第2部:第19話 『勝者…敗者…』
激戦を制した者…その名は…
桜「いや…ウソでしょ…いや…いや…イヤァァァァァァ!」
犬神…
犬神はまだ辛うじて息がある俺に近づき剣を突き刺した…
ズブゥ!
と音がし俺の体を剣が突き抜け地面に刺さる…
犬神は満足そうな顔をし、その場を後にした…
桜は完全に壊れてしまった…
俺の頭を抱き締め、イヤァ!と叫びながら泣きつづける…
その叫びが聞こえたのかサラと氷が駆けつけた…
両方とも一瞬で状況がわかったようだった…
サラ「そんな…」
とペタンと座りこみポロポロと無言で涙をこぼしだした…
そして、桜は氷を見て…
桜「氷!お願い!今すぐ!今すぐ煉次様を氷漬けにして!」
と言い出す桜…
氷は戸惑いながらも俺を氷漬けにした…
桜「私が生きてるって事は、まだ煉次様が生きている証…」
そう言って桜はゆっくりと氷ごと俺を抱き締めた…
桜「私は煉次様を助けたい…その為なら何だってする…」
そう呟くと桜の体が光りだす…
氷「桜さん!それは!」
と止めようとするが…
桜「来ないで!煉次様は…私の全て…煉次様の居ない世界なんて…あって無いような物…」
と氷を近づけなかった…
そして…俺は光の玉となって桜の中に入った…
桜「少しの間…ここにいてください…」
と胸に手を当て、呟いた。
氷「あなたは…そこまで煉次さんを…」
桜「私は…神々の知識があると言われる聖域の図書館を探すわ…」
と言って歩き出す…
サラ「そこに…煉次を行き返らせる方法があるのね?」
桜「えぇ…恐らく…」
サラ「ならついて行くわ…私も煉次を助けたいから…」
氷「サラ様…分かりました…行きましょう!」
と三人は聖域の図書館を探す事にした。
その前に煉次の両親が無事かを確かめるために町へ向かった。
町は炎に包まれ、叫び声や泣き声がそこら中から聞こえる中、
煉次の両親は研究所の前で研究員達と話していた…
どうやら無事のようだ…
まずはどんな小さな情報でもいいので煉次の両親に聖域の図書館について聞いて見る事にした…