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異世界でも恋愛は出来ますか?  作者: 香坂 悟
雪の章
35/309

35、隣にユキのいないクエストを (1)

「そういえば、ユキがいないクエストって初めてかも・・・」

「(不安?いつも一緒なイメージがあるから。)」

「うーん、シノブがいてくれるなら問題ないでしょ。」


レンガに囲まれた広めの通路の中、私は呑気にシノブと話をしていた。

今回はとある事情でクエストにはいつも一緒のユキはいない。


「レナードさん、先輩よろしくお願いします。」

「しかし・・・何でこのメンツなんだ?剣士1にテイマー2とかバランスの悪いパーティー。まぁジェシカを剣士として数えてもいいかもしれないが。」

「なんでもギルドマスターから先輩に依頼があったみたいでして・・・。」


レナードとセルリア、そして私は迷宮を進んでいた。



3日ほどのお話・・・


ここはギルマスの部屋。

私は王都の件でセルリアを応援に回してくれたギルマスにお礼を言いに行っていた。


「応援の件ですか?セルリアさんの希望でしたから・・・そうだ、セルリアさんにお礼をしたいのでしたら、一緒にあるクエストを受けてみてはどうですか?」


何でも、今度セルリアとレナードが組んで

街から北西に進んだ所に出来たダンジョンを攻略するらしく、その応援にとの事だった。

二人っきり(クラウンはいるけどおいといて)のチャンスに野暮なんじゃないかな?とは思ったのでギルマスに質問してみた。


「あの・・・私が一緒で良いんですか?レナードさんとは・・・」

「あ、知ってますよ。なので、今回はユキ君はお留守番でダンジョン攻略を手伝ってください。」


ギルマス・・・なんでレナードを振った事を知っているのだろうか?

それと、なんでユキと一緒だとダメなのだろうか??


「不思議そうな顔をしていますね。もしかして、ご存知ではないのですか?」

「あの、何の事ですか??」

「詳しくは分かっていないのですが、あなたとユキ君が一緒にいるクエストに同行もしくは遭遇した男性達に色々話を聞く機会がありまして・・・異性に対してフェロモンでも出ているのではないかと・・・」


いや、流石にそれはない。

確かに、何かとクエスト同行後に男性から「結婚してくれ」とか「ハーレムに入ってくれ」だの言われる機会はほとんどだけど・・・あれ、確かジンも似た様な事言ってなかったっけ?

クエストに同行したレイやセルリアとは普通だし、シノブやグラースにクラウンは何ともない・・・まさかね。


私の様子にギルマスは何か察した様で


「そこで、あなたとユキ君が一緒にいる事に関係があるのでは?という話が出たのですよ。ちなみにセルリアさんから同行については理解と了承得られていますのでどうですか?」

「面白そうなクエストなのですが、私自身が強いわけでもないのでシノブと同行しても良いでしょうか?」

「シノブ君ですか?はい、問題はありませんよ。今回はユキ君が一緒でなければ大丈夫です。」

「・・・でしたら、クエスト同行の件よろしくお願いします。」


・・・という訳で、私とセルリアそしてレナードのテイマー2人と剣士のアンバランスパーティーが出来上がった。

今回は街の北西に出来たダンジョン「草原の迷宮」の攻略になる。

西の草原内にあって、地下へと続く階段から中に入る。草原の中に地下へ通じる階段と見た目がシュールなのだが、どうしてこんな目立つダンジョンが最近まで未発見扱いだったのか・・・


それは誰もダンジョンと思っていなかったから。

うん、普通に見ても誰かが作った保管庫といっても差支えのないレンガ造りの枠。

入り口に鉄っぽい金属で出来た地下へ通じる階段への扉が付いている。

地下迷宮になるので、空からのサポートになるシノブやクラウンとは相性は悪い。

事前の打ち合わせで私はテイムコネクトをしておいて、前衛をレナード、中衛をセルリア、後衛かつ殿を私が受け持つことになる。


「シノブ、テイムコネクトっ!」

「先輩のその魔法ってズルくないですか?」

「へー、カッコいいんじゃないか。さて、迷宮攻略するか。」


セルリアからのツッコミはとりあえずおいといて迷宮攻略に移る。


現状モンスター自体は強くはない。


今は23階層とサクサク進めているのはレナードの剣とセルリアの苦戦しながらもクラウンによるサポートがあって・・・私のいる意味がほとんどない。

・・・うん、レポート作成しておこう。


そして・・・


「よっしゃっ!!」


レナードの剣が25階層のボスを撃破する。

迷宮の階層の目安だけど、ボスが守っている部屋に下り階段があるので非常に分かりやすい。


モンスターが強くないと言っても、疲労はあるわけで大きなけがもない今のうちに休憩に入る。


「セルリア、レナード。休憩しておこう。」

「そうですね。」

「あぁ。」

「じゃあ、リカバリーっ!」


休憩に入る前に私は全員に魔法をかけておく。


「先輩、この魔法は?」

「自然回復を補助する魔法だね。本当にゆっくり回復する魔法だから実戦向きじゃないけど、こういった休憩の時にはいいね。魔力のコスパも良いし。」

「へぇ、コスパってのが良く分からないが便利なものだな。」


セルリアと私は持ってきていた弁当を広げて、ゆっくりする。


「セルリアは料理できるのか。うん、家庭的な味で美味いな。」

「れ、レナードさんの為に・・・」

「そいつは嬉しいなぁ。ジェシカは・・・うん、普通だな。」


よし、掴みはいいぞ。

もちろん宿生活でおばちゃんが準備してくれたりアルマのご飯が美味しくても

前世の知識をフル活用すればちゃんとしたものは出来ます。(言い訳ではありませんよ)

今回はセルリアとレナードをくっつける為のクエストですからね。

・・・ただ、あまりに露骨だとセルリアに悪い印象付かないか心配だからね。普通が良いんだ、うん。


「しかし、ジェシカ。お前、なんか変わったか?振られた俺が言うのもなんだが。以前にジェシカとダンジョン調査した時とはなんか違うんだよな・・・上手くは言えないのだが・・・。」


ふと、レナードが気になる事を言いだした。


(続く)

最後まで見ていただきありがとうございます。

今回はセルリアとレナードを交えて、ダンジョン攻略する話ですね。


設定捕捉:リカバリー

風属性になる補助魔法で、自然回復力を上げる魔法。この世界にも、一応はステータスの概念はあるが、基本的に数値化はされていない。

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