初めての異世界での出会い
2部になっているが、一話の補完的内容
「どういうことだ・・・」
熱そうな溶岩が全く熱くない。
俺はもう一度確かめるため素手で溶岩を触ってみる。
「やっぱり熱くない」
そんなところに
「何者ですか!」
何か来た。
声のした方に振り向いてみると
小さい女の子がいた
背は150cmくらいだろうか、髪は白銀で、長い髪をなびかせている。
「あなた、ここで何をやっているのです」
そういって女の子は綺麗な金の装飾が入った大剣を向けきた。
「いや、俺は何も・・・」
分けが分からずつい手を挙げる。
俺を見定めるように視線を下からあげていく女の子
「見たことない衣装ね。それに溶岩をモノともしない・・・。あなたは魔導師ですか」
視線を上げ俺と目を合わせる。
「ま、魔導師?なんすかそれ?」
俺はこの世界がどこかも分からないんだ。こっちがいろいろ聞きたいものである。
お互い警戒を持って静止して10秒ほど
『ふぅ・・・まずは落ち着いて・・・。私は騎士。いかなる事態であろうと冷静に判断するのです』
女の子が小声でそう漏らした。
「私は誇り高きミリステイン王家の騎士です。まず状況を整理しましょう。どうやらお互い齟齬が生じてるみたいですね」
「あ、ああ。そのだな」
「ではまずあなたは私の敵ですか?」
質問の第一声。
たしかにこの状況では一番重要な質問だろう
「違います」
「ふぅ・・・そうですか。まぁ確かに敵対する意思は見当たりませんね」
そういって女の子は大剣を仕舞う。というより大剣が光の粒子になって消えた。
「では、あなたはどうしてここに?」
「いや、なんかコンビニに入ったらここに来て・・・」
「コンビニ?それはどこかの国ですか?」
「国じゃなくて、えーと・・・。そうだ、買い物店!ここでは露店?かな?」
「というと市場の名称ですか・・・。っていうかなぜ市場からここに?こんなところに店はありませんよ」
キリっと切れ長の眼が鋭くなる女の子。
俺はその眼差しにギクッと変な動揺をしてしまう。
「怪しいですね」
「いや、ホントなんだって。あと剣出さないで!戦う気なんてないから!」
ーーーーそんなところに
「おい、ミリス何やってんだ」
女の子の後ろから、男がやってきた。
「クライスさんですか。今、違法魔導回収業者とみられるを者を発見したのですが」
「ほー。ってことはちょっくら腕ならしか」
もうやる気満々の二人。
ーーー異世界に来て早々、ヤバい。