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ミチ

作者: 名無月

僕は歩く

この道を

ただただひたすらに


時には石に躓くこともある

時には水溜まりを飛び越えることもある


傷だらけになりながらも

泥まみれになりながらも

僕は今日も

歩いているよ



さっき道端に名も知らぬ花が咲いていた

さっきすれ違った見知らぬ老人が飴玉をくれた


僕が歩く道には宝物が増えていく


この道を歩いてきてよかったと

心から思うんだ



正解じゃなかったとしても

遠回りだったとしても


別の道を歩いていたら

出会えなかった風景

出会えなかった命がある



最終地点はみんな同じ

そこにたどり着くまでは自由な旅路


だから僕は行くよ

この道を

ただただひたすらに

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