第十四話
~第一章~
第十四話『東京迷宮 ノゾミと光のスカイタワー編 その2』
「はじめまして・・・ノゾミといいます、よろしくで~す☆彡」
「あたしは、三紅 唯です・・・よろしくね~ノゾミさん!!」
「アクア=ランスロットです、よろしくお願いします・・・」
初めて同士、ご挨拶をしたよ~♪
ノゾミさんの髪・・・ダイヤみたいに輝いているの??
これって、何色って言うんだろう・・・
銀でもないし、白でもないし
透明とも言えないし
アクア(ダイヤモンド色でいいのではないですかね・・・ノゾミ様の体内宝石がそうだから)
唯(うん・・・アクアちゃんが言うなら、それでいいね・・・わかりやすいし~♪)
ということで、ノゾミさんの髪はダイヤモンド色に決定です
勝手に決めてしまったけど・・・本当の色は聞いてみる!!
アクア(・・・そうですね、わかっていましたけど少しだけ虚しいです)
ごめんね、二人だけのときはダイヤモンド色ってことにするから
でも、ノゾミさんがどう思っているかを知るだけね??
「ノゾミさんの髪って、何色なんですか・・・すごく素敵で不思議な色してるから??」
「髪の色ですか・・・う~ん、そうですね・・・何だろう、ノゾミわかりません!!」
あれ・・・どういうこと??
自分で髪色がわかんないって・・・
「ノゾミはこんな感じですわ、ちなみに髪色は自分も不明です・・・ダイヤ色とかでいいのではないですかね、覚醒すると宝石の色と同化しますから・・・唯ちゃんもルビー色になりますわよ」
「あたしの赤い髪も輝きが出るの??」
「ワタシもサファイアに近い感じになりましたから・・・そうだと思いますよ」
ん~でもノゾミさんって
遺跡まだ終わってないんだよね??
何で、もう輝いてるの・・・
「ダイヤモンドは、基礎段階で既に覚醒と同等の輝きと能力を保有している・・・でしたわよね??」
「え・・・ああ、そうでした・・・多分、ノゾミは詳しくないので~♪」
これって、あたしよりも・・・
深くは考えないようにしたほうがいいかも
一応、年上みたいだし
グリーンさんの仲間ということで
ノゾミさんもあたしの仲間となっているみたいで
基本情報が登録されていて
今、見たら・・・
16歳って書いてあった
高校生ってことかな・・・地球で言えば??
多分、他の場所から来たんだよね・・・
ノゾミ
16歳
女性
光属性 ダイヤモンド保有
レベル15 コントロールクラス
戦闘力120000
12万!?
普通にしてて、この数値って
戦いのときは、どうなっちゃうの!!
アクア(唯ちゃん、しかも覚醒前ですよ・・・100万単位もありえます、光属性は上位扱いですから)
唯(100万!? 上位って、そんなにすごいんだ??)
アクア(光と闇は、六属性でも特殊で単体でも下位属性複合並みの強さがあると言いますし)
唯(下位って、火・水・風・土だよね??)
アクア(はい、ワタシ・唯ちゃん・グリーン様が一斉に攻撃をしてもノゾミ様を倒せないと思えば)
唯(わ~!! すごいんだね・・・女神にも勝てるのかな??)
アクア(それは、無理だと思います・・・女神とは基本的な差が大きすぎますから)
唯(じゃあ、ラインさんが一番だね~♪)
アクア(最近・・・ラインさんを気に入ってますよね!!)
唯(うん・・・あたしの目標だからね、性格以外は目指すって決めたの)
アクア(ふふふ・・・少し安心しました、性格以外は本人には言わないようにですよ!!)
唯(あ・・・多分、この会話もわかってるから、無駄かも~♪)
アクア(何でそんなに楽しそうなんですか??)
唯(強い人と知り合いだって、思うと嬉しくなってくるの~♥)
アクア(それは、ワタシも含まれているんですか??)
唯(アクアちゃん・・・う~ん、どうなんだろう・・・)
アクア(・・・そうですか、もういいです!!)
