人間の歩みが止まる
僕、ペトラ、ガトリーさん、マーラスカイ先生の4人は階段を三回昇り降りし、やっと地下遺跡の東区画第一階層の入り口に辿り着いた。
速力で劣る僕のワイルド・マグナムをブラック・ペッパーとピーチ・ブラックで牽引しながらだったので、思ったよりも時間がかかってしまった。
「ちょっ……なんなの、あれ」
そこで、ペトラが何かを見付けたらしい。
「これ自動鎧、だよね?」
圧し潰された軽自動鎧だ。防水用シャッターに挟まれたのか、腰の当たりで醜く折れ曲がっている。
中身は、入ったままだ。
「パンサー系……多分、ピンク・パンサーかな? 西の鉱山で使ってる人は多いと思う。僕の家でも、使用人に使わせてるけど」
「ちょ、ちょっとシュシュ! なんであんたそんな冷静な訳!?」
動揺するペトラを他所に、僕の背中からマーラスカイ先生が身を乗り出し、死体の検分を始める。
「専門外だから確かなことは言えないが、死んでからそんなに経っていないようだね」
「医者なら蘇らせろ!!」
「ペトラ、落ち着いて。――ともかく、何か起きてるみたいですね。急いだ方がいいかもしれません」
そうだね。
「と、僕も同意したいところなんだけど……」
空気が震えている。馬蹄のような機械音とタイヤが滑る音。それが複数。……聞き覚えがある音だ。
『サウンド・ジャックを実行』
『解析を開始します』
『音源3。検出種1』
『音紋照合を開始します。アーカイヴから検索中……』
「どどうしたってのシュシュ?! ハッ! 何このサウンド!? まさかゴースツ!? 地縛霊!? アクリョー!!」
「そっちの方が良かったかもしれないよ」
対処できるから。
『近似値を確認』
『PEG_1030。ペットネーム:スレイプニル』
『備考:初期モデル』
「やっぱりスレイプニル……。それも結構近いよ」
スレイプニル。ルージュ・モデリング・ファクトリーと野茨共同技術開発室が共同開発した重自動鎧。基本積載量は253キロで22mm砲を標準搭載する、一人乗り戦車とも称される陸上の怪物だ。
最大の特徴は八本の脚部と胴体下部の車輪。機動性・旋回性・速度は従来通りのままに、脚部の故障率を低下させ重自動鎧の弱点を克服した異形の鎧。
けど、その本来の強みは制御系であると言われており、八本の脚を同時に操作するスレイプニル・システムは、応用すれば多数の銃火器を同時に操ることも可能。脚部を減らして対鎧銃を増設した対人制圧カスタムは、歩兵に取っては死の象徴だ。
普通、その重量と図体から地下遺跡では活動できない鎧だけど、装甲を外して重量を軽くしていれば入ることはできる。
野茨協会でライセンス生産と販売が行われているため、どんな国でも必ず一躰は確保している。けど、メンテナンス・コストの高さから、ナーバーランドでは保有していない。ネツァル軍では、首都に一個中隊分だけ配備されていた筈。
それが3躰。
お互いの進行方向からすると接触は避けられないし、向こうもこっちに気付いてると思う。更に、このまま進めば広い空間と、最下層に直通する昇降機がある。
そして現状、スレイプニルと渡り合えるのは、僕のワイルド・マグナムしかない。
もし相手が敵だったら、昇降機を取られる訳にもいかないし、何が目的か解らないけど味方とは考え難い以上は……。
「この先の昇降機前で迎え撃つよ。だから2人は先――!!」
「解ったわ!!」
ペトラが間髪入れずに答えるより早いか、2人は僕を引っ張っていた牽引ケーブルを分離して去って行った。
……いや、ウロチョロされても寧ろ邪魔だから、先に行って貰らわなくちゃ困ることは困るんだけど、一切躊躇とか遠慮とか逡巡がないのは、薄情なんじゃないかなぁと思う、人として!
