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夢への階段 ep30

3Dの体験をした6人は、とりあえずまだ発表はしない方向になった。ただ事務所が移転してまもないのと、個人のチャンネルではなく会社から新たにチャンネル立ち上げをしてからということになった。


ただ、今までのスパンでの配信はなかなか難しくなるかもしれないとの言葉を新井から言われた。スケジュールを今の段階から調節し直さないとまず会社からの配信が出来ない。


そのため、各個人で配信内容の見直しと視聴者に告知として発表してもらう事となった。話していい内容については後でメールで送ることになったのでひとまずは解散して、とりあえずは今まで通りの配信活動をして欲しいと言われた。


「凄かったね、れいちゃん。」


「そうね。あんなふうに3Dのキャラが動ける事になるなんてね。2Dの可動域でも驚いたのにそれ以上のことが可能になるとは夢にも思わなかったわ。」


早く告知出来る日が待ち遠しいと思っている鈴花に礼奈はカメレオンの正体にそろそろ気付く可能性を考えていた。いつもの彼ならこんな直接的な動きはしないが、1番彼の近くにいて彼を知っているのは鈴花以外にいない。


だからこそ礼奈は気づいた時に関係が壊れるかもしれないことへの恐怖を感じていた。鈴花の性格上、相手を拒絶まではしないでも8年も口に出すのを拒んでいた彼女を見ると、知らない所に言ってしまうかもしれないと思っていた。


「れいちゃん。・・・・れいちゃんってば!」


「え?どうしたの?」


「何度も呼んでたのに気づいてなかったね。この後どうする?一応私は今日の夕ご飯を決めるためにスーパーに行くけど。疲れたなら先に帰ってても大丈夫だよ。」


鈴花の言葉に自分が思考に囚われていたのがわかった。考えても仕方がないし、答えは出ない。その時の状況による上に、出すべき相手が沈黙を貫いているのも分かるが納得はしていない。私が出来る事は、鈴花の日常守る事。それ以外にないなと礼奈は腹を括った。


「考え事。だめね、考えすぎるのは美容に良くないしお腹が空いてくる。あの子達に餃子全部食べられちゃったし、多めに買い溜めしないとだね。」


「あっ!?そっか、忘れてたわ。なら何かあるか行ってからメニューを考えましょうか。」


2人でいつものスーパーに向かうと肉の特日と書いてあるのぼりを鈴花が発見する。それを見てスケジュール帳を出してメモ欄に記入しいく。


「なるほど、今日は特日とこの間も野菜市やってたし。ここのスーパーは当たりだね。」


「いつも思うんだけど。記入することなの?偶にチラシとか貰ってくるけど、なかなか行けてないよね?」


「何言ってるのれいちゃん!大事だよ!買いだめとかちゃんとしないと家計が厳しくなるんだよ。いくらお金が入るようになったからって、初心を忘れちゃダメなんだから。」


事細かに記入しる鈴花に苦言を訂するが、鈴花の考えは変わらない。言ってることはまともなため、それ以上は礼奈も言及はしないが行くことが出来ないことのほうが多い。


それでも自分の分の食事を提供してくれることには感謝をしている礼奈は鈴花の姿を見ながら、主婦の人ってこんな感じなのかなと漠然とした考えを巡らませていた。

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