あ、怒らせてしまったかな
アクアちゃんは強さじゃなくて
恋人としてだから、それ以上な意味なんだけど
ちゃんと伝えたほうがよかったかな・・・
ごめんね、アクアちゃん
アクア(唯ちゃんは卑怯です・・・いつも、ワタシの心を混乱させて・・・もう、虜だから今更ですけど)
唯(アクアちゃんは、あたしの虜なんだ~♥ じゃあ、特別な関係でいいよね??)
アクア(既に特別な関係だと思いますから、構わないです~♥)
ノゾミさんは、かなり強いみたいだから
これからの冒険は楽になるのかな・・・
でも、グリーンさんが言っていた【ドジっ娘】が気になる
逆に危ない冒険になったりしてね??
「グリーン・・・これが光の遺跡の概要ですよ??」
「スカイタワーですか、塔自体がボスみたい・・・厄介ですわね!!」
スカイタワーって、そんな塔あったっけ??
オリジナルかな、空中庭園も小金井にはないもんね
それにしても、塔自体がボスって
あたしたちは塔と戦うの??
アクア(そのようですね・・・光属性のボス、倒せるんでしょうか??)
唯(そうだよね、どうなんだろう・・・やってみるしかない!! なんてね~♪)
アクア(気楽な感じですか・・・唯ちゃんの恐れを知らないのは凄いと思います)
唯(自分でもよくわかってないんだよね・・・流れに逆らうことなく進む感じなのかも)
アクア(う~ん・・・)
考え込んでいるのかな、そのあとしばらくは黙ってたから
その間、グリーンさんとノゾミさんの話を聞いていたよ
「ノゾミがメインで攻撃を行う事となりますわよ、いいですわね??」
「うん、ノゾミの解放だからね・・・自分が頑張るのは当然だよ!!」
「できる限りのサポートはしますわ・・・ね、唯ちゃん??」
急にあたしに聞いてきたから、びっくりしてしまって
どう答えていいのか、わかんなかったけど
「あたしでも、役に立てるのかな~??」
「唯さんもアクアさんもノゾミよりもしっかりしているみたいだから、こちらこそ足でまといにならないように、しっかりとサポートをお願いしたいです~!!」
「頼りにされているみたいですよ、ワタシも唯ちゃんも・・・」
あたしよりもしっかりしてそうだけど、強さもあるみたいだし・・・
怖がりにも見えないし、控えめな性格??とも思えないし
あ・・・ドジっ娘って冗談じゃなくて、本当だったりして??
アクア(グリーン様が冗談を言うような方には思えませんので、ノゾミ様に対しては本気でサポートを必要とするかもしれません・・・)
唯(それはそれで、嫌だなぁ・・・)
アクア(唯ちゃんがこの組のリーダーですから、ワタシもご一緒にサポートしますので頑張りましょう)
唯(うん!! アクアちゃんとなら頑張れるよね、多分・・・)
アクアちゃんが不安ってことじゃなくてね
ノゾミさんをサポートできるかが、不安なんです!!
アクア(それに関しては、ワタシも否めませんが・・・唯ちゃんとなら大丈夫だと思っています!!)
唯(アクアちゃんがそう思ってるなら、あたしも大丈夫だと思うようにするね)
これからのことは、その時になってから悩めばいいよね
今不安になっても何の意味もないから
「ノゾミの集めたデータを解析し、すぐにでも討伐プランを作成しますわね??」
一人、部屋を出て行ったグリーンさん
ノゾミさんは連れて行かないのかな??
「あ・・・唯ちゃん、ノゾミの世話をお任せ致します・・・それでは~(^_-)-☆」
「え、あ・・・ちょっとグリーンさん??」
何か任されちゃった!?
やっぱり、ドジっ娘は本当なんだろうか・・・
一人でって、う~ん??
「グリーンはいつも、ああなんです・・・ノゾミが邪魔ばっかりしてしまうから、(*´・ω・`*)グスン」
可愛い表情で拗ねています
年上には思えない、愛らしい感じです
アクアちゃんと一緒に妹の世話をする気分です
アクア(同じことを思っていました・・・まあ、ワタシは遥か年上ですが、気持ち的には唯ちゃんと同じだと思ってますので)
唯(年齢に関しては、深くは追求しないから・・・アクアちゃんはたまに怖いから)
アクア(自重します・・・自分でも気にしていますので)
「グリーンさんのプランが完成するまで、お互いのことをもう少し話しましょうか??」
「はい・・・そうですね、ノゾミもお二人のこともっと知りたいです!!」
「ワタシもあなたのこと、興味あります・・・色々聞きたいです」
アクアちゃんもノゾミさんには興味あるみたいだね
どんなことを聞きたいんだろう・・・先に聞いていいよ~!!
