第零章 日常の異変
普通の日常を送っていた、高校生のカイ。そんなある日訪れる衝撃の出来事が...
夏真っ只中の5時間目の数学の授業中、黒板にずらりと並ぶ公式と数列。十七歳のカイ(廻)は、退屈しのぎに窓の外を眺めていた。青い空に、ぽつんと浮かぶ白い雲。いつも通りの、どこにでもある退屈で普通の高校の風景だ。
---バキバキッ...
カイは思わず目を細めた。
窓の外、遮るもののない青空の真ん中に、一瞬だけ「黒いひび割れ」が見えた気がしたのだ。ガラスの傷ではない。渦巻き状の雲、雷をまとい、まるで全てを飲み込むような凍てつく空気を放っているようだった。
「おい...トウゴウ!!」
カイは慌てて、後ろの席にいた親友のトウゴウ(東郷)に話かける。
「んだよ今授業中だぞ...」
「空の様子がおかしいんだ...なんか真っ黒くて...それに誰かいるような気が...」
カイがそう言うと、トウゴウは
「なーに言ってんだお前、寝ぼけてんのかぁ?お前って急に面白いこと言い出すよな」
「いやでも確かに...あれ...?」
しかし見上げた空は、さっきまでの様子とは違いいつも通りの普通の空であった
「はいはい、それより今日の放課後、カラオケ行くんだろ?ユウリたちも来るんだから忘れるなよ?」
「...あ、うん」
急な出来事に驚きを隠せないままでいたカイ。
「どーしたお前?もしかしてさっきのこと未だ本気にしてるのか?忘れろ忘れろ、今日も期待してるかんな!いつもみたいにあの曲で盛り上げてくれよ!ユウリにいいとこ見せてやれ!」
「お、おう!任せとけ!」
何度か取り乱したものの、トウゴウに合わせるため僕は冷静になった。
そうだ、あんなのあり得るわけ無い...第一周りの人が誰も気づかないなんておかしいしな。
そう自分に言い聞かせてこのことは忘れることにした。
続きは不定期に投稿しています。
主に週2~4またはそれ以上のペースで投稿していく予定です。




