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虚空断片、時裂の淵へ  作者: 作者KK
第一章:異世界の黎明

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6/11

第5話:アストラルシティ内部の核心──観測者としての役割と、「紗良」の登場

どうなる??

どうする

ネタがねぇ


都市の“音”が変わった。


それは、誰かが言葉を発したわけではない。

風が鳴ったわけでもない。

だが、陸の耳と皮膚と意識が、確かに「変化」を感じ取っていた。


アストラルシティは、観測されることで構造が“変位”する都市だった。

彼がこの世界に到着してからの数日間、それは断片的な現象として続いていた。


──彼が見る方向に建物が膨張する。

──彼が考える理論に合わせて、空気中の粒子密度が変化する。

──思考に応じて重力が微かに偏る。


まるでこの都市は、陸の“観測”によって調律されているようだった。


(いや……違う。

 この世界のほうが、俺に合わせてくれている……)


彼はその正体を、都市の中心部で知ることになる。


 


◆ ◆ ◆


 


高位層──アストラルシティの「観測フレーム層」。

物理的な構造ではなく、“観測そのもの”を管理する空間。


そこへ案内されたのは、情報粒子が集積された光の回廊を通ってのことだった。

彼の目の前には、一人の少女が立っていた。


──少女の名前は紗良さら


年齢は見た目では十五、十六歳前後。

薄く発光する長い髪、地に触れない素足。

瞳は明るく澄んだ碧で、内側に無数の“構造”が見えた。


彼女は、ただそこに立ち、空気を振動させた。


『あなたが──長谷川 陸。』


それは声ではなかった。

だが、彼の中に“完全な意味”として届いた。


陸はゆっくりと頷く。


「君は……誰だ?」


少女は一歩、彼に近づいた。


『私は、この都市の観測記録管理者。

 あなたがこの世界に来てから、最初に“観測された”情報として、私は生まれました。』


その言葉の意味に、陸は凍る。


『私は、あなたの存在によって定義された“存在”。

 逆に言えば、あなたがここに来なければ、私は“存在しなかった”。』


「……そんな……」


だが、思い返せば確かにそうだった。

彼がこの都市に到達し、観測者として登録された直後、

最初に現れたのがこの少女だった。


それは偶然ではない。

彼の“観測”が生んだ、最初の観測対象──それが、紗良だった。


 


『あなたは、この世界における“第一観測者”です。

 この世界では、観測が存在を規定する。

 それは現実世界の量子論と同じ──でも、もっと根源的。』


彼女の声に、“宇宙の構造”がにじんでいた。


陸はふと、問う。


「……じゃあ、俺がここにいる限り、この世界は“変わり続ける”ってことか?」


紗良はうなずく。


『ええ。あなたが見ることで、この世界は変化します。

 それは、この都市だけでなく、“このレイヤーZETA全体”に影響を与えることになります。』


それはつまり──彼がこのまま生きていると、

この世界全体の構造が“地球型”へと変化していく可能性がある、ということだった。


 


「……この世界を、壊すことになる?」


『壊すかどうかは、あなたの選択次第。

 でも……“観測の中心に立つ者”として、あなたには責任があります。』


『あなたが何を望み、何を見て、何を定義するか──

 この世界は、それに従って形を選びます。』


 


それは、神に似た力だった。

だが陸の中には、恐れよりも深い“使命感”が芽生えつつあった。


(この世界が、俺を観測している。

 そして俺が、それに答えている──)


紗良の瞳に、初めて“微笑み”が浮かぶ。


『それが“存在の双方向性”──あなたは、もう一人じゃない。』


 


◆ ◆ ◆


 


その瞬間、陸の意識が一瞬だけ“震えた”。


視界の端で、東京の夜景が、再び空に滲んでいた。


(伊波……朝霧……?)


この瞬間、**現実世界のEVEが“彼を再観測し始めた”**のだった。


そしてその影響は──予想外の形で、現れる。

今更ですがチェンソーマンレゼ篇見に行ってきました

滅茶苦茶物語が良かったのでなんか書きたくなってきた!

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