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夢の折り返し ep8

何故あんな問題を出したのかの答えが、男性配信者が行ってきた行動を問題にしている事に全員が絶句した。


「正直、女性に聞かせることじゃない。胸糞悪い話になるけど、聞くかい?」


そう言われると同じ所属の2人は黙ってしまった。流石にそんな事をしているとは思っても見なかった2人は次の言葉が出てこなかった。そんな2人に声を上げたのは鈴花だった。


「ミカちゃんとココちゃん、聞いたほうが良いよ。今後に関わる話しにも繋がるから。大丈夫、私とれいちゃんも聞いてるから不安になったら協力するよ。」


鈴花が優しく言葉をかけて諭していく。正直、自分でも聞きたいことではない。でも2人の力になりたいと考えている鈴花にとっては聞かないという選択を取るつもりはなかった。


2人が少しの沈黙から、囁くように小さな声で「お願いします。」と聞こえてきた。聞く覚悟は出来ていないが、聞かないと後悔するかもしれないと思い、カメレオンの言葉を待った。


「今回、△△△さんが配信でコラボの件を漏らした動画から私は知って町田社長に相談をされた。配信を見て、その時から彼は何かおかしいと感じていた。言動が一致しない時、コメント返しをしているのに荒唐無稽な事を言っていたりと一貫して統制に欠けていた。そこで独自に調べるために興信所を利用した。」


「普通、そこまでやらないわよね。」


「そうだね、普通ならやらない。ただ言ったように言動が一致してない事に違和感が拭えなかったから私は独自に動いたんだよ。一月前からね。そしたら余罪がゴロゴロと出てくる。そこまで良かった。いや、今のは失言だね。良くないことだけど、まさか薬物をやっていたことまでが出て来た。」


本当の意味で言葉を失うとはこういう事を言うのだろうな思った。呼吸をする声すら聞こえなくなった。するとミカとココのどちらかの呻くような泣き声が微かに聞こえてきた。


その泣き声にカメレオンは続きを話すのを一旦やめたが、ミカが続きをお願いしますという声に反応して続きを話していく。


「犠牲になったファンの女性達の足取りはある程度掴めた。ファンと仲良くなり、暴力団に売って儲けていた。そのお金で薬物に手を出し始めたみたいだ。ただここからは個人で動けばいらぬ誤解が発生しかねない。興信所もこれ以上突っ込むのは流石にできないと言われた。だから、町田社長に話し永井社長に面会をして協力を仰いだ。」


その後、警察に連絡をして事の経緯聞いて今日の配信に合わせて家宅捜索を決行するまでにしたと、カメレオンから聞かされた。万が一取り逃がした場合、暴力団の所に逃げ込む恐れがある。そうならないように配信中にお願いをしたらしい。


「今回彼の狙いは4人共だった。オフコラボは危険だと訴えたからこういう形の配信になったんだ。」


「で、実際の所即釈放とかにならないわよね?」


「そうはならないとは思う。町田社長からメールでは家宅捜索で薬物を押収したときているから、即釈放は先ずなさそうだよ。暴力団の関与がどれほどかにもよるけど、まあ下っ端だと思うから問題にはならないよ。ただ・・・・永井社長は会社を解体するつもりでいる。」


「・・・・え?」


カメレオンの最後の一文にミカとココのどちらの言葉かは、鈴花には分からなかった。

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