同じ質問だったら違うのにするからね??
「ノゾミ様は、唯ちゃんを初見で・・・どう思いましたか??」
って、アクアちゃん!?
何を聞いてるのよ~!!
何で、あたしのこと聞いてるの??
「唯ちゃんですか・・・?? こちらの方ですよね~!!」
ノゾミさんに見つめられてる
距離が近いよ~!?
そんなにじっと近くで見られると、恥ずかしくなってくるよ~
「ノゾミ様!! 近すぎませんか?? 唯ちゃんが困っていますよ・・・」
「ん~?? そう、ごめんなさい」
ドキドキしたよ~
キラキラしたノゾミさんがあんなに近くで・・・
アクアちゃん、ありがとう~!!
アクア(唯ちゃんは誰にも渡しません!!)
唯(ははは・・・独占されてる~、あたしはアクアちゃんのものよ~♥)
何かあたしのテンションが面白いことになってるよ~
これって、あたしが浮気しているってこと??
どうしよ~アクアちゃん・・・
アクア(どういうことですか・・・ノゾミ様に見つめられて、気持ちが揺らいだんですか??)
唯(あたしだって・・・わかんないよ~!!)
アクア(多分、ノゾミ様は唯ちゃんに気持ちはありませんよ・・・)
唯(そうだと、あたしもいいんだけど~はっきりとしたいから)
二人でソワソワしていると
割り込むように、ノゾミさんが入ってくる
「唯さんは、可愛いと思いますよ・・・それだけです」
アクアちゃんの質問の答えだ・・・
普通に可愛いって思われてる、それだけだって
若干だけど、ショックなのは何だろう
でも、アクアちゃんの言うように気持ちは・・・あたしにはない感じだね
「では、次の質問をいいでしょうか??」
「はい~♪ どんどん、シテシテ~☆彡」
淡々とアクアちゃんの質問が続いているよ
それにノゾミさんも淡々と答えている感じ
何か・・・面白くない!!
あたしの用意してた質問も全部出ちゃったし~!!
もうぅ~いいや・・・
アクア(すいません、唯ちゃんとノゾミ様を仲良くするわけにはいきませんので・・・話す時間を作らないようにしてしまいました)
唯(あたしも、普通にお友達くらいにはなりたいんだけど・・・それもダメなの??)
アクア(いえ・・・そういうわけではないのですが、親密な間柄となりそうな感じがしましたので)
唯(ノゾミさんはグリーンさんとそうなるんでしょ?? だったら問題ないじゃない!!)
アクア(すいません・・・普通にワタシが興味を持ってしまいました、唯ちゃんに対して申し訳なく思います・・・うううっ!!)
あれ・・・アクアちゃん、泣いちゃった!?
もう~!!
すぐに泣くよね・・・あたしが悪いみたいじゃない~??
唯(泣かなくていいですから、あたしは別に怒ってないから・・・それに、興味を持つのは悪いことじゃないから・・・あたしも知りたいことあったし、ね・・・だから泣き止んでよ??)
アクア(・・・はい、すいません・・・ワタシすぐに泣いてしまいますね、気丈にしないとと思ってるんですが、昔から泣き虫で・・・すぐに泣いてしまうんです)
強くと思って無理してるんだね
あたしが、そこま守ってあげないといけないかな
アクアちゃんには色々と助けられてるし
ここでなら、あたしの前だけなら、いくらでも泣いていいから
無理に泣き止んでって、言わないようにするね??
アクア(ありがとうございます、唯ちゃん・・・こんな泣き虫なワタシを支えて下さって)
唯(恋人同士、支え合って行こうよ~!!)
どのくらいの時間が過ぎたのかわからないけど
最初、アクアちゃんだけだった質問も
あたしに対してノゾミさんがしてくるようになって
3人で楽しく、お喋りしてました・・・