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神々の御剣  作者: 神聖龍
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第2部:第17話:『続・激戦』

ザァー

と雨は止む気配もなく振り続ける。

その中、俺と犬神はジリジリと近付き相手の動きを見ていた。

そして、

シュッパ

と音がすると俺と犬神の位置は正反対の場所に移動し衣服が少し切れていた。

俺(このままじゃ勝負がつかない…)

と判断し俺は犬神に近付いた。

すると、予想通り剣が動きだす。

俺は一気にスピードを上げ懐に潜った。

そして、剣を振った。

サク…

と音がして俺と犬神は後ろに下がる。

犬神は横腹から血が流れ、俺は足から血が流れていた。

犬神は受ける瞬間に俺に切りかかったのだ。

そして、俺が前を見ると犬神が突っ込んで来ていた。

俺は体を捻り辛うじて避けたが…犬神は上を脱ぎ俺の首を絞めてきた。

俺は『グゥ…』と唸りながらもがいた。

そして、俺はとっさに剣の鞘を後ろに突きだした。

すると、丁度溝に入り相手の絞めが一瞬ゆるんだ。

その瞬間に犬神を蹴り飛ばした。

俺は『ゲホゲホ』と少し咳をだして犬神を見た。

犬神はゆっくりと立ち上がり落ちた剣を握って俺を見た。

俺も剣を構え目の前にいる人間を完全に敵と思い始めた…

俺は雨でビショビショになっているが関係ない…いや、濡れていること事態、気付いていない様子で戦っている。

ガキン!ギギギ…

と剣と剣を合わせ同時に右で殴る。

ドゴォと鈍い音と共にズザザァと後ろへ吹き飛び、『ペッ』と口の中の血を吐きだす。

雨は激しさを増し更に強く打ち付ける。

まるで、俺達に無視されているのを怒るかのように…

しかし、俺達にそんな事は関係ない…

今、見えるのは相手だけ…

そして頭の中には『勝つ』の二文字だけ…

二人はただ、今出せる力を全て出して戦っている。

ザク!

と犬神の肩に剣が深く入る。

しかし、犬神は距離を離し、衣服を破り傷口を塞ぐ。

全く無駄のない両者の動き…これが生死を賭けた本当の戦いなのだろう…

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