第2部:第11話:『守るべきモノ』
俺が飛行機を見ていると突然、
ピピ!
と電子音がし
桜「敵機確認
数約100・・・いえ200」
と、言われ俺はレーダーを見る。
すると、そこには赤い丸が前方にたくさんあった。
犬神「来やがったぜ!政府の連中だ!」
と、犬神が通信を入れてくる。
そして、俺達は飛行機を守る為に戦闘を開始した。
まずは俺達の機体が早いという事でまずは先に行き殲滅する。
俺はブーストをオンにし相手のど真ん中で止まる。
周りの360°全てを敵に囲まれる。
敵はここぞと言わんばかりに次々に撃ってくる。
俺と桜はただ避けつづけた。
俺「くっ!左前方シールド
右後ろシールド!」
と、俺は避けきれない攻撃を魔力のバリアで防ぐために桜に指示を与える。
俺が、避ければ俺の後ろの敵が流れ弾に当たり潰れた。
桜「敵、残存数残り100」
と、桜が残りの敵を教えてくれる。
俺は刀を構え、『それじゃぁそろそろ行きますか!』と意気込む
が!次の瞬間
ピピ!
桜「後方より敵確認
数200・・・300・・・なおも増大中」
と、レーダーに次々と赤い丸が増える。
俺「っく!とりあえず此処を片付けるぞ!」
と、言い次々切り倒して行く、そして全ての敵を倒し飛行機の所へ戻ると犬神達が戦っていた。
犬神「我が呼ぶは風の刃!【エア・スラスト】!」
サラ「岩石達よ我の声に答えよ!【ロックブレイク】!」
と、言うと犬神からは白い風の刃がサラの下からは岩石が現れ、敵に襲い掛かった。
犬神「っち!倒しても倒してもキリがねぇ」
サラ「こっちもそろそろ限界!一体何体いるの?」
と、苦戦しているようだ。
俺「すまん!」
と、そこへ俺がやっと着いた。
犬神「煉次!もう少しで飛行機は目的地に着く!それまで守ってくれ!」
と、言われ俺は『わかった』と返事を素早く飛行機の近くへ行った。
そして、俺は詠唱を始めた。
俺「我が呼ぶは炎の盾、燃えさかる業火の盾は襲い来る者に牙を向き全てを無に返す!
【ファイヤーウォール】!」
と、言うと血龍刃と飛行機の周りに赤い膜が覆った。
そして、襲ってくる敵の弾や武器がその膜に当たっては弾かれたり、
じゅぅ、と言う音と共に消えたりした。
しかし、こう言った魔法は発動より維持に魔力がかかり、
俺「っく・・・」
と、俺は膝を付く、桜は心配そうな顔をするが、
桜「目的地まで残り1km」
と、残りの距離を教えてくれる。
俺は、汗をタラリと流しながら、ハァハァと剣を杖代わりに立つのがやっとの状況で、
維持の為に使う魔力の性で何だか力が抜けていく感じに襲われ始めた。
桜「残り200m」
と、残りを教えてくれるが俺にとっては正直とても長く感じた。
残り150
俺はドンドン力が抜けていき刀を握る力も失いそうになる。
残り100
俺の視界はゆがみ始め全てがスローモーションのように見え始めた。
残り50
遂に俺の視界が暗闇に包まれ始め、刀を握る力を失い倒れ始める。
残り10
維持できなくなった、魔力の壁はガラスのようにヒビが行き崩れた。
そして、ダ〜ン!っと銃の発砲音が最後に聞こえ、俺の意識が途切れた・・・