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電脳コンプレックス  作者: みそおでん
第1章 「藤林大貴」
11/82

Part2 「じめじめとした嫌な予感」その3

 プレートが空になってもまだ、大貴の答えは見つからなかった。


 ファーストフード店を後にして、当て所ないようにふらりふらりと大貴は歩く。ただ漠然と学校に向かっていた。


 道中で自前焼きを購入し、ホームセンターで演劇の背景に使えそうなベニヤ板やペンキの値段を確認し、本屋の店頭に並ぶ雑誌を物色し、どうにか通学に利用している駅前のバスターミナルに辿り着いたときには、時間は正午を過ぎていた。学校では昼休みに入っていてもおかしくない時間だった。


 うっすら汗ばんだ顔を手のひらであおぎ、携帯電話を開いてみた。黒のボディで少し古い折り畳むタイプの携帯電話だ。高校に入るからと親に持たされたもので、最近のものと違ってやや厚いフォルムを取っている。握りやすいと思って選んだモデルである。タッチパネルではないし拡張性も低いがメールは打てるし写真も撮れる。初心者の大貴にはそれで十分だった。それに、放っておいても2日ほどならバッテリーが保ってくれるのは強みと言える。


 【水前寺絢音】の項目にカーソルを合わせ――【発信】を押す親指がびくりと震えた。


 抵抗があった。水前寺絢音に連絡を取る。その行為自体にではない。


 ――海原という強制力をなくして、三好を無視してここまで戻ってきてしまったのだ。


 ひとりで三好と向かい合える勇気がなかった。けれどこうして、未だ胸の内がもやもやとしている。


 カーソルが【海原始】に移る。今度は親指も素直に動いた。携帯電話を耳に当て、2度のコールの後に。


「うーす。藤ちゃん?」


 繋がった。聞き間違いなく海原の声だ。


「どうも。……どうですか?」


「ん? ……ああ、三好ちゃんね。ああ、今ちょうど話してたんだ」


「いかないんじゃなかったんですか?今日は」


「気が変わったんだよ」受話器の向こうで海原が鼻で笑った。約束なんて知ったことかよと言っている。「それまでずっと野暮用でさ」


「野暮用、ですか」


「ま、身辺整理ってやつ? 本意気で向こうに関わるってなると、いろいろそれまで手を広げていたことをスパッと切らなきゃならないんだよ。ほら、俺って顔広いだろ?」


「はぁ……で、どうですか?」


「大方予想通りだよ。本人いわく『ちょっと疲れただけ』らしい。部活に顔を出してない間も、ずっといつもの通りに起きてたんだってよ。いつも通りに着替えて、いつも通りに髪をとかして、いつも通りの朝食を食べて、部屋に置いた通学鞄を取って……そこでいつも声が聞こえるらしい。甘い囁きらしいんだが……それで気が付いたら、ああしてるんだと」


「声、ですか」


「別に特別なことじゃねーよ。俺にはわかるぜ。俺にはいっつも聞こえてる。『なまけ虫の鳴き声』ってやつだろ」


「はぁ……?」


 よくわからないが、海原には心当たりがあるようだ。何となく、大貴にはそれは違うもののような気がしてならないのだが。


「俺の持論だけどな、アレに抵抗するのは強い意欲だと思う。使命感、責任感、期待感、そういう自分の内側を引張ってくれる外側からの力だけでやってったら、やっぱりどっかでダメになっちまうもんなんだ。今のあいつはそういう感じだ。マジ予想通り。あんなトーンで謝られたら怒るに怒れねーっつーの。女って卑怯だな」


「……ごめんなさい」


「なんでお前まで謝んだよ。意味わかんねー。……謝るなら俺だろーが」


 笑い飛ばして、海原は続けた。


「まー、弊部リーサルウエポンことこの俺に任せとけっつーの。1週間で立て直してやっから。新入部員は指でもくわえてな。必要なら遠慮なく呼ぶぜー」


「わかりました。尽力します」


「さすがだマジメキャラ」


 電話の向こうで不敵に笑い、海原は「んじゃ、手回し手回し」と通話を切った。


 規則正しく電子のビートを刻む携帯電話を閉じて、大貴は腰掛けたベンチに背中を預けた。


 目を閉じると、辺りの雑踏がほどよく頭を踏み荒らしていく。今の大貴のごちゃごちゃした泥沼の思考に区切りをつけるにはちょうど良い。


 背後のロータリーを回るタクシーやバスが排気ガスを垂れ流している小汚い空気を肺に取り込み、体の末端の微熱を取り払う。腹の奥から頭の先まで鈍重になったように錯覚した。


