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虚空断片、時裂の淵へ  作者: 作者KK
第一章:異世界の黎明

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4/11

第3話:五感の拡張と「エネルギーの声」──この世界は、観測する側だ

秋ですね

読書の秋ですね!

そして私は太ります....

──眠っていたわけではない。

だが、目覚めたとき、確かに“それまで”とは違う何かがあった。


身体の感覚が“増えていた”。


意識が戻ったとき、最初に感じたのは「風」ではなく──**“流れ”**だった。


空気が振動する。

ただの風ではない。

密度の差、エネルギーの勾配、粒子の動的干渉。

それらが一つの楽曲のように調和し、身体に語りかけてくる。


(……これは、“音”か……?)


だが、それは鼓膜を介してではなく、皮膚と神経を通して聴こえていた。


いや、もっと根本的なところで──

“意味”が、直接的に認識されるようになっていた。


身体は完全に新しい構造を得ていた。

筋肉の付き方、骨格、関節の可動域、視覚構造、聴覚帯域。


全身の末端までが“世界の状態”を取り込んでいる。


地面から微細な振動。

空中の光子の揺らぎ。

太陽に似た天頂の輝きが“情報”を発信している。


「……俺は、この世界に合わせて、再構成されている……」


アストラルシティ──。

この都市の構造は、物理的には地球とはまったく異なっていた。


重力は点ではなく“面”で発生し、

光は直進せず、知的空間として“定在波”のように留まる。


言葉も、音も、不要だった。


住人たちは“意味の波”を使って会話している。

脳が翻訳しているのではない。

**世界そのものが、理解という現象を“提供してくる”**のだ。


 


そして──陸はついに、それを“聴いた”。


──エネルギーの声。


風でも音でもない。

光でもなく、粒子でもない。


それは空間の揺らぎ。

エネルギー状態の遷移。

確率の偏り。

情報の波形。


そのすべてが、彼の存在に共鳴し、“意味”を発し始める。


 


『きみは、いまここにいる。』

『わたしたちは、観測している。』

『そして、きみは、観測する者だ。』


「……お前たちは、何者だ……?」


彼は思っただけだった。

それだけで、空気がわずかに“返答”を示す。


『存在を定義する者──“基底構造”』

『この世界の観測装置でもあり、記録装置でもある。』

『きみもその一部になるだろう。』


──陸の中で、何かが静かに確定していった。


それは、“自分の存在”だった。


ここでは、誰かに定義されるのではない。

自分が自分を定義し、その上で“世界がそれを観測してくる”。


 


彼は深く息を吸った。

空気ではない。

情報そのものを、吸い込んだ。


そして──そのとき、東京の風景が、またしても空に浮かび上がった。


東京。交差点。夜の空気。EVEの波形。伊波の叫び声。朝霧の冷静な瞳。


それは“夢”ではない。

世界が陸を通して、“干渉”を受けている。


(この感覚──誰かが俺を、また“観測しようとしている”)


そして、リンクが始まる。

なかなか出しませぬけど(アルファポリス)

沢山見てほしいです...

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