2話 おばあちゃんの占い (3)
「せっかくの休みじゃ。話し相手がほしいじゃろ。何でも言ってみな。」
「さいきん、ついてないんだ。好きなプロ野球のチームが調子悪いし、花音ちゃんともクラス別れちゃって」
「ふむふむ。なつきは去年から運勢が悪いからのう。来年いっぱいまで今の調子が続くじゃぞ」
わたしはためいきをついて、最後にするつもりで返事をした。
「じゃあ、どうすればいいのかな?」
おばあちゃんの返事は、たぶん決まりきった言葉だと思っていた。ネットで何度も調べたことがあって、辿り着く答えは同じだったから。
『運が悪いと思ってるから、運が悪くなる』
『良いことにも気づかないだけ』
『ネガティブな気持ちが運を遠ざける』
『運はみんな平等』
でも、それって全部きれいごと。
わたしの現実は、そんなふうに片付けられるほど単純じゃない。それだけは、譲れない。
5年生の夏に起きた、まこっちゃんの交通事故。
当時は誰からも詳しいことを教えてもらえなかったけど、ネットで調べて、運転手の不注意だったと知った。
まこっちゃんは、なんにも悪くなかったんだ。じゃあ、なんでなの?
わたしと出会ったから?わたしが好きになっちゃったから?・・・わたしのせいだったの?
答えは出ないまま、自問自答を繰り返す日々が続いた。




