夢の折り返し ep17
視点が鈴花に戻ります。
家に帰ってきた鈴花は、礼奈のご所望のパスタ作るためにメニューを考えていた。具沢山のナポリタンでも良いけど、人参を好まない礼奈にとっては残す可能性があったた。
そのため、明太子か和風おろしパスタかミートパスタに絞られる。冷蔵庫の野菜室を見ると玉ねぎが大量に入っていた。特売の時に安くて爆買いしたためかなりの量が余っている。
ミカとココが居た時の癖で、買いだめをした結果こういう事が多々あった。今回もそのせいで玉ねぎが大量に残っているので、ミートパスタ一択しか選択肢がなかった。
玉ねぎを大量に微塵切りにして炒めて、色が変わってきたら挽き肉もどっさりと入れる。今回も作りすぎるなと思い、ミカとココに夕飯食べに来る?とメールを入れる。
炒めてホール缶トマトを投入して、味付けをしていると携帯が鳴り出したので見てみると、ご相伴になりますとの返事が返ってきた。
なら、もう少し品数を増やさないとと考えているとまた携帯が鳴り出し、画面を見るとカメレオンからメールが来て驚いて携帯を落としそうになった。
メールの内容を見てみると、今日トリの曲に君の思う歌詞を付けてみてくれないかと書いてあった。何がどうしてそうなったのか判らず返信をすると、要は今のままでは未完であるため鈴花が感じた事、歌ってみた感想などを歌詞に書き起こせないかというものだった。
ミートソースを作り終えて、サラダをボールに乗せながら考えていた。カメレオンからいきなりの歌詞を書いてほしいという要望が何故きたのか、今のままでも全然悪くないのにそのような事を言われても考えがつかなかった。
1人椅子にに座りながら考えに耽っていると、礼奈が帰ってきたので礼奈に鈴花は泣きついた。理由を話すと、礼奈は「ずかちゃんが、思った事や感じた事をそのまま歌詞にしてみれば良いんじゃない?フォローは向こうでやると思うから。」と、言われてしまった。
だとしてもいきなりだから、考えつかない。とりあえず、ノートを出して書き出そうと思い思考を巡らせるが初めてのことでどう言葉に書き起こしていいかが鈴花にはわからなかった。
「ウ~ン、歌詞ってそもそもどう書けばいいのよ〜。わからないよ、れいちゃん。」
「いや、だから最初から飛ばさないで今の歌詞を見てどう感じたか、歌ってみたときとの印象とか書き起こしてみなよって。いきなりカメレオンも、完璧な歌詞なんて求めていないだろうし。」
「それはそうかも知れないけど、でもふんわりしたものしか出ないよ。」
「そのふんわりしたものでも良いから書いてみなさいって。向こうのメールでも感想でもいいって言ってるんだから、好きに書きなってば。」
そう言われても「はい、わかりました」ですぐに実行できれば良いがそんな簡単なものじゃない。そもそも歌詞たいしてとか、感想を作った本人に送りつけるとか普通はやらない。
でも折角書いてみても良いと言われたからには何かしたいと思っていた鈴花だった。
そんな時に丁度良いタイミングで、ミカとココの2人が部屋に入ると1人唸りながらテーブルの席に座り、ノートとにらめっこをしている鈴花を頬杖を付きつつ、苦笑している礼奈が居た。