まぁいいや……。
「先生も、ここで降りて下さい。万が一がありますから」
「こんなことなら、コナスでも拝借して来たら良かったなぁ」
「準自動鎧でスレイプニルとやり合う気ですか。元軍属だからって無茶苦茶言い過ぎです。任せて下さい。僕が処理します」
「……鎧を着てるときのローティンくんは、本当に性格変わりますね。口調はそのままですが」
そうかな。あんまり自覚ない。
●
シュシュに後ろを任せ、ガトリーと一緒に駆け出す。と、直ぐに彼が現れた。
「トリー、ペトラ、ここだ」
「……リュー?」
ガツッと金属の擦れる音がしたかと思うと、マル様に仕える侍従武官の一人、ウォーデル・リューが上から降ってきて
「リュー!」
ガトリーが女の子の声を出した。
「あんた、どっから出てくんのさ……。で、マル様や他のみんなは?」
「ここにいるのだ」
天井の通気口。その格子が外され、代わりにマル様のお顔があった。
「ウォー、降りるから手を貸せ」
「受け止めるので、飛び降りて下さい」
「重いぞ、私は」
「覚悟の上です」
ウォーが不適に目を細めながら喉で短く笑うと、マル様も満足そうににニヤ付いて鼻で応える。仲良しさんだなぁ。
ぼふっ。羽毛布団に潜り込んだときのような音がして、彼女が落ちてきた。
マル様はウォーの胸に寄りかかりながら、結んでいた霜色の長髪を解く。
瞬間、狭い通路に雪ノ下の花が広がる。
レタリア人の中には、偶に真っ白な髪を持って産まれてくる者がいる。けど、白と黒を併せ持つ彼女の髪は珍しい。
霜降りの公女。雪が降ることが少ないネツァルでは、雪は凶兆として扱われる。なのでこの呼び名は、この少女を卑しんで言ったものだ。
けどあたしは、やっぱり雪が好きだった。マル様を貶めたい人たちは、その方法を誤ったとしか思えない。だって、嫉妬し忘れるぐらい、綺麗なんだから。山や大河を羨む者がいないのと、同じように。
と、現を抜かしていたあたしは、遅れ馳せながら飛んでもないことに気付く。
「って、ぎゃあああ!! マルりゃま! その脚! 脚ィイ!!」
「ペティ、驚き過ぎなのだ」
仄暗くて見落としていたが、侍従武官の上着――多分、ウォーの上着の下にある彼女の服も、血で焦げ赤い。
「驚くますって! 驚かない方がどうかしてまっせ!!」
「レタリア人がこの程度で……。言葉が変だぞ。りゃまってなんなのだ。グアナコの仲間か?」
グアナコ。アルパカやリャマのお友達で、やはりこいつも唾を吐く。無礼な。
「一体どうされたのですか? リューは無傷みたいですけど」
ガトリーは落ち着いたトーンで話している。……肝据わり過ぎでしょ、あんたら。
「賊だ。何処かから入り込んだらしい。パンサー系が数十とトラッシュ・ハウンドが1躰だ」
マル様に続き、通気口から降りてきたパットがガトリーの質問に応えた。彼も腕を怪我していた。
「入り込んだって……市壁外の出入り口には、衛兵が常駐していた筈じゃ」
パットに手傷を負わせるなんて、結構な手練ね……。
「ともかく、私は貧血でクラクラするが命に別状はない。それよりもハートとタリスが心配なのだ」
「タリスはどうでもいいとして、ハートお爺ちゃんが……?」
「ペトラ、君酷いな……」
普段の行い故よ。
「俺たちはダクトを通って来たんだが、2人は通れなかったんだよ。多分、まだ地下二階層の円状区画にいる」
「そんな……。トラッシュ・ハウンド相手に無茶です!」
「けどナオと悪魔――半裸の男にしか見えんが……彼女らと合流できていたとしたら、まだ希望はあるのだ」
「ってことは、プロジェクト自体は成功したってことなのですか?」
そのとき明らかに、マルちゃんの顔が引き攣った。
●
成功、した、と、思う、のだ、きっと。
ウォーに体を預けながら、ペティに応える。
「……詳細はあとだ。今は状況を確認したい。ウォーの目でも捉えていたが、スレイプニルはどうなっているのだ? シュシュが対応してるのか?」
「はい。この先の、昇降機前で迎え撃つと」
ここから大扉までのルート上だな。他の通路はない。
退路がないのだ……。奴ら、初めからそのつもりで?
