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異世界でも恋愛は出来ますか?  作者: 香坂 悟
雪の章
57/309

57、神罰に釣り合う罪は決して無い (2)

ユキは雷属性の魔法を使っていない。

こんな場面で聞かされる驚きの真実・・・


「え、今まで私は雷の魔法使っているよね?」


確かに使っている。

ライトニング、スタンフィールド、サンダーボルト・・・


「(あれはジェシカが僕の水属性の力と風の聖剣の力を使って雷属性に変えた魔法だよ。元々雷の属性は水か風の派生だから素質あったんじゃないかな。僕は雷の魔法だけはジェシカに力を貸していないんだ。)」


まぁ、ユキが雷属性の魔法を使っていなかったのは分かったんだけど・・・


「(ウィルさんが僕の魔法を使えるという事は・・・ジェシカ、手遅れになる前に・・・)」


“ウィルさんを殺してほしい。”


ユキにしては珍しく、人を殺してほしいなんて言葉はまず使わない。

ただ、その極端な意見を私は認めない。


「・・・ユキ、怒るよ。何を焦っているのか分からないけど、ウィルを止めるよ。」

「・・・。」



「何をブツブツ言っているんですか、サンダーネット!」


雷の投網が私に飛んでくるが、戻った風の力もあって見切りやすい。

瞬時にレイピアで雷の投網を切る。


そこに、ウィルが鞘に納めていた自分のレイピアに手をかけて抜刀の構えを・・・


「ライトニングスラッシュ!」


よけきれ・・・避ける必要が無かった。

レイピアが雷の力に耐えきれずボロボロになっていた。


「雷の力に耐えきれなかったか・・・。」


ウィルが悔しそうにつぶやき、ボロボロになったレイピアを地面に捨てた。


「今なら!」


その隙に私がウィルの懐に飛び込むと・・・

あっちも予測は出来る様で迎撃に入った。


「スタンフィールド!」


ウィルの発動させる雷の結界で私は弾き飛ばされて、着地した。


「サンダーボルト!!」

「!!」


更にウィルは魔法の準備をしていて、私は十分に対策ができず

ウィルの追撃の稲妻が直撃するが・・・あれ?


「痛く・・・ない?」


理由がよく分からない。


「サンダーボルト!」


もう一度追撃の稲妻も痛くない・・・何で??

さっきは雷の結界に弾かれたのに???


その答えは左手に装備した金色のブレスレットから返ってきた。


“それは私の力だよ。”

「リィナの?」

“うん。身体の一部が地面についている間は雷の力を地面に受け流す事が出来るよ。”

「へぇ・・・」


転生前で見た・・・家電製品のアース線みたいなもの??

グラースの氷のブレスレットといい、リィナの金色のブレスレットといい高性能というか、チート過ぎない?

・・・まぁ、そのおかげで助かってはいるんだけど。


「サンダーストーム!サンダーボルト!・・・な、なんだ・・・急に避けなくなったと思ったら、こっちの魔法が効いていないみたいだ・・・。」


ウィルは魔法を連発させるが、全く効いていなかった。


「(ジェシカ、早くトドメを。)」

「だから、なんでユキはウィルを殺そうとしているの?」

「(それは・・・この程度は前座なんだ・・・)」


前座??

ユキの言葉からして、なんかマズイ魔法があるようだ。

確かに長引かせても何だし、加速強化をしてウィルの懐に潜り込み・・・

左拳でウィルの鳩尾に一撃を与えた。


「うっ・・・」

「ウィル、もう勝負はついた。ライラさんとちゃんとお別れを・・・」


私の言葉にウィルは激昂する。


「ふ、ふざけるなぁぁぁぁっ!!こうなったら・・・そうだ、この魔法を。俺から奪う奴らは全て消えればいい。」


ウィルは両手を天高く上げ、詠唱する。


「天雷を束ね・・・愚かなる者への・・・神罰たれ・・・」

「(ダメだっ!その魔法は。)」


ウィルの詠唱を聴いたユキの声は凄い動揺をしていた。


「(ジェシカ、まずはみんなを避難させるんだ!)」

「う、うん・・・。」


私は戸惑いながら、ジン達やライラ達にウィルから離れる様に指示を出した。

そして、一旦ジン達に合流する。


「(これで助かるはず・・・)」

「ねぇ、ユキ。ウィルは何をしようとしているの?」

「(神罰・・・)」


神罰?・・・何、その仰々しい魔法は。


「(その名の通り、神の稲妻を落とす魔法だよ。そして、ウィルさんは失敗する。)」

「失敗するとどうなるの?」

「(使用者の魔力を根こそぎ吸い取って暴発、魔力枯渇で動けなくなった使用者もろとも周辺2キロは雷で跡形なく消える。)」

「・・・ウィルは助けられないの?」


・・・ユキは黙っている。


「ねぇ、ユキ。黙ってないで答えて!」

「(詠唱中は結界で妨害は出来ないけど、失敗した瞬間に結界が消える・・・)」

「分かった・・・ウィルを助けに行くよ。」


詠唱しているウィルの方を向くと、ユキは止める。


「(ジェシカ、これはウィルさんへの罰だよ。だから、君が気に病む事は・・・!!)」


私はテイムコネクトを解除して、近くにいたジンにユキを渡した。


「ジン、ユキをよろしく。」

「一体何が起きているんだ?」


ジンに軽く事情を話すと、ジンもやはり反対みたいだった。


「ジェシカ、ユキの言う通りだぞ。お前が気に病む必要はない。」

「分かってる・・・でも、これは私の落とし前だから。」


私はウィルの元へ向かう。


“ジェシカごめんなさい。”

「リィナが謝る事はないんだよ。あなたもウィルを助けたいんだよね。」


『ウィルを救ってほしい。』

そのたった一つの思いを胸に・・・


“ジェシカ、あの言葉をっ!!”


リィナの言葉に私は応える。


「うん。リィナ、テイムコネクトっ!!」


(続く)


最後まで見ていただきありがとうございます。

雷の魔法を持ってしてもジェシカに歯が立たず、ウィルはユキが恐れていた魔法『神罰』を詠唱します。

ウィルの自滅を止めようとする中でジェシカはリィナとのテイムコネクトを発動させます。

ジェシカはウィルの自滅を止める事が出来るのか・・・


設定補足:雷属性は何で水と風からの派生なのか?

簡単に言ってしまうと、他の派生属性と違って派生条件が分かっているからですね。

条件は雷属性の素質がある人が水と風の魔法を使える状態にする事です。

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