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第16話 天に揺蕩う月を堕とす





 私は朔月を超えて世界最強になるんだから!!!!



「近づけぬ!!何度も異能の鎧ははいでおるのに......まさかこちがこんなものに頼るとは!」


「......あんたも持ってるんね!!それの出どころはどこかしら??」


「超狂化ウイルス摂取!!!ぅ......ぅぅぅぅぁあああああああ!!!!!」


「神力......しかも君主級の狂化。......あはは。それが!何よ!!」



 膨れ上がる膨大な『神力』......その量は公爵級の凡そ50倍。

 本来であれば、人知が及ばない絶望の象徴だろう。


 しかし......

 今の私は何故か負ける気がしない.....それどころ勝ちを確信している。



「消えろぉぉぉぉぉ!!!!」


「公爵級と同じじゃない!言っている言葉も!やってることも!頭悪すぎよ!!」


「第66位階魔術!!地砕海斬!!!」


「......バカなの?」



 分かった......狂化ウイルスは知性が落ちるだけじゃない……

『神力』しか使えなくなる。


 つまり今のこいつは怪装が使えない。

 確かに強くなっているのだろうが......


 こいつが私に取れていた唯一のアドバンテージは、その怪装故なのよ。

 バカの一つ覚え.....普通ならその方がいいのでしょうね。


 しかし私相手なら別だ。私には「あれ」がある。



「神の力の前にチリと化せ!!かつてのように!こちが地上の王となる!!!」


「炎龍心装・終の剣式『落月斬り』」


「なっ......」



 シシオンは見た.....かつて自分に刻み込まれた初めての恐怖を.....

 自分が平原、いや世界の王だと思っていた。


 しかし.....生態系の頂点は『ひ弱な猿』だったのだ。


 かつての本能で分かるのだ。

 薄く、鋭く、そして熱い刃は「不可避の死」を意味するのだと。


 ただひたすらに強大、で超速。そして

 数万度にまで熱せられた、絶対切断の理を内包する刃......


 いつか朔月を一位から引きづり落とす。月を天から地に落下させる。

 そんな意味が込められた奥義......それゆえの『落月』


 いずれ高らかに揺蕩う天月を斬る......それが『落月斬り』



「人間はね。どんなに力の差があっても......知性の無い猛獣は全て凌駕してきたのよ?」


「なに.....を......」


「怪異の神に伝えることね。知性を捨てた獣が『人間』に負けるのは時間の問題ってね!!」


「ばか.....な......こちは.....また...猿ごとき........に.......」


「とっとと死になさい!!!!」


「がぁぁぁぁぁぁぁ」



 サクラ......やってやったわよ。朔月以外で人類初めての君主級撃破よ!!!

 あとはサクラ......あなた次第なんだから。




 どうもこんにちわ。G.なぎさです!

 第16話をここまで読んでくださりありがとうございます!


遂にラナの戦い決着!

何気にラナには安定感がありますね!!今後の成長にも期待かな?


 もし面白い、続きが気になる!と思った方は【応援】や【レビュー】をしてくれると.....超嬉しいです!!


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