「なんで今になってスレイプニルが、それもこんなところに……」
「こんなところだから今なのだ。分解して運び入れていたのだろう。装甲を外してしまえば、遺跡の重量制限にも間に合う」
「なるほど……。流石はマル様ですね! 賢いですね!」
「パッティン・ポロンくん、太鼓持ちが露骨でうざいのだ」
だが、だとすれば別の疑問が生じる。敵はスレイプニルの準備が完了してから襲った方が、如何なことがあろうと我々を容易に殺害できただろう。何故、そうしなかったのか。
そうせざる得なかった理由があるのかもしれないが……。まぁ、その辺はあとでタリスにでも考えさせよ。
「一応、マル様の人形とみんなの鎧を大扉前に待機させてるけど、ここから呼び出せない? 瘴気も殆どないから声届くでしょ?」
「無理。自動鎧の頭じゃ、迷路を突破できないから。憑き物ならまだしも」
「ここにいるのがナオさんだったらな……。オムカルホの野郎、俺らの言うこと聞きやしねぇ」
来たとしても無駄だろう。満足に動かせる訳でもなし、盾にもならないと思うのだ。
「シュシュだけじゃ心配だ。どうにかして……」
「平気でしょ。あいつ、鎧着てると性格変わるし。やる気になったら……あいつ強いんだから」
惚気か。
「ん。ウォー、そう急くでない。ペティの言う通りなのだ。シュシュのワイルド・マグナムなら、なんとか持ち堪えられるのだ、多分」
ワイルド・マグナム。フェルスパー系自動鎧、アデュラリアを独自で改造した重自動鎧。ローティン家の当主が、息子であるシュシュに嫁入り……じゃない、護身用として持たせたもので、機動性を完全に捨て、全力で防御と旋回性に重点を置いている。その最大の特徴は、全身の可動範囲を確保し、空間装甲としても効果を発揮する多板綱装甲と、両腕の腕部にある二枚の巨大な盾なのだ。
大盾の表面には突起、下部には出し入れ可能な自在式の双輪キャスター、覗き窓にはライトが搭載されている。ストックとしても機能し、足回りの弱さを補助。更には近接武器としても使用できる。
スレイプニルに標準搭載されている22mm砲は、この大盾で上手く弾き飛ばせば防ぐことは可能なのだ。擲弾なら厳しいが、それは防壁で潰せる。
「ここはシュシュに任せる。だから、ガトリーとペティはハートたちの救援へ向かってくれ」
「だけど、直ぐそこにスレイプニルが居やがりますもん。それも3躰も! あいつら殺す気か!! 諸行無常か!」
殺す気だと思うのだ。あと諸行無常はさして無関係。
「シュシュを信じるのだ。どのみち、ピーチ・ブラックとブラック・ペッパーではスレイプニルには勝てん」
「かぬぅ……。こんなとき、こんなときあたしが戦略級術士だったら!!」
それはいくらなんでも高望みし過ぎでは。
「2人だけで大丈夫か? トラッシュ・ハウンドもいるんだぞ」
「トラッシュ・ハウンドなんて、あたしのスイング・クマーデで叩き壊してくれるわ。ジェンガみたいに!」
「叫んでないで、行きますよペトラ」
「無理は禁物なのだ。あとジェンガは壊すものでは――」
私の忠告が耳に入ったのかどうか……。ペティとガトリーは凄まじい速度で去って行った。
「……僕らはどうしましょうか?」
無傷のウォーと、腕を怪我したパット。
「後退したところで意味ないな。シュシュが負けたときは一蓮托生だ」
今の我々にできるのは、彼らの……シュシュも含めた彼らの健闘を祈ることしかない。
もっと私に力があれば……。
●
昇降路前の通路。階段へと通じる通路の前で陣取っていると、彼らが現れた。
