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異世界でハーフなら無双できる気がする  作者: ニリとん
ほぼいつもの異世界転移…かもしれぬい。
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美星と真珠の種族がヤバい。(神樹?誰それ?)

ニリとんです。

学校の文化祭の後夜祭を担当することになりました。

なんかとても怖い。

「それで、僕達にある話って何ですか?」

『そうじゃな、それなんじゃが………まず、先に誓いを』


 そういうと、神様はいきなり美星の前で膝をついて、こう言った。


『ミセー・セーミ様、儂等神一同と天使一同、貴女に従います』


「「「「は!?」」」」


 ふぁっ?何が起こった?美星に従うとか聞こえたんだけど?


『おお、先にやられちまったな。じゃあ俺も』


 悪魔は愉快そうにそう言ってから真珠の前に行き、膝をついた。


『俺達悪魔一同、精霊一同は貴女に忠誠を誓うぜ、シンジュ・シオウワ様』


 そして悪魔は神様と同じように誓いをした。いやだからなにそれ?


「ふああぁっ、神様が配下ってこと!?そもそも天使っているの?いや、神様がいるからいるんだろうなあ……」

「おにーたん、悪魔だって。あと、精霊ってなあに?妖精さんみたいなの?」


 2人は戸惑いを隠せないでいる。唯一誰も来なかった僕は深く落ち込んでいた。つまるところ、僕はただの人間じゃないか。そうですよねそうですよね。どうせそんなもんなんだよ。はあぁぁぁ………。


「ま、まあどうなのか色々きいてみようか」

「そだね、美星ちゃん。おにーたん、おっき(意味深)してー?座ってないで、おっきおっき(意味深)!」


 僕の気持ちを察してくれた2人はそれ以上その話をしないでくれた。でもね真珠。その話(・・・)もしなくていいんだよ?


「息子さんはさっきのショックで寝込んでるんだ、静かにしてやってくれ…………」

「……………君たちはいつも通りなんだなぁ。俺は恐縮しっぱなしだよ…」


 ボケで返してみたら、フォーカスさんに呆れられた。いや、こっちには|そういう感じの《神とか悪魔、天使、精霊》いなかったもんな。ちなみにだけどマイ息子は大体寝込んでるから。ああ言ったけどさ、寝込んでないときも控えめだからね?うん。


 そして、苦笑していた神様と爆笑していた悪魔が真剣な顔をして美星と真珠に話しかけた。ちょっと、僕は?


『ところで、ミセー様方。このループ騒動には我々からも頼みがあるのですが』

『そうだな、俺達のせいでもあるわけだしな』


 どうもありがとうございます、神とか悪魔が関係するとか、面倒さがさらに増すやないかい。ちくしょ。


『このループ騒動は、堕天使が関係しているのです』

『俺達悪魔みたいな天使のことだな』


 堕天使ね。そうですかそうですか。強そうですね。ていうかもうルシファーとか出てきそうだな。悪魔みたいな天使とかさ。


「具体的にどのようなことが起こったのですか?」

「それな」

「それにゃ」


 フォーカスさん、聞きたいことを聞いてくださいました。あざす。真珠はおふざけが入っているみたいだから、他人事とか考えてるんだろうな。お前が悪魔達のトップだかんな?


『最初は、奴らが世界の仕組みを弄り出したのが最初となります。野生の動物が、突然とても強い魔物になってしまう、いわゆる魔獣化、そしてそれで生じる魔物が群れを率いる種である場合、同じ種類の魔物を率いる、魔帝化などを奴らは創りました』

『そのあと、その結果を面白がって、魔王を創り、勇者を創ったんだ。初代魔王は勇者との和解を目指していたんだけど、最後の最後で勇者に裏切られ、殺されたんだ。その瞬間に、堕天使の企みにより、初代勇者は二代目魔王となった。当然、魔王、つまり元勇者は半狂乱となり、周囲を破壊しながら嘆き続けた……』


 目の前で魔王に変わるとか、そりゃ周りの人も自らもパニックになるね。ハハハハ、他人事。


『二代目魔王は、後世にその事を伝えるため、城の奥に次の魔王へのメッセージを残したのです。それは上手くいったのですが、何代もの魔王達がその事実を公表しようとして勇者(次の魔王)に討ち取られています。魔王や魔族は、人間が先入観により悪と決めつけているので、信用をえにくいのです』

『そこで、俺達がそこの第59728代魔王フォーカスの異世界召喚に干渉して、シオウワ様達に能力を渡したって訳だ。外見が人族だ、ってだけでもプラス補正がかかるからな。ただ、少し読みが外れた、というか適しすぎてたんだな、俺達に……………』


 そう言い終わると、悪魔は僕達を見ながらこう言った。




「セーミ様が創生神、シオウワ様が大霊皇、そしてお前は………もはや俺達にも分からない」



「「「なんそれ…………?」」」




 一番驚いたのは僕。神でさえ分からないって何?討伐されちゃうような何か?もしそうなら、泣く。


 それはおいといて。チラッ…。


「私神様なの?空飛べたりするの?」

『勿論ですとも。もう1つ言えば、セーミ様は最高位の神と最高位の天使の両方の力が使えるので、翼でも飛べますよ。今は多分収納されていると思われますが…………』

「お得ね!あ、あとミセーにして。なんか変な感じする…」

『仰せのままに、ミセー様』

「やっぱり様って言われるとムズムズするわね…」


 チラチラッ…。


「大霊皇って何なの?」

『シオウワ様の世界で言うところの、悪魔と精霊、妖精だな。この世界は精霊と妖精、まとめて精霊だからな』

「そうだったんだ!あと私も名前呼びにしてー。おにーたんと一緒だもんゥヘヘヘヘ」

『わ、分かったぜシンジュ様………』


 二人とも御話し中です。ええそうですよ、配下と。僕にはいない配下と。ちくしょォォォめェェェェェェェェ!!


「ま、まあシンジュ君、これから仲間ができるかもしれないじゃないか。希望を持とう!」

「みゃ、みゃおおしゃみゃあああああああ」


 なんていい魔王(ひと)なんだ!久しぶりに慰めてもらったよ!


 まあ、なんだかんだで、神とか悪魔(そういうの)になった僕達なのだった。いや僕は入ってないや。そして結局僕の正体は分からず。早く知りたい。

次回、神樹達は旅をすることになります。

ここの辺りを書くのが一番難しかったです。

登場する人(?)が出揃うまでが…

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