第2部:第15話:『洗脳』
研究所に着いてからは暇ばかりだ。
俺の母さん達が刀神機の動力源の・・・確か・・・
P−LINKシステムとか何とか言っていたような・・・
とりあえず、そんな専門用語ばかりで俺と桜は、
実験・・・実験・・・実験・・・実験・・・
俺「だぁ〜〜〜!!!もう!」
遂に切れた・・・その時、
遥「煉次、もういいわよ。
桜ちゃんと上でイチャイチャしてなさい」
と満面の笑顔で俺に言って桜の方へ行く。
俺はワナワナと拳が震えていたがすぐに収まり、
俺「やっぱり、母さんには勝てないか・・・」
とぼやいた。
その頃、母さんは桜に『息子をよろしくね』と言っていたらしい・・・
その頃、犬神は流銀に連絡を取り今日、会う事になっているので少し違う場所に行った。
犬神は待ち合わせをした森に着いた。
すると、流銀は既にいたので
犬神「お久しぶりです。流銀隊長。
待てせてしまいましたか?」
と挨拶をした。
その瞬間・・・
キィィィィン
と犬神の頭の中で変な音が鳴り響いた。
犬神「う・・・うがぁ〜〜!!!」
と相当、痛いのか犬神は地面を何度も転がったりしている。
その様子を無表情で見ている流銀・・・
いや・・・もしかすると少し笑っていたかもしれない・・・
犬神「ウワァァ〜〜!!あガぁぁァァ!・・・」
と遂には口から泡を吹き出し始めた・・・
そして、犬神は最後の力を振り絞り、こう言った・・・
犬神「隊長・・・グゥ・・まさか・・・洗脳・・され・・・」
最後の言葉を言う前に流銀は『堕ちろ・・・』と言った。
すると、犬神は『ウワァァァ』と一際大きく叫び、ガクンと力を無くした。
そして、少し時間が経ってからムクリと起き上がり
犬神「・・・命令を・・・」
と、何の感情も込めず、強弱すらなく、ただ言った・・・
その時、雨も振っていないのに雷が落ち流銀と犬神の目は光を失っていた・・・
そして・・・それは悲劇という運命の始まりだった・・・