スレイプニルは……見たところ大したカスタマイズは施されていないみたいだから、装備も標準のままだと思う。だとしたら――
「ごめんだけど、ここは通さないよ」
怖いけど勝てる。
スレイプニルの旋回性能は高い……けど、それはあくまで重自動鎧としてはであって、軽自動鎧や中自動鎧には劣る。
それに、スレイプニルは長距離移動と遠距離戦闘を想定した自動鎧。元が中自動鎧で軽自動鎧としての運用も視野に入れられたフェルスパーの動きに、対応できる訳がない。
スレイプニルの主武装は、胴体に備えられた22mm砲と対鎧銃イクソス。イクナスじゃ、正面からでもワイルド・マグナムの盾を抜くことはできないし、三重の多板綱装甲なら一定程度まで耐える。22mmは盾を斜に構えることで防げるし、多板綱装甲でも一発ぐらいなら耐えられる。そして盾は、正面から332度が守備範囲だ。
盾を破壊できる武装は……左右第一脚部の蹴りかな。他の脚で鎧躰を支え、相手を押し潰すようにして蹴り飛ばす。これに連続で蹴りかかられると腕部が保たないから。けど、これは専ら施設破壊に使用するもので、実戦では使いようがない。運動性で勝るワイルド・マグナム相手では現実的じゃない。
だから相手の戦法は、死角に回り込んで主砲を叩き込むか、機銃で脚を潰してタコ殴りにするしかだ。
逆にこちらが取れる戦法は、相手の脚を潰して行動不能にし、やっぱりタコ殴りにすること。スレイプニル後方左右の第四脚部は、着装者の膝関節から先を守るためのものだから考慮しなくていい。片側三本も潰せば姿勢を保てなくなる、と思う。
それでも十分、難しいんだけど……やってやれないことでは、ないんだよね。
「その鎧、ローティン家の嫡子か」
スレイプニルの真ん中、一番奥の人が話しかけてきた。この人が頭かな? それと……テレパス色を秘匿してる? けど、この感触には覚えがあるような、ないような……。
「貴君には、霜降りに肩入れする義務などないだろう。大人しく引けば不問に処す」
まさか、僕の知ってる人?
「残念だけど、無理な相談だよ、それ」
「そうか、やはり義理堅いな。父君によく似て居られる。いいだろう……」
そんな理由じゃないんだけどね。ここで逃げたら、きっとペトラに怒られちゃうから。……あとナオさんに、もう一回あの世で殺されかねない。あの人なら、本当に地獄まで追いかけて来るだろうし。ついでに、父とその戦友であるネサリッシュさんやマーラスカイ先生、それにエエヴァン司令だって、今の僕と同じ判断を下すと思う。
「――墓石には、誉れある死であったと刻んでやろう!!」
その言葉を合図に、前面の2躰が左右に展開。こちらとの距離を詰めながら死角に回り込もうとする。
僕は咄嗟にしゃがみ込みながら移動し、右のスレイプニルが放った22mm徹甲弾を斜めに構えた盾で滑らせるようにして受け流す。
激しく鈍い音と、腕をハンマーで叩かれたような衝撃。けど、耐える。
そして突出してきた左の足元に、平に構えた盾を差し込むようにして払う。
相手のバランスが崩れる。
懐に飛び込んで、このまま押し――と、ここで姿勢を元に戻し、引く。
……通路を明け渡す訳にはいかないから。それに中央のスレイプニルも、依然として動こうとしない。
こちらの後退を受け、後ろに回り込もうとしていた右のスレイプニルは壁に沿って動く。間合い取る気だ。その過程で対鎧銃を掃射してきたので、身体を捻り右腕の盾を向けてやり過ごす。
僕は盾でバランスを取りつつ鎧を左右に振り、右に接近。
