第1部:第5話:『新しい仲間?』
なんだかその内サブタイトルが重なりそうです^^;
俺は急いで犬神の所へ向かった。
俺「なん・・・」
桜「すごぃ・・・」
そう言うしかなかった。
犬神の薄い碧色の機体と相手の黒く重そうな機体が戦っていたがその戦いが
凄かった。
犬神「我は呼ぶ!出でよ風の精よ【カマイタチ】」
轟「我を守る鉄壁の壁よ今こそ姿を現せ【アース・ウォール】」
と犬神と轟が短時間で詠唱をすると風が舞いそれを土で出来た壁が遮る
そして休む暇なく
犬神「風の精は新たなる風を呼ぶ【ソニックウェーブ】」
轟「鉄壁の壁は最強の武器となり相手を貫く【アース・スパイラル】」
と連続で詠唱をする
すると先ほどとは比べ物にならないほどの風が舞い上がり
風の刃と土の矛がぶつかり合い
衝撃と共に散った。
桜「複合詠唱・・・」
俺「なんて奴らだ複合詠唱なんて上級手段を普通に使ってやがる・・・」
複合詠唱とは最初にすぐに発動する魔法を発動する
もちろん詠唱が短いので威力はさほどないが
そこから引き続き詠唱を唱える
するとさっきの分の詠唱も含まれているので上級クラスの魔法を隙なく出す事ができるのだ・・・
では誰でも使えるのでは?と思うが戦いの最中詩を1つ思い出すだけでも困難なのに
2つ合わせるなんてパートナーとよほど息があっており
さらに魔法を発動する精神力がよほど高くないと出来ない芸当だ。
俺「犬神がなんで逃げろと言ったか分かった」
桜「えぇこれほどの敵と戦えば生きて帰ることが難しくなりますから・・・」
と正直圧倒されていたが
俺も桜もいつまでも見ているわけにはいかない
俺「だけど俺達は・・・」
と言って続きを言おうとすると
桜「いつまでも見るわけにはいかない
ですよね?
分かっています 行きましょう煉次様」
そう言われて俺は『あぁ』と言って詠唱を開始した
『我の名の元に荒ぶる炎を身に纏いし誇り高き龍よ!
その御力今こそ我の前に現れ出でよ!
業火の炎に焼かれ灰塵となれ!
【ファイヤー・ドラゴン】』
と詠唱が終ると同時に俺の剣に龍の姿が浮かび上がる
俺は剣先を黒い機体に合わせ突進した。
ゴオォ・・・
と言う音と共に物凄い速さで移動する
ガギン・・・
と音がしたがかすっただけだった。
しかし威力は凄まじくかすった部分から物凄い煙が出ていた。
そして俺の通った道もまるで焔龍が通ったかの様に炎の道が出来ていた。
轟「な!かすっただけなのにこんな威力だと!」
氷「右腕損傷率80%
右足損傷率67%を超えています・・・」
轟「そんなにか・・・傷は大丈夫か?」
氷「なんとか・・・」
犬神「アレの未完成版が俺達を襲ったアレか・・・
恐らくアレでもまだ未完成だろうがなんとも凄いな・・・」
シャルン「まだ精神力が安定してなから上級魔法を抑えられてないから
抑えたらとんでもない事になるよ」
と副隊長クラスの二人を驚かせながらの登場
もちろん俺には聞こえていない。
俺は犬神に通信を開き
俺「手助けする!」
と言った犬神は「あぁ止めをさすぞ!」
と言って前へ出た。
俺もそれについていき
犬神が切りかかるが左腕で止められた。
続けて俺が切りかかるがこれも止められ
低い声で『残念だったな』と聞こえたが
俺「それはこっちのセリフだ」
と言い返したすると
ザン・・・
と音がし機体足と手が切られた。
そう犬神が切ったのだ。
そして黒い機体は光に包まれ元に戻った。
するとそこに筋肉がムキムキの黒髪の男の人がアチコチから血を出しながら倒れていた
俺と犬神は刀神機を直し男の所へ向かった。
犬神「轟すまん・・・」
轟「気に・・・するな
確かに今の政府は少しおかしい
新しい刀機が出来てからさらにおかしくなっている
今後の世界が見れないのが少し惜しいがお別れだ・・・
すまんが氷牙の世話を見てやってくれ・・・頼む」
と言って息を引き取った。
すると青い髪の15歳くらいの女の子は
ポタリ・・・
と一筋の涙を落とし消えた
そして剣が地面に刺さっていた
犬神「あぁ・・・じゃあな
轟・・・」
そう言って剣を抜き収めた
俺「それはどうなるんだ?」
犬神「俺はDNA・・・遺伝子が適合しないから俺は刀を持てるだけだ
この刀の覚醒者になれるのは遺伝子の適合が合っている人間だけだ」
俺「それまではさっきの女の子は出てこないのか?」
犬神「そうなるな・・・」
と言って俺がさっきの剣を触ると光りさっきの女の子が出てきた。
俺「え?え?」
と混乱していると
氷「私の名前は氷と言います」
と自己紹介された。
犬神「な・・・『二重契約』?」
氷「いえ違います契約ほどの適合は持っていませんが私を呼ぶくらいのほんの少しの適合
があったので出てきました」
と言われて犬神は納得した。
俺はとりあえず(旅をする仲間が一人増えたと思えばいいんだよな?)
ととりあえず納得した。