 嘆息ののち眉間にしわを寄せ、大貴はのろのろと立ち上がった。


 ――ちょうど、そのとき。


「あ」


「おっ」


 水前寺巧が、目の前の改札口から現れた。









「――ほう、なるほど」


 缶ジュースのプルタブを引っ張り、巧は大貴の横で一度だけ頷いた。


「いいじゃないか。仲間のために奮闘する。なにより部活だ。高校生らしいベストな青春らしさなんじゃないか?」


「いやちょっと。話聞いてた?」


「ん?」


 大貴の質問を前に、巧はぐびりと炭酸ジュースをがぶ飲みした。ごきゅごきゅと喉が波打つのを見て、大貴は黙って――否。閉口して見つめた。


 炭酸である。冷えていて刺激も強いはずなのだが、どうしてこうも一気に飲めるのだろう。いつ見ても、大貴にはそれが不思議でならなかった。


「――ふぅ。俺が思うに、お前は考え過ぎだ。少なくともその部長の鬱はお前のミスじゃない」


 手の甲で軽く口元を拭い、巧はいよいよ回答する。げっぷの影も形も見透かせない、清涼飲料と南の海が似合う爽やかな表情だ。


「部というのは集団で、部長というのはその管理職だ。課せられた課題をクリアするために細々と仕事を振るのは部長の仕事だ。必要ならば顧問の先生にでもメンバーに報告し相談し助けを乞うのは集団行動では当然のことだ。

 『それをしない』という選択を取ったのはあくまでその部長自身で、部長のミスだ。その責任は自分自身で取るのが筋なんだよ。それを部下になすりつけてちゃ、上に立ってる意味がないぜ。

 そもそも、その部長の選択に何も関与していないペーペーの平部員のお前が責任を持ってやる必要は微塵もない。むしろバカにしろ。『集団行動のイロハも知らねー癖にリーダー気取るんじゃねーよ。バーカバーカ』とな」


「……でも、俺にも気づけたんだ。もしかしたら、どうにかできたかもしれないんだよ」


「なんでそんなに責任を持ちたがるのかは知らないが、重ねて言うぞ。入部ひと月にも満たない人間に責任を負わせるような層の薄いいい加減な組織ならすぐさまやめろ。ブラックもいいところだ」


「……けど、それって……冷たくないか?」


「冷たいな。だがそういうのが普通だ。『友達グループ』でなく、目的達成のために集まった集団なら、尚更な」


 絞り出した大貴の答えを、巧は平然と切って捨てた。軽く炭酸飲料の缶をちらちらと揺らした。


「助け合うのは社会常識のひとつだが、手取り足取りなんでもやってやるのが正しいとは思わないな。助けて誰かを楽させてばかりじゃ、腐る人間だって少なくない。

 考えてもみろ。『自分が何もしなくても仕事が終わる』んだぞ? 一握りのできる人間が、できないやつ・しないやつを介護するんだ。背負われたままの人間は、いつか自分で歩けなくなる。立てなくなる。そのまま腐り落ちるよ。優しさは水と同じだと思う。確かに必要だが、与えすぎると害をなす。腐食を早めるんだ。

 それに、どうしても助けが必要ならそれはそれで【自分から助けを求める】ことを覚えさせるべきだ。たとえば【働き蜂の論理】って知ってるか?」


「いや、ぜんぜん」


「蜂でもなんでも、強いられれば働くってことだ。働いた奴にはその分だけ力が付く。むやみに外野が出しゃばって助けるのはそれを妨げることにつながるんだ。現にその部長が働かなくなって怠け者が働きだしたらしいじゃないか。それに、その部長の家族はどうしてる?」


 聞かれて大貴は記憶を遡った。三好のおばあさんがいて、そう慌てた素振りも見せてはいなかった。大貴は心を読めない。腹の奥底でどう考えていたのかは想像もできないが、今はまだ様子を観察しているようにも取れた。


「もう高校生だ。いい歳だろ。壁のひとつやふたつ、ぶつかるものだ。逃げるにしろ壊すにしろ乗り越えるにしろ、自分で考えて決めてもらいたいんじゃないか? でなければ未来、なにかの【しこり】を残すことになるかもしれない。『あの時ああしておけばよかったのに』ってな」


「しこり……かぁ」


「ま、もしお前に助けが必要なら言ってこい。俺はいつでもどこでも、なんどでも助けてやるぞ」


「俺は力を付けずに腐れってことか?」


「お前も苦労を自分に貯め込むタイプだからな。たとえるなら、相手に水をやるために自分の腹を刺して血の噴水を作る感じ?