スレイプニルが小刻みに移動している今は、胴体下部の車輪も地面から離れている。
低姿勢を維持しつつ鎧全体を捻り、右腕の盾を相手の内側から進行方向の右脚部に叩き込む。そして衝撃で開いたボディに、立ち上がり様に左腕を差し込んで横転……できない。
相手は壁を右後ろ脚部で押し返し、力尽くで姿勢を元に戻したのだ。
やっぱり、馬力では相手が上……。
そこで対鎧銃の照準が僕を捉え、左のスレイプニルが姿勢を整え横から間合いを詰めてきた。
だから僕は左腕の盾を引き戻して構え、加速して左に追突する。敵は防御姿勢を取ったが、前に迫り出ていた右第二脚部を潰せた。
けど、それだけじゃ、スレイプニルは倒れない。
前蹴りを回避するために一旦引いて、左側に回り込む。中央と右のスレイプニルの射線に左のスレイプニルが入る形だ。
左の照準は追い付いていない。
盾を回転させて頭部を叩く。これで余裕ができる。前蹴りが空振りさせて、まずは左第二脚部を両腕で――。
盾に衝撃が走る。銃撃!? 何処から……。まさか三方向から!!
慌てて盾を構え直して後退し、通路の前を陣取る形を取る。……これで、振り出しに戻った。
左は頭を叩いた衝撃で隙を作った。残り2躰も、射線には仲間がいる筈。いくら重自動鎧だからって、装甲がない状態で銃撃を受けたら基礎フレームへのダメージは無視できない。中の人へのダメージも……。
もしかして――。
敵は考える隙をくれない。右のスレイプニルが、仲間を盾にしながら突貫してくる。
勝機、かもしれない。
右腕部の盾をパージしながら相手に投げ付け視界を奪い、その一瞬を突いて、脚が弱った左のスレイプニルを殴りに行く。
けど、それもフェイント。
今度は左の盾も捨て重量を減らし、前方のスレイプニルを踏み台に中央を獲りに行く!
関節部の空間装甲で殴っても威力が減少してしまう。脚は移動装置が壊れるから以ての外。だから、自動鎧の全重量を乗せた正拳突き!
中央スレイプニルの胴体に強烈な歪み。
確証はないけど、後ろの2躰は今、動かない筈!
追撃は終わらせない。重い盾はなく、スレイプニルの装甲もない。計算してないけど、多分いける。
最も強靭で、最も警戒すべき左右第一脚部を抱え込んで、力任せに引っ張って――
「ぐっ、どぅわっ!? 貴様、な、ちょ」
「ど、っせいこのぉお!!」
横に滑らせるようにして、後ろで停止したままの2躰にぶん投げる。直前、スレイプニルが軽くなった。
放り投げたスレイプニルは思った以上に吹っ飛んで、後ろの2躰に激突する。けど、それを見届ける余裕なんてなく――。
対鎧銃が、前から襲いかかってきた。
多板綱装甲が次々と剥がれ落ちる。慌てて後ろに下がって、スレイプニルの陰に隠れながら盾を拾い上げる。
前方、さっきまでいた位置を見ると――
「やってくれたな」
そこには、二本脚のスレイプニルが立っていた。
スレイプニルは着装者の安全を考慮して、前後逆に着込む仕様になっている。そして身体を守る部位は離脱可能だ。これはコストと収納スペースの削減のためにある機能だから――
「本番はここからだぞ、小僧」
寧ろ、弱くなってると思うんだけど……。
もっと私に力があれば……。←闇堕ちフラグ
いきなり登場した感が強いスレイプニル。
やっぱり途中で内容を変更してはいけない。
文中に多板綱装甲の具体的な描写がありませんが、これは「多板綱」で画像検索なりしてもらえると、ビジュアルについては大体どんなものなのかご理解いただけると思います。