12月??日
「昨日は楽しかったね」
「うん。ありがとう、私も呼んでくれて」
「全然、いつも、ずっと隅の方いるんだもん」
「うん……。どうしても怖くて」
「おい、お前ら何しけた面してんだよ。今日もいくんだろ?」
「もちろんいくよ」
「私もいいの?またついていって。迷惑じゃない?」
「おう!」
「全く、君たちは暑苦しいな。もっと静かにできないのかい?」
「って言いつつもてめぇも楽しんでただろうが」
「うるさい、そんなわけないだろ」
「でもにこにこしてましたよ?」
「……」
「黙っちゃったよ」
「素直じゃねぇな」
「……でも、ほんとによかった。いじめられてたのも解決したし。暴力も振るわなくなったし。人に冷たく当たりすぎるのも減った」
「お前のおかげだよ」
「君のおかげですからね」
「……感謝は言わん」
「あはは、やっぱり……君たちといると、とても、とてもひどく苦しいよ」
「お前のせいだ」
「君のせいですからね」
「......」
「……あぁ」
「暗くなっちゃったね、遊びにでもいこうか」
12月32日。■■■■て、遺体となっているところが目撃されました。
12月33日。生きているところが目撃されました。
人間は可能性のある生き物ですからね。