 そういうどん詰まりの状況に追い込まないよう、ちゃんと逃げ道を用意しておいてやらないとな。折れたらいつでも、俺の胸を貸してやるぞ。思い切り泣け」


 最後に残った炭酸飲料を一気に飲み干し、巧は小さくあくびを漏らした。詰め襟の学生服のボタンを上から3つまで外し、白いワイシャツを外気に晒した。


 巧曰わく――今日は【自主早退】なのだという。


 詳しい経緯や動機はまるっきりわからない。思いつきで学校を抜け出して【趣味を広げる】のが彼の高校生活におけるライフワークのようなものらしい。


 何度か武勇伝らしいものも聞かされた覚えがある。デパートの屋上のゲームコーナーでぬいぐるみ狩りをしたとか、図書館の読書感想コーナーの半分を自分のもので制圧したとか、町工場のおじさんと仲良くなってTIG溶接を習ったとか、そういったあれこれである。


 そう頻繁に授業を抜け出しても進級が適っているのは、ひとえに試験で点数が取れているからなのだそうだ。もっともこの場合の「点数が取れている」は及第点の意味なのだが。


「……でも、そんなに自分から構ってやろうとしないってやっぱり冷たいな。お前の子どもがグレないか心配になってきたよ」


「今までの話を聞いてると、お前はダメな女に尽くしてぶっ潰れそうで心配だ。

 ……だがまぁ、確かにいい嫁さんを貰わないといけないな。そうなると俺とは正反対に子どもにベタベタで友だちみたいに接する若々しい感じの嫁さんか。どっちかというとキレイ系よりカワイイ系か? 子どもと友達感覚で接するヤンママみたいなノリの明るい人だな。芸能人で言うと女優よりアイドル指向か」


「ははぁ……」


 どことなく、大貴はうっすら嫌な予感が湧き出てきた。今まで、三好について海原が騒ぎ出したあたりからふつふつと感じていたものとは別種の感覚だ。


 逃げようかと考える間もなく巧は大貴の肩に腕を回した。肘を曲げてぐいと引き寄せ、にやにやとつり上がった口を大貴の耳元に近づける。


「それで、大貴? かく言うお前は嫁はどんな子がいいんだ? ん、もしかして黒髪のショートが似合って清楚系のかわいい感じかな? もしくは妹系か? 案外病弱系なのか?」


「はぁいっ……!?」


 反射的に反論しようと大貴は口を開きかけ――閉口した。考えたことがなかったのか、考えるのをやめていたのかはわからない。


 巧の言う【嫁さん】の話、それに付随する【未来】の話だ。


 それは、大貴にしてみれば10年先も10分先も大差なかった。さながら熱砂の中で地平線を見るような感覚だ。漠然とした蜃気楼のような片鱗に一喜一憂するよりも、一歩一歩を確実に踏みしめたいという思いが強かった。


 【そういうこと】は、ちゃんと足元を固めた後だと考えていた。端から見れば自分の今の【生き方】を非難されたようで、たとえそれが軽口に過ぎなくとも、大貴が言葉を見失ってしまうには十分なものだった。


 見るからにしゅんとなってしまった大貴に巧はため息を零し、その頭をかなり乱暴になでじゃくった。いたずらにぼさぼさになった髪を押さえつけるように巧は大貴の頭を押し込んだ。大貴はぐえっ、とつんのめる。


「くそ真面目すぎだ、お前。もう少し冗談を軽く流せるくらいの余裕を持ってくれないか? ちょっと話しにくいぞ」


「……別に、俺は真面目なんかじゃ」


「ばかものめ。仕方ないな、今日は別の用事もあったんだが、お前への授業を優先させてやる」


「じ、授業?」


「題して【鋼鉄の頭をシリコン樹脂のように柔らかくする方法】だ。テストに出るぞ」


 いやテストって、とツッコミを入れる大貴を半ば無視し、巧はベンチから立ち上がった。肩や腰周りの筋肉を伸ばして体をほぐし、ぱっと両腕を左右に広げた。


 絶対に逃がしてやらないと、その顔には書いてあった。


 大貴は観念して――結局、午後も授業を休むことになった。








 * * * * *







「へい彼女!」


 巧が声を張り上げた。歩いていた女性の二人組は足を止め、怪訝な表情で大きく手を振る巧に視線を集めて。


「俺達とお茶しない?」


 すぐさま逃げていった。


 巧は肩をすくめて後頭部をかきむしり、目だけを隣の大貴にちらりと向ける。意見を求められても困る大貴は頭を左右に振ってこれに応じた。


「それじゃあ今度は【お嬢さん、ハンカチ落としましたよ】と【うちのジョナサンが懐くなんて珍しいわ】【ここで会ったが百年目! 父さんの仇! 覚悟ッ!】、どの方法を試してみるか?」


「いや、都合よくハンカチ落としたりしないだろ。それにジョナサンって? つーか最後の奴完全に通報されるよね?」


「ほう、なるほど。一理ありだ。なら代案はないか? 俺の【究極の最終作戦アルティメットファイナルプロット】は少々難しいが、ガラスを破って【一緒に逃げよう!】もなかなか――」


