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ifの世界

静寂

作者: 叶 星衣


その日も静かだった。

俺はそれを特に不思議に思うことは無くなったが、とにかく静かだった。


朝目が覚めて、俺はいつも通り朝風呂に入る。

ソーラー発電機は今日も快調のようで何よりだ。

部屋に備え付けられた給湯設備のランプが風呂がわけたことを示す。

風呂に入った俺は、着替えて近所のコンビニに向かう。

今日も当然何事もなくコンビニにたどり着く。

いつもの通りに食料と飲料を確保し来た道を戻る。

いつもと何ら変わりない日常。

扉を開け玄関に入る。

鍵なんていつから締めてないだろうか。

まぁ、用心などしても仕方ないだろう。

テレビは今日も砂嵐だ。

ただし、ザーザーと音が鳴る事は無い。


無音、静寂。


「素晴らしいだろう」

今日も自問自答の時間だ。


「素晴らしいものか。くそったれだ」


「くそったれとは酷い物言いだな」

「お前が望んだことだろう?」


「俺が望んだのはこんなことじゃない」


「・・・・・・」


「こんなことじゃないんだ」


世界は今日も静寂に包まれている。


俺は窓を背にうずくまる。

今日も、明日も。

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