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異世界でハーフなら無双できる気がする  作者: ニリとん
ほぼいつもの異世界転移…かもしれぬい。
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降り立つ自由(自称)

だめだ、すぐ忘れる……

テストしか頭になかったです。

ごめんなさい。

「………………」


 この光景は何なのだろう。突然に何を言っているのか分からないだろう。そう思ったから、現在の状況を一応軽めに説明します。


「し、ししししし神樹が………」


 動揺し過ぎでもはやまともに喋ることができないようになっている美星さんと。


「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ……………」


 目を血走らせてこちらを見ている、その…………

変態女王の真珠。いらないかもしれないけど、絶賛お漏らし中。ばっちい。聖水?僕にとっては王水なんだよ。


 そして。


「…………たはははは、こりゃたまげたー、すごいなーこのこうけいー」


 明らかに棒読みの()と。


『………………』


 此方を警戒している天使と悪魔、7人ずつ、計14人。


「なんなんだ一体……」


 早くも面倒事の予感がする。やだーー!



 事件の始まりは、今朝。


 とりあえず、僕らはフォーカスさんに貰った食料で朝食をとっていた。まあ、保存の魔法がかけてあるサンドイッチだ。美味しかった。作ってくれたのはフォーカスさんでした。もうお嫁に行きます。


 そんなとき、空から何かが落ちてきた。


 ええ、分かんない。全く分かりません。でもね、でもね、落ちてきたのはね。


「イエェァァァアアアアアァァァァァィ!!!!」


 ぶっ飛んだテンションの()でした。いや何でだよ。何でもう一人自分がいるんだよ。ドッペルゲンガーか?え、僕死んじゃうの?


 それでね?


「「「「「「「美星様!ご無事ですか!?」」」」」」」

「「「「「「「真珠様!お怪我はありませんか!?」」」」」」」


 何か天使と悪魔が湧いて出た。


 で、そいつら(天使と悪魔)の手によってもう一人の僕は捕縛された。見事な手際だった。



 そして、今に至る。


 …改めて考えるといろいろカオスですね。


 まあいいや。とりあえず事情聴取。


 縄で捕縛されている『僕』のそばへ歩いていくと、『僕』は涙目でこちらを見てきた。


「ねえ助けて?何でもするから!」

「ごめん無理。てかお前誰だ?」


 得体の知れないやつに助けてって言われても。しかも男だし。……後ろに妙な視線を感じるが、無視しよう。どうせ変態少女(真珠)だろう。何でもするからに食い付くんじゃねぇよ。


「あ、そういやそうだね。名乗ってもないし。そんなやつに助けてって言われても助けないよね」


 何故だろうか、こいつも後ろのヤツに視線を向けていない。外見から内面まで同じに思えるんだが。……そうか、自分をメチャクチャにしよう、という視線からは逃げたいか。納得。


 此方に苦笑を向け、『僕』は縛られたまま立ち上がって、こう言った。


「さて、と。自己紹介から入ろうか。俺の名は自由(フリー)俺はお前だよ、神樹(・・・・・・・・・)


 は?


 そう言うと、美星は動揺の末に現実逃避を始め、真珠は興奮の末に鼻血を出し始め、僕は混乱の末に幼児退行を始めた。わーいちょうちょー。


 自由(フリー)と名乗った()は、その状態の僕らを見て、これ以上の会話は困難だと判断したのか、ゴロゴロ寝転がって遊び始めた。いっしょにちょうちょさがそおー?たのしいよおー。


 閑話休題。



 ………お見苦しいところをお見せしました。すいませんでした。


 現実逃避や鼻血から立ち直った僕らは、黙ってこちらを見ていた天使と悪魔の皆さんに謝罪した。バカなことしてすいませんでした。


 ところで、この方々は誰なんだろうか。聞いてみっか。


「すいません、どちら様で?」

「「「「「「「我らは七つの美徳。美星様の親衛隊だ!」」」」」」」

「「「「「「「我らは七つの大罪。真珠様の親衛隊だ!」」」」」」」

『……………』


 うん、強そうだ。あと、みんなで仲良くしてほしいな?


 僕はとりあえず上司の二人にぶん投げた。


「とりあえず、任せた!美星、真珠」

「「総員帰って寝る!あと遊べ!今日のことは気にすんな!」」

『ハッ!了解しました!』


 ……何か間違えた?今日起こったことは全て抹消されるみたいだ。この二人は上司に向いてないのかも知れないね。


 天使の皆さんは雲の上まで飛んでいき、悪魔の皆さんは闇の中に入っていった。言ってみれば、上からも下からも監視されてるってことかな?


 まあいいや。


 天使達を見送った後、自由(フリー)が僕の肩を叩いてきた。


「それでだね、神樹さんや。ちょっと良いかい?」


 そして、自由(フリー)は僕にこう言ってきた。


「配下、欲しくないか「勿論ですッ!」即答どうもありがとうね!!」


 こいつ、神か!?僕に配下をっ、配下をっ、ううううっ、優しいヤツだっ!


 そう思って自由(フリー)を拝んでいたら、こんな言葉が飛んできた。


「あー、俺が配下になる訳じゃないけどね?」

「期待したじゃねぇかこの野郎!!この悪魔ッ!!」


 こいつ、悪魔か!?僕の配下にっ、配下にっ、ううううっ、酷いヤツだっ!


 ちなみに、悪魔って言ったら真珠さんが凄い速さで飛んできた。避けたら地面にめり込んだ。痛そう。

とりあえずこれで自由は出ました。

コイツは調子こいてる感じがある雰囲気です。

自分とおんなじです。

自由になりたい。

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