「血だらけになるって」


「ならいっそトースト咥えて曲がり角でタックルだな」


「当たり屋か!」


 呆れ加減に吐き捨てて、大貴は思わず視線を逸らした。


 既に日も傾いてきている。昼から巧に連れられて、やったことは見知らぬ若い女性に話しかけては逃げられるということばかりだ。もっとも女性に話しかけるより、その合間合間で【作戦会議】と称して街角で古典的なナンパのシチュエーションについて語り合った時間の方が大半を占めているのだが。


 なんだか時間をムダ使いしている気になって、大貴は内心でうなだれた。


「なんだ、つまらないか?」


「いや……どうだろ」


「俺も驚いている。作戦練っても上手く行かないものなんだな。正直心が折れてきた。軟派なことやれば柔らかくなると思ったんだが、なかなかうまくいかないものだな」


 やれやれどうしたもんか、とはにかむ巧の横顔は至極爽やかなもので、男の大貴からしてもそれは10人が10人好感を覚えることは間違いないと思えるものだった。


 それでも逃げられるのは、やたらと劇場的で演技過多で古典的で極めて胡散臭いアプローチを延々とやり続け――どうしようもなく【不審な行為】をしているからに他ならない。


 それを大貴は何度も何度も――具体的には開始10分頃からおおよそ30分おきに繰り返し――進言しているのだが、巧はキッパリと否定した。なんでも。


「昔から伝わるナンパの方程式だぞ? 実用性皆無なはずがないだろ」


 なのだそうで。


 ニーズや流行の前提条件を完全に無視した断言をして、巧はまたきょろきょろと性懲りもなく周囲に目を向けた。【獲物】を探しているのだろう。大貴は無性に消えてなくなりたい気分になってきた。


「……で、最近ゲームやってるのか?」


「え? なんで?」


 唐突な切り出しに大貴は眉をひそめた。毎夜毎夜親の目に隠れてネットゲームを始めたことは、巧や絢音にはまだ話していなかったはずだ。


「ばかものめ。どうせ絢音から誘われてるんだろ? なのにお前がノープランでいるはずないだろ。どうせその日の内に本だのなんだの買い揃えてなんとなくの知識をつけてやり出したんだろ? お前、目元にクマできてるぞ。パンダみたいなやつ」


「ええっ!? そんなできてるのか!?」


「嘘だ」


 巧が笑って携帯電話の自撮り機能で自分の顔を確認しようとした大貴をなだめる。大貴はまたばつの悪い気分になって、とぼとぼと携帯電話を鞄の中にしまいこんだ。


「それで、どうなんだ? ゲームの方は」


「ぜんぜんできない」


「へぇ。お前にできないことなんてあったのか?」


「茶化すな」


 【特技が趣味】な多趣味の男に最も言われたくない言葉だった。


「ゲームなんて最近まともにやったことなかったんだ。いきなりあんな複雑なゲームやれって言うのが難しいよ」


「複雑って、最近のはああいうもんだぞ? たぶん。……それにまぁ、ゲームのコツなんて昔から変わんないもんだ」


「そうなのか?」


「そうなのだ。相手にもパターンがある。人でもAIでもだ。得意のパターンがあって苦手なパターンがある。得手不得手ももちろんある。どんなに完璧に見えてもな」


「得手不得手……なぁ」


 たとえば目の前の多趣味なイケメンが、ウン時間かけても女ひとり口説けないような話だろうか――大貴は自己完結させる。


「この苦手を探り当てて攻撃する。ただ殴るだけじゃなく、属性攻撃やST異常も重要だ。よく見て、よく考えることだ」


「はぁ……」


 生返事を返し、しかし巧の講義は続く。やれアイテムショートカットはHP回復系でなくMP回復系が便利だの物理スキルは登録からの派生操作までを考えることが重要だの基本レベル3以上の上位コマンドを打たずにレベル1や2の下位コマンドで隙を少なくコンボを稼ぐのが常套手段だの。


 きっと「まだ最初のダンジョンの中ボスを倒せずにうろうろしている」なんて正直に事実を言ってしまったら猛烈に食いついてくるのだろうが、十中八九面倒なので大貴は発言を控えることにする。


「――よし、大貴。明日は休みだな? 5月3日だろ?」


「……うん」


 もはや今日も休みだったようなものだが。


「それなら明日、ウチで一緒にゲームやるぞ。指導してやる。絢音も一緒にな」


 絶対に断わるなと暗に念を押して、巧はにやりと口端を歪めた。大貴は無機質に頭を縦に振った。


 もうそれならナンパじみたことせずにはじめからお前の家に行ってゲームすればよかったんじゃないか――などとは言うまい。そう大貴は内心に強く誓った。


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