第67話 人類から生まれた人外
「……は?」
「え?」
「ムーノ様.......やっぱり......」
しかし、その場で最も驚いていたのは何を隠そうミルコ本人であった。
「皮膚が切れたのは久しぶり。やるじゃん?」
「嘘だ……ありえねぇ!! 俺の、 俺様の全力の一撃だぞ!!」
―― 巨雷を纏う一撃を、ムーノは異能すら使わずただ腕で受け止めていた。
本来ならば人体が蒸発してもおかしくない超高圧の雷撃。
しかし、ムーノの腕にはわずかに血が滲んでいるだけだった。
「俺様? ただの学生でしょ? 私を誰だと思ってんの?」
「何をしやがった! どんな手品だこの野郎!!」
「何も? あなたの攻撃が弱すぎて、かすり傷しか負えなかっただけ。」
「何だよそれ! ふざけんなよ! そんなわけねぇだろ!!」
その場にいる7人の生徒たちは悟った。
目の前の"少女"が──自分たちの想像の遥か上をいく"最強の怪物"であることを。
「これで分かった? あなたなんて、わざわざ異能を使ってまで相手するほどの強者じゃないの。」
「舐めんなよ、このクソ女がぁぁ!!」
「ダッサ。じゃあ、1つだけお願いする……」
「あぁ!?」
「……死なないでね?」
「!?!?……グハッ。」
── 次の瞬間、ミルコの腹にムーノの拳がめり込んだ。
その一撃は目にも止まらぬ速さで、彼の身体を弾丸のような速度で後方へと吹き飛ばす。
ミルコは延長線上にあった校舎の外壁を粉々に破壊し、数枚奥にある壁に叩きつけられる。
「生きてる? なら、もう一発いっとこっか。」
「ふざけ……ガハッ。」
ムーノは瞬時に間合いを詰め、強烈なアッパーを放つ。
その衝撃でミルコの体はドーム状の結界ギリギリまで吹き飛ばされ、宙へと舞い上がる。
「まだ生きてる。思ったよりタフだね? なら、もう少し力を込めるね?」
「ブフォッ。」
── そして、次の瞬間。
ムーノは跳躍し、宙を舞うミルコの腹部に拳を叩き込んだ。
そのまま彼の体を地面に向かって力強く叩きつける。
「ゴッ……!!」
地面が陥没し、凄まじい衝撃波が周囲の草木をなぎ倒す。
ミルコの肋骨は完全に砕け、血反吐を吐きながら地面に叩きつけられた。
「力の差が分かった? 私はいつでもあなたを殺せた。」
「化け……物が……」
「そうだけど? 私は化け物。生まれながらにして人類種最強なの。異能なんか無くても象を捻り殺せる肉体を持って生まれた怪物。分かる?あんたたちとは......」
――格が違うの――
「ぐぁぁ。」
そしてムーノは、血まみれのミルコの顔を鷲掴みにして持ち上げた。
「たかが異能封じごときで、この私に勝てると思ったの? 雑魚ガキ。」
「がぁぁ頭が!! やめ……」
――すると、その瞬間。
他のSSクラスの生徒たちが一斉にムーノを取り囲んだ。
彼らの周囲には、それぞれが持つ異能のオーラが漲っている。
そのどれもが、ミルコに勝るとも劣らない凶悪な異能ばかりだった。
「先生。そこまでにしてよ〜。ウチらが謝るからさ! ね?」
「それに、いくら先生が人類最強でも異能を封じられた状態で、この人数を相手にするのは厳しいと思います。」
「こちらにも非はありました。謝るので、お互いこの辺りにしませんでしょうか?」
「確かに……」
すると、ムーノの表情が変わる。
鋭い殺気が、一瞬にして周囲の空気を凍らせた。
「手ぬるかった。あんたらの態度を改めるには、全員まとめて叩き潰すしかないみたい!!」
「ちょっと〜センセーホンキ? それはウチらのこと、舐めすぎでしょ。」
「世界最強の血肉。絶対うまいどす。」
「争い事は好きじゃないのですが……仕方ありませんね。これ以上ミルコがダメージを負えば異能の効果は切れてしまうでしょうから。」
――――どうやら彼らは、本気で私を潰す気らしい。
この子達は危険だ……恐らく、現場に出たときありもしない自信とプライドで命を落とす。
たたでさえ新人が育たないのに、こんなくだらないプライドで死ぬのは本当に勿体ない。
……というのは建前で、実際のところクソムカつくから、ボコボコにして分からせたいたいだけです。ごめんなさい。
――それに、彼らは一つ勘違いをしている。
「私がいつ……異能を使えないなんて言った?」
「な!?」
「うほ?」
「う、嘘です!! これは一体どういう……そんな馬鹿なことが!!」
── その瞬間。
私の周囲はミサイルや機関銃、戦車など......無数の近代兵器で埋め尽くされた。
どうもこんにちわ。G.なぎさです!
ここまで読んでくださりありがとうございます!
生まれた瞬間に開いた圧倒的な力の差......
異能を使わないムーノに一方的に叩きのめされたSSクラスは更なる強行手段に!?
次回......”人類最強”vs”SSクラス”!!
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