!!

もう少し普通に対応してくれないかな・・・


「グリーン様・・・あの、すいません・・・なんですが??」

「・・・はい、わかりましたわ・・・注意いたしますわね!!」


あれ・・・アクアちゃんの声が聞き取れなかった??

心でも反応してなかったし・・・これって何!!


アクア(あ・・・ごめんなさい、バレてしまいましたか??)

唯(どういうこと!!)


アクア(心配させたくないかと思い、グリーン様との会話を遮断できるようにしたんです)

唯(・・・それって、ナイショってこと!!)


アクア(時間差で、唯ちゃんにも伝わるんですが・・・)

唯(その場では教えてくれないの??)


アクア(すいません・・・)

唯(アクアちゃんが考えたことなら、いいけど・・・でも、ちょっと悲しいかも)


アクア(ううっ・・・本当にごめんなさい!! もう、しません)

唯(無理にやめなくてもいいよ)


アクア(ワタシを含めて、グリーン様もノゾミ様もライン様の指示で最初動いていたから・・・唯ちゃんに関して特別扱いだったんです、だからその影響があるので)


唯(それで、みんながあたしにそうやって接してるんだ・・・)


アクア(唯ちゃんが少し嫌みたいだったので、さっき普通に接して欲しいとお願いしました)


な~んだ・・・それで、あたしにナイショにしたかったんだね

でも、急に態度変わったら・・・あたしも困惑するよ??


唯(無理に変わらなくてもいいのに・・・一緒にいれば、自然に接し方とかわかるじゃない??)

アクア(・・・すいません)


唯(いいよ、あたしを思ってのことだし・・・アクアちゃんらしいもん~♪)


「グリーンさん・・・無理に変更とかいいからね、あたしに合った対応をしてくれればいいから」


「うふふ・・・最初からそのつもりですわ、アクアちゃんの優しさを無駄にしたくなかったから」


「よかった~♪ アクアちゃんも愛されてるみたいだね??」


「もちろんですわ・・・5人目も含めて、全員と仲良くと思ってますの!!」


5人目・・・そういえば五大宝石って言ってた!?

あと1人もこれから加わるのかな・・・


「ノゾミ・・・もう、攻撃始めてもいいのかな~?? グリーン・・・ねぇ??」


「あ、はい・・・唯ちゃん、話は終わってからしましょうか??」


「うん!! じゃあ、作戦始めよう~!! ノゾミさん~お願いします!!!」


よし、何か本格的な冒険って感じがしてきたよ~!!

デバイスで確認してみるね・・・


システムログ:ノゾミ・光属性コントロール解放中(レベル15)

システムログ:ノゾミ・スキルスタンバイ充填開始

システムログ:ノゾミ・長距離砲【スターライト】(レベル15)展開

システムログ:ノゾミ・戦闘力1,000,000

システムログ:ノゾミ・充填完了

システムログ:ノゾミ・ターゲットロックオン【光の塔・スカイタワー】固定

システムログ:ノゾミ・長距離砲【スターライト】(レベル15)使用


「スターライト レディ オープン~!!」


ノゾミさんが塔に向けて、スキルで攻撃をするよ・・・

戦闘力100万って~すごすぎるよ~!!

それに、眩しいくらいに光ってるよ・・・ノゾミさん??


「行きますよ~!!」


眩しい光が、一気に塔へ飛んでいった??

調布から田無ってどのくらいの距離あるのかな・・・

光って速いんだね、一瞬で向かって行ったよ


システムログ:ターゲットヒット【光の塔・スカイタワー】被弾


当たったみたいだね

じゃあ、すぐに移動するんだ

グリーンさんにしがみついたよ!?


アクア(唯ちゃん、ワタシのスキルで緩和しますから・・・)

唯(うん・・・お願いね?? アクアちゃん)


「間髪入れず移動ですわ・・・」


と、もう塔の前に移動していた・・・!?

少しクラっとしたけど、アクアちゃんのおかげで問題はなかった


「グリーン様はパッシブで連続攻撃をもう開始しています、ワタシたちも攻撃に参加しましょう??」


「うん、アクアちゃん頑張ろうね!!」


「ノゾミは・・・次、防御以外・・・少し動けません」


あれだけ凄いスキルだもんね

グリーンさんに任せて、あたしとアクアちゃんが反対側に移動だ~!!


アクア(使えそうな火属性のスキルをセットしてありますので、デバイスで見ながら攻撃をしてみて下さい・・・唯ちゃんのペースで構わないです)


唯(ありがとう、アクアちゃん・・・やってみるね??)


いつの間に、そんなことをしてくれたの??

本当に助けてもらってばっかりだね

でも、あたしも役に立てるなら・・・頑張るよ~!!

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