熊はやむを得ず人里に降りてきている
近年の熊の出没増加は、人間によって熊の生息環境が変化した結果だ。温暖化により、ブナやミズナラなどの餌が減少し、熊の冬眠期間や行動パターンが変化した。土地開発や大規模ソーラーパネルの設置は熊の生活圏を減少させ、耕作放棄地の増加や里山の管理不足は人と熊の生活圏の境界を曖昧にした。管理されない生ゴミや放置農作物は熊にとって魅力的な餌となり、人里で餌を得ることを学習した熊は警戒心が低下し市街地への出没が繰り返された。
つまり、熊の出没の原因・責任はすべて人間側にある。ゴミや里山の管理不足、温暖化などが連鎖した結果、人と熊との衝突が引き起こされた。人間もまた自然という巨大な生態系の一部であり、そのバランスを崩せば、必ず影響を受けるという相互依存の関係にある。
この問題は、自然を自由に利用できる資源と見なしてきた人間に対する、自然側からの異議申し立てだ。人間が自己の利益のみを追求し、他の生命や地球環境を軽視した結果が、異常気象や野生動物との衝突という形ではね返っている。熊はやむを得ず人里に降りてきている。
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