第2部:第3話:『直哉の覚醒』
俺はいつの間にか桜を抱いたまま寝ていたようで目が覚めると目と鼻の先に桜の顔があった。
外は明るくなっていて時計をみると7時を指していた。
俺が桜を起こさないようにゆっくり起きると桜が『煉次様・・・』
と言った。
寝言なのだろうが俺は少し悩んでから
また桜がいる布団に入り
俺「今日は特別だからな」
と少し照れながら桜にキスをする。
桜は『ん〜』と嬉しそうな顔を一瞬してく〜と寝息を立てた。
結局起きたのは昼前で
俺が先に起きて少ししてから桜が起きた。
桜は申し訳なさそうに『すいません』と謝るが
俺「気にすんな
それよりもう大丈夫なのか?」
と心配そうに聞くと
桜「えぇその・・・煉次様が近くに居てくれたので」
と恥ずかしそうに言うがそれを聞いている俺が恥ずかしい
俺「と・・・とりあえずもう皆飯食いに行ってるから俺達も行くぞ」
と適当にごまかし桜と部屋を出た。
俺達が食堂に着くともう犬神と氷は食べ終わったらしく新聞を読んでいた。
そしてその横でデザートをバクバク食べているシャルンとサラがいた。
俺と煉華はサラとシャルンの横に座り
俺「おはようさん」
桜「おはようございます」
と挨拶する
シャルン「おはよう桜ッチ 煉次ッチ」
サラ「おはよ〜煉次」
氷「おはようございます煉次様 桜様」
犬神「おう 2人ともおはようさん」
と挨拶が返って来た。
サラが俺の名前しか言ってないのは恐らくわざとだろう・・・
そして俺と桜は食事をとり始めた。
俺と桜はタマゴサンドとカフェオレを取ってきて食べ始めた。
俺「俺はこれだけでいいけどお前はそれだけで大丈夫なのか?」
と桜に質問すると
桜「えぇ私今日はあまり食欲ないので」
と少し俯きながら言った。
恐らく今桜の顔を見れば涙目になっているだろう
俺は『そうか・・・無理するなよ?』と心配そうに言い
食事を再開した。
しばらくして食事も終わり
俺達はホテルから出た。
そして刀神機に乗り俺達は大阪の方へ向かった。
大阪の近くに着いた瞬間俺は寒気を感じた。
とっさに俺は『避けろ!』と叫ぶ。
そしてさっきまでそれぞれの居た場所にレーザーが通り過ぎる。
俺達はそのレーザーを撃った犯人を見つける為に見上げる
そこには太陽の光で少し光っているが黒い機体があった。
それを桜が見た瞬間『あ・・・あ・・・いやぁ〜〜!』
と叫びそれで俺はわかった。
俺「虚狼牙か・・・」
そしてそれは同時に操縦者が美奈子である事を指す
俺と桜の心は完全にバラバラとなり刀神機が勝手に消えた。
そして犬神とサラの刀神機が頑張って戦うが性能と腕が余りにも違い
もうボロボロになっていた。
そして戦場の大阪も火の海となっていた・・・
―ちょいと視点変更―
俺の名前は清水 直哉
大阪のとある学校に通っている現役の高校生だ。
今日も学校で退屈な授業を受け友達と遊び帰りにたこ焼きを食べて帰るつもりだった。
しかし・・・
俺「なんだよ・・・一体何なんだよ・・・」
俺の目の前にはついさっきまで友達だった人の体がバラバラになっていたり
もう人間の原型を止めていなかった。
俺「返せよ・・・俺のダチを返せよ〜!」
と叫ぶと目の前にさっきまでなかった剣が2本現れた。
『私達が』
『あなたの力になります』
と頭に聞こえる俺の中にはもう【復讐】の二文字しかなかった。
俺「力をくれるのか?すまん・・・じゃぁ!存分に使わせてもらうぜ!」
と剣を抜く
そして剣を抜くと目の前に蒼い髪の少女と赤い髪の少女が現れた。
蒼い髪の少女「私の名前は蒼」
赤い髪の少女「私の名前は紅」
同時「あなたのパートナーとなるべき者です」
とゴスロリの服装をした2人の少女が自己紹介する。
そして『剣の名前を・・・刀神機を呼んで』と同時に言われ俺は
『紅月・蒼月』と言った。
すると目の前に青い機体が現れた。
そしてそれに乗り込んだ・・・