夢への階段 ep24
シュミレーターの配信許可申請を新井にお願いして数日後には、許可が通ったとの報告を聞いて礼奈にお願いした所、農作物系のシュミレーターは嫌だと言われた。
実家を手伝うのですら嫌なのにゲームの中でも作物に追われる日々を過ごすのは断固反対と拒否の姿勢を見せた。ただ農作物だけなシュミレーターが嫌なのであって、ゲームの中にある小さい農作物をやるぐらいなら気にしなかった。
その中で鈴花が目をつけたのが店舗経営のシュミレーターで、何人かと出来るのをやろうと考えていた。ただ礼奈は、のんびりソロプレイ出来るものをたまにはしたいと言ったので、トレーディングカードのシュミレーターを許可申請していた。
何日かは皆で配信をしたりしてはソロ配信や雑談に歌など、マルチに配信を続けていたある日。新井から連絡があり、出てみると新事務所の配信部屋が整ったと言うとお知らせが来た。
一度こっちに顔を出してと言われたので礼奈と2人で、新事務所の場所に向かう。建物は20階建ての中間のフロアの10〜12のフロアで分かれていて、タレントに1つのフロアを丸々使わせるためにフロアに力を入れていた。
基本10階が事務職や外回りの社員のフロアで11階がタレントやマネージャーのフロアで個別配信やオフコラボ配信が出来るように整えられている。
最後のフロアは社長室と音楽やレコーディングを出来るように調節したらしい。
新井に追従しながら施設の説明を聞いている2人は、前よりも2周りぐらい広いフロアに驚いていた。言葉が悪ければ前の事務所は雑居ビルでしかないが、新しい事務所は規模が段違いだった。
「流石にこんなに施設整えるって社長、何を担保にしたんですか?私達の売上とか事務職員の売上足してもこんなフロア借りられませんよね?」
「コラ、れいちゃん。流石にあくどい事はしていないはずよ。何でも知り合いからの融資でこのフロアを借りるのではなく買ったらしいのよ。」
今の稼ぎでこのビルの3フロアを買い取れるほどの融資という言葉だけではどうにも説明つかないような気がしていた。
「社長のコミニケーション能力かもね。私も聞かされていないから正直、何か訳あり掴まされたんじゃないかと思っていたわ。」
「掴まされる・・・・融資か・・・まさかあいつ・・・・」
新井の言葉に礼奈が小さい声で何か言っていたのが気になった鈴花が聞くも多分違うと言われた。予想したがそれはないだろうと言う結論が自分の中で出たのか、礼奈はそれっきり話すことはなく新井のフロアの案内に耳を貸していた。
全フロアの説明が終わり、最後に社長室に案内され新井がノックをして入室に続くように2人も中に入ると、窓際に社長のデスクがありそこに鎮座している社長の背後には仮面を付けた男性、カメレオンが立っていた。
それを見た3人の反応は様々だった。新井は驚愕し鈴花は何故いるのか疑問を浮かべ、ただ1人だけ盛大なため息を付いたのが礼奈だった。
「さっき聞いた。融資した知り合いってまさか・・・」
「もちろん、私がしたよ。」
仮面のしたでは満面の笑みで答えていた佳穂の兄がいた。




