小話1 岬に写メを……
簡単な所から!
小話なので短いです。
ツッキーさんの写メを撮らせてもらった次の日、私は大学で数人の男友達に囲まれた岬を見つけて走り寄った。
「岬~おはよう~」
「あ、ほら、本人に聞きなさいよ」
私を見つけた岬は横にいた同じ講義を受けている男の子を小突いた。
「あ、あの、水島さん!あの、最近何か良いことあった?」
「?何で?」
「いや、なんか、嬉しそうな楽しそうな幸せそうな可愛い顔してるから……」
そ、そんなに私は解りやすいのか?
「じ、実はね」
私は岬用に撮ってきたツッキーさんの写メを皆に見えるようにスマホを置いた。
「彼氏が出来ました!」
「「「「へ?」」」」
「うわ!インテリイケメン!格好いい!何処で知り合ったのよ!」
「マンションのお隣さん!」
「紹介して!」
「岬には幸村先輩が居るでしょ!」
「そうだった!やったじゃん!こんな良い男滅多に手に入んないからね!」
私はニヤニヤ笑ってしまった。
「あんた達、諦めな」
岬の周りにいた男の子達はハハハハハっと壊れたように笑うと去っていった。
「何あれ?怖い!」
「ほっといてあげな」
私はその後、岬に良い男捕まえて良かった~って言われて幸せな時間を過ごしたのだった。
影で泣きじゃくる花ちゃんに恋していた男の子達が居たことでしょう!




