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夢の折り返し ep3

社長への小言を言う新井を2人が宥めて、話ができるようになるまで20分は費やしていた。普段通りではあるが来て早々に疲れるとは思いもよらなかった。


「それで社長、私達を呼んだのって前に新井さんが言ってた他社コラボの事ですか?」


「そうだよ。相手は昔馴染みの人でね。協力しようと考えていたんだけど・・・・ちょっと問題が・・・」


「いきなり不穏すぎるんでぱっぱと話して下さいよ。」


礼奈の言葉に謝罪してから話し始めたが、内容的に正直ありえないのではないかと思った。


内容はこうだ。他社の女性Virtualキャラクターの娘をコラボすることに決まりかけていたんだが、それを知った男性のVirtualキャラクターの男性が参加すると言い出した。


流石に先方にも相談していないことなので出来ないと言ったんだが、それを自分のチャンネルでコラボをしますと嘘の告知をしてしまっていた。流石に社長は激怒して、先方にもお叱りの電話をしたみたいなのだが、その男性は先方の稼ぎ頭で会社としても手放すのは惜しく、飲んでくれと言ってきた。


社長はもちろん飲むつもりはなかったが、先方に2人がやりたいなら構わない。その代わり、断られても文句を言うな。これは情報漏洩にほかならない。秘密保持すらも破る輩に預けたいとは思っていないとも言ったそうだ。


「その男性ってバカなんですか?どう考えてもヤバ・・・・もしかしてさっき喚いていた女性って」


「れいちゃんは察しが良いね。先方の男性Virtualキャラクターの大ファンなんだよ。」


鈴花の隣で盛大にため息を付く礼奈。流石に新井もどう考えても先方が悪いのは目に見えている状況で何故断りにならなかったのかが気になった。


「ネットでは憶測なんかも飛び交う所だからね。火種がどのようにして燃え広がるか予想ができない。ある程度、真実を話せるけど。それが本当の事なのかの判断は第三者には分からないからね。」


「社長としてはどうしたいんですか?」


「私としては断りたいに決まってる。先方の男性に君達とのコラボをさせたくないのはもちろんなんだけど・・・先方の女の子がね。」


今回の発端は、女の子が男性に相談を持ちかけたのが原因だった。初めてのコラボになるかもしれないため、情報を得たくて話しを聞こうとしたら男性が暴走したということらしい。


しかも男性がライブ配信で告知してそれを見てしまった女の子が、責任を感じてわざわざ事務所まで来て先方の社長と一緒に謝罪のために訪れてきたらしい。


「そんな訳で、その娘となら私は全然構わないと思ったんだ。少し引っ込み思案な子だけど、一度決めたら突っ走る感じがしたし。誠意ある謝罪もされた。ただその娘とのコラボは、確実に男性の方も付いてくると思うね。」


「違約金払わさせて切ればいいのに、そんな糞は。」


「でもその場合痛くもない腹を探られてしまうのはこちらよ。そういう男はねちっこいわよ。」


何か、元旦那さんにも似た性質があったのだろうか。新井さんの舌打ちの音を聞いてしまった。


「私は構わないですよ。基本守りに徹すれば向こうも配信内で変な事を言わないだろうし。流石にその女の子が可哀想に思えてしまうので。」


「ずかちゃん良いの?この案件どう考えても地雷臭しかしないよ。」


「うん、れいちゃんと一緒だし。私は全然平気だよ。」

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