↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

AI屋台 第5話「奇跡のバット」

作者: エドゴン
掲載日:2021/11/18

【1.序章】


佐藤「俺は佐藤。プロ野球選手である。プロ野球選手と言っても年俸400万円の補欠選手で、なかなか試合で結果を出せずにいた。守備はレフトである。」


今日は2軍の試合の日、佐藤は代打で打席に立った。


佐藤「よし、ここで活躍して認めてもらうぞ。」


バシュー。


審判「ストライーク」


佐藤「まだまだぁ。」


バシュー。


審判「ストライークツー」


佐藤「次こそは打つ。」


バシュー。


審判「ストライーク!バッターアウト。」


佐藤は代打のチャンスを棒に振った。打率は1割台。誰が見ても弱小バッターであった。


【2.奇跡のシューズ】


佐藤は練習の帰り道、AI屋台を発見した。


佐藤「こんなところにこんな屋台があっただろうか?」


エドゴン「いらっしゃいませ。」


佐藤「何が売られているんですか?」


エドゴン「ここはAI屋台。お客様の体をスキャンし、今のお客様に必要なアイテムを作り出すことができます。スキャンをしますか?」


佐藤「じゃあ、せっかくなんでお願いします。」


びろろろろーん!!


わずか3分ほどでAIスキャンは終わった。


エドゴン「これは!奇跡のシューズでございます。」


佐藤「どんなシューズなんですか?」


エドゴン「それは使ってみて実際に体感していただきます。」


佐藤「いくらですか?」


エドゴン「5,000円でございます。」


佐藤「わかりました。買いましょう。」


エドゴン「お買い上げありがとうございます。」


佐藤は奇跡のシューズを購入した。そして翌日の試合で早速奇跡のシューズを履いてみた。フォアボールで1 塁に出ることに成功した佐藤はサインの通り盗塁をしてみた。2塁上で佐藤のスライディングが炸裂。


ザザー。


タイミング的にはアウトでしたが佐藤のスライディングで相手チームのセカンドのミスを誘った。


佐藤「すごい!無意識的にスライディングをしたが、あんなにも相手チームの選手に威圧感を与えるとは。そうかなるほど、奇跡のシューズとは、相手チームの選手に威圧感を与えることができるシューズだったんだ。」


その後も佐藤はスライディングを駆使して、盗塁成功率を上げていった。


【3.奇跡のバット】


佐藤は再びAI屋台を発見した。


佐藤「エドゴンさん!この前のシューズとても良かったですよ。盗塁成功率が飛躍的に上昇しました。」


エドゴン「それはよろしゅうございます。もう一度、AIスキャンをしていかれますか?」


佐藤「またスキャンを受けてもよろしいんですか?」


エドゴン「もちろんでございます。」


佐藤は再びAIスキャンを受けてみた。


びろろろろーん!!


わずか3分ほどでAIスキャンは終わった。


エドゴン「おお、これは!奇跡のバットでございます。」


佐藤「奇跡のバット!すごい!きっと奇跡が起きるんだ。おいくらですか?」


エドゴン「10万円でございます。」


佐藤「10万円か。確かに高すぎるけど、きっと奇跡のシューズのようにすごいアイテムだと思うし、わかりました、奇跡のバット、買います!」


佐藤は奇跡のバットを購入し、早速翌日の試合から使用することにした。


【4.奇跡のバットの効果】


佐藤は奇跡のバットを持って代打のチャンスで打席に立った。緊張をしてはいたがこのチャンスをものにしたいと思っていた。


フルカウント後の6球目。

カキーン


佐藤は打ちました。三遊間を破るシングルヒット。地味ではありますが打点1をマークしました。


佐藤「すごい、これが奇跡のバットの効果なのか。ボール球に自然に無反応になったような感触だった。そして最後のボール。運よく三遊間に転がった。奇跡のバットとは、ボール球の見極めができるようになり、さらに打った球が守備の間に飛びやすくなるバットだったんだ。」


奇跡のバットを使うようになってから、代打での成績も飛躍的に上昇していった。代打での打率もついに3割を超えた。また奇跡のシューズの効果もあり盗塁も成功確率が上がってきた。


佐藤「よーし、順調だ。この調子で行くぞ。」


佐藤の最近の成績を見て2軍監督が佐藤に言ってきた。


2軍監督「佐藤、1軍に行けるぞ。」


佐藤「本当ですか!」


2軍監督「最近の佐藤の成績は見違えるようになったな。素晴らしいぞ!これなら1軍でも通用するだろう。どうだ?行ってみるか?」


佐藤「はい、1軍に行ってみたいです。」


2軍監督「よく言った!1軍での活躍も楽しみにしている。」


佐藤「はい。」


佐藤は1週間後、1軍へと昇格した。1軍の晴れ舞台、佐藤は気合を入れた。


【5.1軍での活躍】


佐藤は1軍で代打で起用された。初めての1軍の打席。


シュー。


さすが1軍の投手の投げる球は格が違う。佐藤は奇跡のバットのお陰で見極めができている。


佐藤「打つぞ!」


シュー。


カキーン。


実況「これは鋭い打球。レフト前ヒット!佐藤、1軍の初打席で結果を残しました。2軍のその勢いのまま1軍での初打席だったわけですが、見事でした。」


佐藤「よし!さすがは奇跡のバット。ボールの見極めが鋭い。そして勢いのある打球を飛ばせるのだ。」


佐藤は1軍での成績をぐんぐん伸ばしていった。打率は3割をキープし、打点もヒット数に釣られて増えた。盗塁もたまにではあるが成功させている。


佐藤は1軍の代打で活躍をすることができた。たまにではあるが先発で起用されることもあった。そして1年のシーズンが終了した。


佐藤の年俸は400万円から2,000万円に跳ね上がった。AI屋台がなぜ佐藤を選んだのかは定かではありませんが、AIが最適解を導き出した結果なのでしょう。佐藤はその後も活躍を続けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説をお読みいただきありがとうございます。
小説の作者「edogon」の詳しい自己紹介はこちらです。
自己紹介や持っている障害について

私が運営しているブログはこちらです。
ブログ「HCap」
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。