~序章~
《異世界》
それはラノベファンなら1度は行きたいと考える世界。
しかし、『異世界など存在しない』と思ってしまう世界でもある。
この物語はそんな異世界を夢見た1人の少年と少年を導いた1人の少女の話である。
※
ゼロ:『異世界に行きたい!
この世界に興味はない!
みんなの意見が欲しい』
タクミ:『大丈夫かー(頭が)』
たくみん:『ファイトー( ̄∇ ̄;)ハッハッハ』
八木ハキチ:『頭でもぶつけたのですか?』
Debiru:『何かの企画か』
ゼロ:『オレは真面目に言ってるんだ(怒)』
kameya:『どうしたの、急に?』
水城遊星:『現実に帰ってこーい‼』
「……ハァ……」
加藤零はTw〇tterの返信に深く溜息をついた。
零はアバター名として投稿している。
「やっぱり異世界なんて無いと思ってるのかな?」
♪ピロローーン♪
零はスマホを手に取りTw〇tterに届いたDMを見た。
送り主は《戦場の歌姫》というtw〇tterでは初見の方だ。
戦場の歌姫:『お前は異世界に行く勇気があるか?』
「なんだ……この人」
ゼロ:『あんた、誰?』
戦場の歌姫:『いいからサッサと答えろ‼』
ゼロ:『人一倍はあると思うぞ』
戦場の歌姫:『……そうか……』
ゼロ:『で、あんたは誰なんだよ』
聞いてみたがこの返信を最後にDMは来なくなった。