夢の折り返し ep4
鈴花の言葉に頭を掻いて徐ろにスマホを取り出して礼奈は誰かにメールを打ち込んでいたのはわかるが文面はよく見えなかったが、それが終わると礼奈が社長に話しかけた。
「社長、こっちの人数は別に2人だけとは決まったわけじゃないんですよね?」
「そうだけど、シスターズの面々に会わせるのかい?それはちょっと・・あ、ごめんね。私の携帯だ、もしもし・・・え?」
社長の携帯がなり出てみると、一瞬狼狽えたのがわかる。その後何か話していたが、ファイルで後で送るよと言って通話を切って一息付くために息を吐いた。
「れいちゃん、いきなりこんな事して大丈夫なの?基本1人での配信しかしてないよね?」
「電話出たの社長ですよね。でも電話の相手は乗り気だと思うんですけど。先方は多分助かるかもしれないですよね~。なんたって登録者数100万を抱える配信者のカメレオンなんですから。それに司会進行はああ見えて得意ですよ、あいつ。」
まさかの名前が出て来た事で誰に連絡してたのかに驚く新井と鈴花。その後も何かを社長と礼奈は話していたが、蚊帳の外にいた鈴花と新井はイマイチ状況がついてこなかった。
「社長、先方にもう1人入れても良いかと言って下さい。基本3人3人でやるつもりで行きましょう。こっちは私とずかちゃんとあいつで問題ないですから。カメレオンが来ること知れば、ネームバリューの効果は絶大ですから断らないと思いますよ。」
「いや、そうかも知れないけどね。何も起きないよね?相手を叩きのめさないよね?」
「あたしは、先に手を出してきたら物理的に行きますよ。カメレオンは精神的に相手をボコボコにすると思いますけど。問題ないですよ。社会的に抹殺なんてあたしはしないですから。」
「不安と不穏が入り交じる感じにしないでれいちゃん。」
礼奈の言葉を聞いて、溜息から何もかもでそうな社長の心配そうな姿にどうなるかの先が読めなさすぎて、不安になる鈴花だった。
その後、社長はデスクに向かうとパソコンで何かを打ち込んでいく。私達はとりあえず、参加と言うことになり社長室を後にしたがカメレオンが来る事自体がおかしいと鈴花は思っていた。
「れいちゃん、今カメレオンさん追い込み時期でしょ?良いの?というか、よく許可してくれたね。」
「まあ、あいつなりに気にしてるだけだから問題ないよ。」
何を気にしているかの内容を知らない鈴花にとってはわからない事だった。鈴花に負担がかかることを良しとしない鍵ニにとっては今の状況は気が気じゃないだろうなと、礼奈は考えていた。
「なんにせよ気にしないことだよ、あいつが社長に来るって言ったんだから。あたしは状況をメールで伝えただけだしね〜」
「うーん、本当に大丈夫なのかな。そういえば、男性の配信者は稼ぎ頭って言ってたよね?帰ったら見てみよっか。」
2人で帰り、家について一緒に男性のチャンネルを見た。登録者数は私達を超える50万ほど居たが、話の内容がほとんど下ネタと会社の愚痴やセンシティブな話題ばかりで、見るのがきつくなり速攻でパソコンを切ってしまった。
「この仕事、ちょっと早まったかな〜。」
そんな礼奈の言葉にこの仕事引き受けたのを凄まじく後悔した。




