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私、カニバリズム系女子でした  作者: 四月一日一
彼女(カニバリズム系女子)との出会い
2/2

俺には人権というものが無いのか。

俺、飯島 徹は自分でも言うが何処にでもいるような普通のDK(男子高校生)だ。

教室の隅で静かに本ばっか読んでいるような奴だ。

それは……普通のDKではないな。

ぼっちだな、うん。

まぁその話は置いといて、俺の趣味は読書だ。

ミステリー小説にSF小説、ライトノベルなんかも好きだ。

恋愛小説は読まないが。

いや、だって、教室の隅で根暗なぼっちが恋愛小説を読んでニヤニヤしていると気持ち悪いだろ。

それでなくても俺は自分が気持ち悪いと認識しているのに。

しかし、俺はそれで満足している。

人と関わらず自分の時間を優雅に使える。

これほど幸せなことはないだろう。


本題にはいろう。

俺は今その優雅な時間を失いそうな立場にある。


今日、俺のクラスに転校生が来た。

名前は神谷 くうというらしい。

「くう」とはこれまた珍しい名前だな。

平仮名だし、親はどんな思いこの名前をでつけたのだろうか。

この名前を馬鹿にしているわけはない。

ただの素朴な疑問だ。

それはいいとして、俺の席は教卓側からみて教室の一番右にあり、一番奥だ。

そして俺から見た右の席には学校に来ていない(不登校)子の席がある。

担任は何を思ったかその神谷を学校に来ていない奴の席に座らせた。

担任が言うには、「今だけ、今だけ、」らしい。

そんな適当でいいのか、担任だろ、と思ったが心の中にしまっておこう。

しかし問題はその後だ。

担任は神谷に向かって、「左隣の席に座ってる飯島に学校内など案内してもらえ。」と言った。

その後に「飯島、案内しろよー、」だと。

俺がか?

この俺がか?

おい、ちょっと待て。

なんで俺なんだ。

神谷の右隣には俺よりもよっぽど使える奴がいるだろう。

右隣は学級委員だぞ??

そいつを使えよ。


しかもなんで命令形なんだよ。

余計に腹立つな、。

それよりな、俺はな、休み時間はライトノベルを読む予定があって、まぁ、人と話す事が苦手(コミュ障)俺が頑張って他の奴に頼めばな、きっと喜んで引き受けてくれる奴が「あとから神谷にちゃんと飯島に案内してもらったか確認とるからなー」

なんでだ。

なんでこんな時だけしっかりするんだ。

「わかりました。」

しか言えないだろ。

ここで断ったら何処まで俺は最低なんだ。

とりあえず、

「神谷、さん。よろしくね。飯島です」

挨拶をしておこう。

礼儀は大事だ。

礼儀は重んじなければならない。


しかしいつまで経っても返事が返ってこない。

何か言えよ、神谷。

無視か、無視なのか。

ならなんでこっちを見つめてくるんだ。

ジーッという音が入りそうなくらいこっちを見るな。

無視したのはお前だろう。

「……あぁ、よろしくね、飯島くん。」

遅いぞ。

返事が遅い。

第三者から見たら俺は転校生に仲良くなろうとして話しかけたが無視され、仕方なく返事をされた可愛いそうな奴になってるぞ。

間違えた。

可哀想な奴だ。

余りにも神谷が俺に対する返事が遅すぎて少しパニクってしまった。

やはり人と話す事が苦手(コミュ障)の俺には全てに対してハードルが高すぎた。


とりあえず、案内頑張るか……

いやいやな、いやいやだからな。



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