第1部:第4話:『死神』
しばらく後を追いかけると突然止まった。
俺も止まり犬神の横に並ぶ
すると犬神が通信を開き
犬神「そこから少し覗いてみな」
と言われて少しだけ覗いた。
すると此処は崖のようでほぼ90度の壁の上から見ている感じだった。
そしてその奥には見覚えのある刀機が30機ほど
そして見覚えのない刀機のような物が5機ほど
そして直感だが刀神機が1機
俺は覗くのをやめ
また犬神の横に並んだ
俺「で?こいつらがどうしたんだ?」
と言う中犬神は
犬神「7番隊の副隊長の【轟】か・・・」
と呟いていた。
犬神「おい!煉次雑魚は俺が片付ける
いいか?あの刀神機が来たら逃げろ
来るまでは見覚えのないあの刀機を潰していけ
いいな?」
と言って進んでいった。
そして最後に
犬神「俺のことは気にするな
いいか?本気で戦えこれは修行じゃない
戦場だってことを頭に叩き込んどけ!」
と少し怒鳴ってからまた歩き始めた。
犬神「俺は12番隊副隊長 犬神 恭介だ」
と通信をオープンにして話した。
オープンにするって事はスピーカーで話しているような状態だ。
轟「ほぅあの流銀隊長の部隊の奴か」
と返答があった。
そして犬神は轟と奥へ消えていった。
そして目の前には計35機の刀機だけが残った。
俺は崖の上から詠唱を始めた。
俺「龍の炎は業火の炎
今こそ業火の炎は断罪のために吹き荒れる!
【ファイヤー・ブレス】!」
と言って刀を掲げる
すると炎が刀に纏わり
俺は下に降りたと同時に刀を横に振った。
すると飛び散った火の粉は突然火の勢いを増し
まるで龍が炎を息を吐いたように周りが炎に囲まれた。
俺「俺の名前は春日 煉次!
刀神機『血龍刃』を操りし者だ!
いざ尋常に勝負!」
と言って俺は自分の戦いを始めた。
俺「まずは1体目!うぉら2体目!」
と最初は数えながら戦っていたがもう何体倒したか忘れた。
俺「桜 大丈夫か?」
と聞くと
桜「各機関問題ありません
ダメージも5%にも達していないので大丈夫です」
と返事が来た。
俺はそれを聞くと安心しまた前をみた。
そこには見た事のない刀機が5機
俺「あいつら新型か?」
桜「恐らくは少なくとも刀神機ではありません」
とやり取りをしていると突然構え撃ち始めた。
俺は直感で(これはガードじゃやばい)と感じ避けた。
すると後ろで爆発し山済みだった刀機の跡が消えていた。
俺「おいおい嘘だろ・・・」
桜「そんな・・・戦艦クラスのレーザー銃なんて・・・」
馬鹿げたほどの威力の高い遠距離砲を相手は使って来た。
そして一体が撃ち終え充填している間にまた違う刀機が撃って来る。
そしてまた撃ってくる・・・
近づけないし何もできない完璧と言わざるを得ないコンビネーションだった。
俺「たしかこの戦法
えぇっと大昔の織田・・・」
桜「織田信長の足軽部隊のような戦い方ですか?」
俺「そうそれ!」
と会話をしながらも避ける事を最優先している
そして5体目打ち終えた瞬間一瞬だけ隙が出来た。
俺は1体目ではなく2体目を狙った。
ズガン・・・
という音と共に縦に2つ別れた刀機
そして俺は休まずに刀を出したまま一回転した。
すると横に2つに切れた刀機が2体
そして4体目に突っ込み真ん中を突き刺した。
俺「これで4体!お前でラストだぁ!」
と言って俺は走りながら斬り抜けた。
少し静寂が訪れた後・・・
ドカン!・・・
と爆発する音が聞こえた。
桜「周囲に敵影なし
敵殲滅しました。」
俺「桜お疲れさん」
桜「煉次様こそお疲れ様です」
と呑気に会話をしているが
大量の残骸の中俺と桜の紅い機体がまるで死を運んで来たかのように立っている。
そしてその中もう命も長くない隊員が最後の気力を振り絞り本部へこう伝達した・・・
『死神が・・・死・・神が・・・』
しかしこの通信を俺も桜も知るわけもなく
巨人の中で呑気に話していた・・・